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2019年5月16日  大門坂ー那智大社ー那智大滝
 熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社と那智山青岸渡寺を合わせて熊野三山と称され、古来から信仰の地として知ら
 れてきた。この熊野三山へと通じる参詣道は「熊野古道」と呼ばれ、古来から多くの人々が歩んだ道だ。その中でも熊野三山
 のひとつ、熊野那智大社へと歩く大門坂は、最も整備された古道で、熊野古道の魅力を凝縮した石畳の坂である。
 
大門坂駐車場 大門坂入口 新宮藩の関所跡付近
■ 大門坂入口〜那智大社       ルートマップはこちら(大門坂入口〜那智大滝)
8:48 川湯温泉を出発。本宮大社経由で新宮までのバスだ。本宮大社でYOUが沢山乗り込んできて満員状態になったが、
 殆どは請川で降りていった。小雲取越を歩くようだ。次に降車する地点は「熊野川舟下り」の場所だ。そこを過ぎるとバスは
 ガラガラになったが、次の停車地・権現前でYOUが数人降りると残りは4〜5人になった。権現前で降りて熊野速玉大社
 寄ればよかったが時間的な余裕がなかった。というか計画が悪かった。速玉大社に参拝し権現前で乗り換えればよかった
 のに新宮駅まで行った為に次のバスになってしまった。
11:24 大門坂駐車場に到着。
  駐車場を出て県道43号線を渡ると大門坂入口がある。古道らしい道が残るのはここからだ。
11:30 立派な石碑を右に見て、大門坂をスタートする。少し行くと新宮藩の関所跡があり、看板には南方熊楠(みなみかた
 くまぐす)が3年間滞在した大坂屋旅館跡がある。  
鳥居と朱塗りの橋 平安時代の衣装を纏ったYOU 夫婦杉
  その先の鳥居を潜り、振ヶ瀬橋という朱塗りの橋を渡る。この橋は聖域と俗界を振り分ける境の橋とされている。その傍
  に「大門坂茶屋」がある。 大門坂茶屋では平安時代の衣裳のレンタルや記念撮影を行っている。平安時代の衣装を
  纏った中国のYOUが石畳の上で記念撮影をしている。 その先には夫婦杉が見えている。樹齢800年。写っている人と
  比べるとその大きさが分かる。石畳の石段の素晴らしさ、ここがよく見る熊野古道のビューポイントポイントだ。
多富気王子 石畳の階段が続く熊野古道
 11:35 多富気王子。中辺路最後の王子社だ。傍らに庚申が祀られている。
  多富気王子を通り過ぎると、杉木立の中を縫うように石畳の階段がずっと先へと伸びている。空気はひんやりと冷たく、
  雰囲気のある参詣道だ。これこそが正真正銘の紛れもない熊野古道だ。
・・・・・・ ・・・・・ 大門坂終点の説明板
  石畳の両側は樹齢500年以上の大きな木が並んでいる。ほとんどが杉だが、上の方に上がると大きな楠もある。
  十一文関跡。昔、ここで通行料を取ったとある。
12:00 大門坂終点。267段、約600mの石段が終わり、開けた場所に出る。かっては仁王像が立つ大門があって、大門坂
  と名付けられたという。
那智山参道入口 案内板 那智大社参詣道
  広場を出て右に行くと那智山参道入口があるが、その前に腹ごしらえだ。食事をするところは色々あるが今日は休みの所
  が多い。 営業している店で蕎麦を食べる。
12:20 那智山参道入口 土産物店が並ぶ階段を登っていく。登り切った突き当りにある那智山参拝道案内の看板を確かめ
  て、右手に向かう。カフェや土産物店をのぞき見しながら歩いていくと那智大社参詣道の広い階段が左手にある。朱塗りの
  鳥居を潜って石段を登り切ると 12:31 熊野那智大社にたどり着く。右手に朱塗りの拝殿が見えるが、本殿はその瑞垣
  越しにしか見ることが出来ない。
熊野那智大社拝殿 御神木の大楠 那智山青岸渡寺
 那智大社の拝殿でお参りし、右手にある樹齢約850年と言われる御神木の大楠の胎内くぐりの洞を覗いて、更に右手に行くと
 熊野三山のひとつに数えられている青岸渡寺がある。西国三十三所の一番札所としても知られている。現在の本堂は豊臣
 秀吉が再建したもので桃山時代の特色を色濃く残している。 
三重塔と那智大滝 鎌倉時代の階段「
■ 那智大滝       ルートマップはこちら(大門坂入口〜那智大滝)
 本堂の裏に回り込むと朱塗りの三重塔と那智大滝の展望台がある。朱色の塔と背後の緑に覆われた山のコントラストが
 美しく、勢いよく流れ落ちる滝との計られたような配置の素晴らしさに驚く。
 三重塔の前を通り、鎌倉時代に築かれたという荒々しい階段を下ると那智の滝前バス停がある広場に着く。
飛瀧神社の鳥居 石畳の階段 那智大滝
  広場の向かいには飛瀧神社の鳥居があり、その鳥居を潜り、石畳の階段を下って滝本へ。
飛瀧神社と那智大滝 お滝拝所舞台で記念撮影
  飛瀧神社から那智の滝を拝み、更に300円を払って、「お滝拝所舞台」へ。そこは那智の滝を一番近く、真正面で拝観
  できるところだ。 那智の滝は落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さ10m。落差日本一の名瀑だ。飛沫がお滝
  拝所舞台まで飛んできそうだ。
  拝観料を払ってお滝拝所舞台まで来る人は少なく、誰も来ない舞台の傍の岩に腰掛け、マイナスイオンを浴びてゆっくり
  過ごす。
  今回の熊野古道を歩く旅はここで無事終わることができた。
 13:56  滝前バス停を出発。14:11 那智駅着。勝浦まで行くべきだったが・・・。那智駅には時刻表が無い!
  仕方なく隣の温泉施設の受付で乗り継ぎの時刻を尋ねる。結局は何処から乗っても、特急くろしお30号に乗り
  継ぐことになる。
 14:40 那智駅出発ー15:26 串本 15:57(特急くろしお30号)−16:50 白浜ー送迎バスー白良荘グランドホテル
 白良浜に面したリゾートホテル白良荘グランドホテルに投宿。夏場には売上の7割も稼ぐそうだ。値段も倍はするだろう。
 レストランには着物姿のYOUが・・東欧からの研修生だとか。
 何となく遠い和歌山に来たからには、明日はパンダを見にアドベンチャーワールドへいこう。
 可愛い赤ちゃんパンダも今が見頃だろう
 (7月で満1歳になる)
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