おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 

 三瓶山(さんべさん):1126.0m
         島根県太田市飯南町
 山の概要
   三瓶山は島根県のほぼ中央部、出雲と石見の国境に聳える。隣の鳥取県・大山が荒々しい男性なら、三瓶山は
   その名も優しい女性であろう。共に中国地方の名山の双璧である。昭和38年(1963)に、大山、隠岐、島根半
   島三瓶山の地域を合わせて大山隠岐国立公園に指定された。
   裾野の西・東・北側にそれぞれ広大な草原を持ったトロイデ型火山で、美しい裾野の上には主峰・男三瓶(112
   6m)をはじめ、女三瓶(957m)、子三瓶(961m)、孫三瓶(907m)などの峰が室の内と呼ばれる火口を囲ん
   で環状に連なっている。室の内火口には室の内池と呼ばれる火口湖がある。火口はこのほか奥の湯火口があ
   り、ここの三瓶温泉の泉源がある。また、麓には浮布池と姫逃池など見所があり、それぞれ異なった伝説を秘め
   ている。 山名は佐比売山が訛って三瓶山になったといわれている。
   登山コースは西ノ原、東ノ原、北ノ原よりそれぞれ約2時間。全山縦走は5時間くらい。
   展望は頂上からは北東に隠岐、島根半島、東より南西にかけては中国山脈が望まれる。特に早朝の雲海は素
   晴らしい。 
 Route Map西ノ原から時計回りに全山縦走するコース
 Road Map国道54号線青雲トンネルを過ぎて県道40号線を西に進み、三瓶東ノ原分岐を左に曲がり県道30号線
          に入り、三瓶温泉を目指す。
 以前の三瓶山:2007.10.122008.11.132009.10.042010.07.21
 

 2013年9月10日(火曜日)
  晴れ

 ホーム5:30.。。。。 8:05西ノ原駐車場8:20 → 8:35姫逃池分岐 → 10:42男三瓶山11:03 →

 12:00女三瓶山(昼食)12:30 → 12:48展望台13:03 → 13:08大平山 → 13:17奥ノ湯峠 → 13:44孫三瓶山 →
 14:00風越14:05 → 14:43子三瓶山14:53 → 15:10峠の分岐 → 16:10西ノ原16:30 。。。。19:15ホーム

 行動時間:7時間50分(休憩・昼食時間含む)
 昼食時間:30分
秋風と夏の日差しが交差する縦走路
 
猛暑と悪天候が続いたが、やっと秋の気配がし天気も回復してきた。暫く遠のいていた山に久しぶりに出かけるこ
 とにするが、いきなり三瓶全山縦走は鈍った体には相当きつそうだ。
 西ノ原では自衛隊出雲の偵察部隊がクロカン大会を開く準備をしている。 秋空の下、こんな訓練なら楽しいだろ
 うな。
 芝生広場の北側に沿って進み、ススキの原っぱを横切り山に取り付く。広い登山道の脇には山葡萄やアケビが
 生っているがまだ熟していない。秋の山野草を楽しみながら登って行くと姫逃池分岐に着く。ここからは狭い山道を
 北に向かって緩やかに登って行く。 カラマツ林の紅葉はまだ先、花はミズヒキとキンミズヒキしか見当たらない。
 やがて道は南に折り返し、ジグザグの急な道になっていく。1時間余り登り、休憩したくなる頃には樹林を抜け展望
 が開けてくる。西ノ原や浮布池は遥か下に、遠くにギザギザの峰を従えた大江高山が霞んで見える。
 ガレ場の尾根道は急登だが爽快な気分が味わえる。何度も休憩し、眺望や山野草を楽しみながらゆっくり登って
 行く。標高1000mの標識を越えると急登も終わり、小さなコブを回り込むと緩やかな尾根道になる。暫く登ると平坦
 なススキが茂る草原にでる。前方にはなだらかな丘が横たわっている。 その丘の小さな峠を越えると標高1100m
 の山頂草原が広がっている。ススキの原の左上方には、もう山頂標識や人影が見えている。階段を駆け上がると
 男三瓶山山頂(標高1126m)だ。日本海まで見渡せる広々とした山頂だ。たっぷり汗を吸ったシャツを着替えて、
 ゆっくりと休憩する。
 
三瓶西ノ原 定めの松にある登山口
西ノ原の芝生広場の左端に登山道  オミナエシ&カワラナデシコ
シロヤマギク&・・・・
ヤマブドウ、アケビ&クズ、マルバハギ 秋を楽しみながら、なだらかな広い道を登る
姫逃池分岐(姫逃池へは通行止めの張り紙) 分岐からはカラマツの樹林帯を登って行く
 
ミズヒキ&キンミズヒキ 下界が見え出すと間もなく樹林帯ともお別れだ
樹林帯を抜けると展望が開け秋の山野草が足下に やがて右手に子三瓶が見えてくる
マツムシソウ ホソバヤマハハコ フウロウ
ガレ場の急登が続く 高度感が素晴らしい
休憩しながら・・・しんど~!
遠くに霞む大江高山 急登も標高1000mを越えると終わり              (キュウシュウコゴメグサ)
緩やかになった尾根を登るとススキの原   
小さな峠を越え山頂部の広いススキの原へ
山頂標識目指してススキの中を行く 男三瓶山山頂

 元気を取り戻したところで縦走に出発。山頂から階段を降りると改装された非難小屋がある。中を覗いてみるととても綺麗
 で毛布も備え付けてある。避難小屋の前を通り、崩落地から急な丸太の階段を下っていくと登山道から崩落地を覗く事が
 出来る。三瓶山も何時か大山のような姿になるのだろうか。やがて急な岩場(犬戻し)を下り、痩せ尾根を渡る。 次から次
 へと岩場が現れる。こんなに急だったかな・・・・。 やっと、なだらかなユートピア、女三瓶が近づいてきた。 兜山のピーク
 から険しかった登山道を振り返る。男三瓶はもうあんなに遠くだ! 急に日差しが強く感じられ女三瓶の登りを汗を搔きなが
 ら登る。
 山頂のベンチで昼食にするが食欲は無い。果物(ブドウ)ばかりで炭水化物を食べられない。陽が陰ると急に冷たい風が
 吹き、秋が感じられる。”このままずっと陰に”と思ったら陽が照りだした。 仕方が無い、次に進もう!
 
山頂避難小屋(マウス ON 綺麗な内部) 山頂部を過ぎ急坂を下って行く
崩落する男三瓶南斜面 白いホツツジ
犬戻しの岩場を下り、痩せた岩尾根へ
女三瓶目指して、ユーピア辺り 小さなピークの兜山
兜山から振り返る フシグロセンノウ&ヤマジノホトトギス
アンテナが林立する女三瓶山 女三瓶山山頂&大平山山頂

 室の内展望台に寄ってみる。冷風が吹き抜け、何という涼しさだ!ベンチで暫く横になっていると眠たくなってくる。
 「もう、ここで・・・」の誘惑を振り切り大平山へ。大平山を過ぎれば栗林の中だ。暑さもやわらぐだろう!
 奥ノ湯峠までは緩い下り坂だが、そこからは傾斜を増した急な登り道になる。一旦傾斜が緩むが次には急な岩場
 の登りだ。明るい日差しが当ると間もなく、孫三瓶山山頂に着く。 さっきの岩場で休憩したのでここは通過し、急坂
 を風越の峠に下る。見上げるような急登の子三瓶までが20分の標識。とてもその時間では登れそうもないが4年前
 には登っている。 登りだすとすぐ休憩。案の定40分も掛かってしまった。それでも案外元気に山頂標識に到着。
 休憩する間もなく(あんなにしょっちゅう休憩していれば当然?)下山。 赤雁山のベンチでまた休憩!副隊長は熟
 れたアキグミ探しに余念が無い。子三瓶の上りで会った岡山の三人組が孫三瓶の急登にへばりついている。
 男三瓶の分岐を左に採り、西ノ原に向かう。笹が刈られて藪漕ぎはないが刈りあとが歩きにくい。長い下山道を下り
 分岐から50分で西ノ原に帰ってきた。
 
女三瓶山と大平山の鞍部にある「室の内」展望台 栗林の中を緩やかに下っていく
室の内分岐の奥ノ湯峠 孫三瓶山山頂
孫三瓶と子三瓶の鞍部「風越」 ススキに囲まれた子三瓶山山頂
男三瓶と赤雁山鞍部の峠、直進は男三瓶への急登 堰堤を過ぎると姫逃池分岐は近い
 ひとこと:4年前は6時間、3年前は7時間、今年は8時間、体力なくなったかなぁ~!・        
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