緑香る古事記の道、ブナの原生林を行く
比婆山は新緑の頃には一度は訪れたい山だ。立烏帽子から登るいつものお気に入りコースで新緑を楽しむことにする。
ブナやミズナラ、カエデの新緑それに山野草の花々に出会えたら最高だが・・・・・。 |
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バイオトイレや水場もある立烏帽子駐車場には先行者の車は無く、広い駐車場はガランとしている。
快晴の空に、鮮やかな緑が映えて美しい。
小鳥のさえずりに導かれ、新緑の中へ踏み出すと、すぐ千引岩への分岐があるが、
ここは左に採り立烏帽子山山頂に向かう。山頂まで0.5kmの標識 |
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明るい登山道を彩るのはチゴユリとスミレ、そして新緑のトンネル。 |
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ドウダンツツジも開花の準備(比婆山では初めて見た) |
ジグザクの道が次第に傾斜を増してくると頂上は近い |
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オオカメノキやミツバツツジが色取りを添える |
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登山道から少し入った所にある展望台から遠くに浮かぶ大山の姿に感動して、さらに進むと
登山道の横には比婆山連峰の最高峰、標高1299m立烏帽子山の標識を確認できる。 |
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立烏帽子山山頂を過ぎると樹林帯から抜け出し、明るい尾根道になる
池ノ段を正面に、左前方には福田頭を見ながら歩く稜線の道は、この山域で最も楽しい縦走路だ
写真正面は井西山・福田頭、左は竜王山、右は池ノ段 |
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鞍部の広場はお花畑だ |
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ここから池ノ段あたりは沢山の花が見られるところだが、この時期まだ花は少ない。
それでもキンポウゲが黄色の花を一面に咲かせている。 |
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山頂から急斜面を下り、鞍部から登り返すといっきに展望が開ける。
後ろには立烏帽子山、西には中国山地の山々の連なり、北には吾妻山から大膳原へ続く広い稜線
そして比婆山の豊かなブナ林、さらに天気が良ければ立烏帽子山の横、遥か彼方に大山の雄姿を見ることが出来る
ここ池ノ段は連峰中で最も美しい展望が望めるところだ。 |
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池ノ段山頂は、広くてなだらかな尾根を南に行った所にある。
古ぼけた地蔵尊の後ろに標高1279mの三角点がある。
さらに南に下っていくと広い草原が広がり、今はミツバツツジの花園だ
花の季節には、ぜひ歩いてみたい楽しい散策の道。 |
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池ノ段から荒れた登山道を下るとブナ林の中の平坦な道となる。
何処を見ても、ブナブナ、ブナの新緑・・・・・・足下にはユキザサとマイズルソウが群生している |
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越原越を過ぎると比婆山御陵への登りになる。この道はトレイルランのコースになっている
最近はあちこちでトレイルランをする人に出会うが我々にはとんでもないことだ。 |
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越原越から7,8分登ると少し広くなった休憩地に着く。
かって広島県を代表する二本のブナがあった休憩地のベンチも朽ちている。
ここはおしどり登山隊にとって思い出の地、折れながらもわずかに生き残っていた片割れの木も天寿を全うしたようだ・・・
植生がブナからコナラに変わり、道が平坦になると御陵が近い |
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背丈の低い潅木帯から再びブナの森に入ると御陵の入り口門栂を潜る。
その先が比婆山御陵
何時もは泥濘状態の参道だが今回は珍しく乾いていて歩き易い |
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御陵を過ぎるとブナの巨木と大岩の間を下り、鞍部から烏帽子山に向かう
烏帽子山山頂には次々登山者が登ってくる。
広い山頂に座り込み、ゆっくりと休憩。
展望は? いつの間にか大山は霞んでいるが、道後山・猫山から船通山までははっきり見える。 |
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横田分れまで急で長い下りになる。帰りはこれを登り返さないといけない。
横田分れから暑い日差しのなか、大膳原へ |
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大膳原の広い原っぱを縦断して吾妻山へ
前方に羽を広げたような吾妻山、振り返ればみどりに包まれた比婆山連峰
この雄大な風景の中を歩いて行くのは気持ちが良い
樹林帯に入るとひんやりとした空気が流れ、ホッとする
昔は遠く感じた南ノ原への分岐も今では近くに感じる |
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最後のジグザグを登りきると稜線に出る。もう山頂は目の前だ
カッコウの声を聞きながら、素麺定食。これで今年二回目。出汁の味も良くなってきた!
写真左は尾根の分岐、右は吾妻山山頂 |
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烏帽子山への急坂を登り、立烏帽子に向かって帰ろう
御陵近道の分岐まで来ると後は傾斜も緩む
右の写真は烏帽子山と御陵の鞍部 |
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大膳原でアサギマダラ発見!一匹だけ
越原越を過ぎるとすぐ千引岩への分岐(立烏帽子駐車場へ1.6kmの標識)
写真左が 越原越 |
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こちらは緩やかなブナが茂るトラバース道
樹林の間から比婆山を見ながら歩くこと25分で千引岩を通過
間もなく駐車場に到着 |
ひとこと:いつ来ても満足の山! |