生城山(おうぎやま):485.4m 広島県東広島市志和
山の概要
生城山は東広島市の志和盆地の中央に位置し、山城の足跡を色濃く残す山である。低山(標高485m)であるため盆地の
外側を囲む山以外、遠方の山は見渡せないが、山頂からは360度の展望が開けている。
登山ルートは麓の光源寺を起点に時計回りに周回するコースが一般的である。
Route Map:光源寺登山口から子生城、山頂を経て、光源寺裏登山口に下山
Road Map :JR八本松駅前から国道2号線を西進し、吉宗交差点を右折し県道46号線に入り北上する
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2018年12月2日(日曜日) 晴れ
ホーム9:15.。。。。9:55光源寺駐車場10:02 → 10:170金玉水 → 10:24生城山登山口 → 10:40切通 → 10:58十字路 →
11:11生城山山頂(昼食)11:57 → 12:40光源寺駐車場12:50。。。。 13:30ホーム
行動時間:2時間38分(休憩、昼食時間含む)
昼食時間:46分 |
今日は出だしが遅れたので、近場で短時間で登れる山、生城山にする。2015年12月15日に登っているが副隊長は初めての山だ。
県道46号線を向原方面に向かっていると「生城山城跡」の案内と光源寺を案内する石柱がある。そこから山に向 かって登っていくと
立派な石垣と美しい白塀の大きな寺に行き着く。この辺りは生城山城の居館跡だったらしい。
境内を囲む近代的な石垣に対し、力強く風格のある野面積みの石垣が駐車場の前後にある。16世紀の遺構ではないと思われるが
居館跡としての面影を十分に感じさせられる石垣だ。
寺の前には道路のような広い駐車場があり、ここに駐車させていただく。寺の裏にはもっと広い駐車場があるようだ。
寺の左手の石垣に沿って進んでいく。護岸工事の済んだ水路には右手斜面に築かれたブロックが崩れて落ちている。折角、砂防堰堤を
作っても、自然の驚異は人間の知恵をあざ笑うように、別の方法で襲い掛かってくる。
新しい林道で堰堤を越えると旧林道の合流する。新しい林道もすでに草に覆われているが、50mも行くとはっきりとした旧林道が見え
てくる。
底の黒い滑滝に沿って登っていくと金玉水の石碑がある。湧き水とあるが、すでに枯渇して水は流れていない。石碑には「きんぎょくすい」
とふりがながうってある。(読み方注意!)。
滑瀧の横を登り切ると溜池の畔に出る。いけの周りに沿って進むと生城山城跡登山口の案内板が立っている。
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光源寺(マウス ON 野面積の石垣) |
光源寺の左手を登っていく |
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護岸工事の済んだ水路と林道 |
7月豪雨の傷跡 |
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砂防ダムの右手を登っていく |
砂防ダムから少し下ると古い林道になる |
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黒い滑の滝(権現滝というらしい) |
金玉水の標柱 水は涸れている |
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溜池 |
生城山登山口 |
日当たりの良い登山口にはフユイチゴが沢山なっている。フユイチゴを味わってから山道に入っていく。左手のゴルフ場のフェンスに沿って
谷筋の緩やかな道を登っていく。右手には畑の跡が名残を留めているが、今では猪の運動場だ。
20分足らずで堀切跡の残る尾根の鞍部に着く。切通には右に向かって「子生城を経て登山口へ」とある。直進する道は廃道になったのか
荒れた道跡が残っている。左は女生城山だが、古いテープが残るだけで踏み跡はない。
ここからは山道らしい登りになる。一登りすると小さな三角点のコブに上がる。ここが子生城山、男生城(おとこおうぎ)と女生城(めおうぎ)
の中間点とある。檜と雑木に覆われて展望は無い。
一旦下り、登り返すとT字分岐のようなところに出るが、ここはトラバース道の入口だ。右への道は無く、左に曲がり山腹を西に向かっていく。
暫くすると頂上に向かう直登道のある分岐に着く。地形図では十字路になっているが、西への道は失われT字路になっている。ここからは
山城跡らしい急登になり、ロープも設置されている。山頂直下の、いかにも亀そっくりな亀岩を見て、大岩の間をすり抜けるようにして登って
行くと、一面カヤトの山頂広場に飛び出す。
一面背丈の高いカヤトに覆われた山頂には大きな岩と鉄塔が立ち、城の礎石だろうか大きな岩が点在し、ベンチも幾つかある。
360度の展望が開ける山頂からは志和盆地を取り囲む山々が一望できる。北から金明山、野路山、東に虚空蔵山、深堂山、南に曾場ヶ城
山、藤ヶ丸山、西に高鉢山、尖峰の高鉢槍、右端に安駄山が連なっている
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フユイチゴ |
ゴルフ場に沿って登っていく |
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切通には「子生城を経て生城山城跡へ」の標識 |
子生城山頂 |
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子生城から一旦下り、登り返す |
突き当りの三叉路?を左へ |
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トラバース道 |
間もなく尾根へ |
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「展望園地」の標識 |
ロープの張られた急坂 |
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山頂直下 |
亀岩の標柱(マウス ON) |
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最後の急坂を登ると生城山山頂 |
生城山頂、志和盆地のほぼ中央に位置するな生城山に築造された天野氏の居城です。 この山頂に城が築かれたのは九代興定(1520年)頃と考えます。 山頂を中心とした四方に延びる尾根上に広い範囲にわたって曲輪群が造られていて、 柱穴の掘られた巨岩が二つあります。山頂の本丸から東の尾根に下って二の丸、三の丸と 階段状配置し、北側には見張りの壇、西に矢倉跡と呼ばれる曲輪、太鼓の壇、井戸の壇と いった呼称のある曲輪群があります。 ー 山頂説明板よりー |
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東側の 南条山から深堂山 |
西側の眺め 右手は高鉢山 |
周りの風景を見ながらぼーとして時を過ごし、下山にかかる。 山頂広場の東端に茅に埋もれたところに「足下注意」の案内板を見つける。
ここが下山口、いきなり猛烈な急坂。ロープがあるが、それだけでは足りない程の急な道だ。山城の郭跡をたどって、段々に下りていくが、
どこも雑草が茂って出口が分かりづらい。結局、どこが二の丸、三の丸、その他の郭跡だか分からない内に城を抜けだしてしまったようだ。
道はいつの間にか、落ち葉の積もったなだらかな道になり、墓場が林の中にあちこち見えるようになって、光源寺の背後に出てきた。
光源寺の裏庭を見ながら広場から正面に回り込み、駐車場まで戻ってきた。
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茅に埋もれた下山口 |
急勾配の坂道 |
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荒れ気味の二の丸、三の丸と下っていく |
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落ち葉の積もった下山道 |
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炭焼き跡 |
居館跡 |
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黄葉 |
紅葉 |
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光源寺裏庭 |
光源寺本堂 |
ひとこと:前回よりも荒れた感じの登山道! |