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 生城山(おうぎやま):
485.4m        広島県東広島市志和町

 山の概要
   生城山は東広島市の志和盆地の中央に位置し、山城の足跡を色濃く残す山である。低山(標高485m)である
   ため盆地の外側を囲む山以外、遠方の山は見渡せないが、山頂からは360度の展望が開けている。
   登山ルートは麓の光源寺を起点に周回するコースが一般的である。(現在は砂防工事の為、南側の谷ルートは
   通行止めとなっているので注意。)
   
 Route Map光源寺登山口から子生城、山頂を経て、光源寺裏登山口に下山
 Road MapJR八本松駅前から国道2号線を西進し、吉宗交差点を右折し県道46号線に入り北上する 

 2015年12月13日(日曜日)
  晴れ

 ホーム9:10.。。。。 9:40光源寺駐車場9:45 → 9:51工事現場 → 10:02金玉水 → 10:08登山口 → 

 10:25尾根に出る → 10:35トラバース道 →  10:40三叉路分岐 → 10:50生城山山頂(昼食)11:20 → 
 12:00光源寺裏登山口12:10。。。。。。 13:40ホーム

 行動時間:2時間15分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:30分

日曜日で幸運だった!
 県道46号線を向原方面に向かっていると「生城山城跡」の案内と光源寺を案内する石柱がある。そこから山に向
 かって登っていくと立派な石垣と美しい白塀の大きな寺に行き着く。この辺りは生城山城の居館跡だったらしい。
 境内を囲む近代的な石垣に対し、力強く風格のある野面積みの石垣が駐車場の前後にある。16世紀の遺構では
 ないと思われるが居館跡としての面影を十分に感じさせられる石垣だ。
 寺の前には道路のような広い駐車場があり、ここに駐車させていただく。
 寺の左手の石垣に沿って進んでいくと「通行止め」の看板が立ち並び、道いっぱいにバーが「通せんぼ」している。
 幸い、今日は日曜日。作業はしていないようだ。 舗装路が終わると山肌がむき出しになった工事現場が一面に広
 がっている。林道をそのまま進むと完成した堰堤に突き当り、行き止まりだ。工事途中の土橋の上に停まっている
 ショベルカーの横をすり抜け、右手の新しい林道を登っていく。 なるほど、工事中なら通ることは出来ない訳だ!
 新しい林道で堰堤を越えると旧林道の合流する。長期間(平成10年?頃から)の通行止めのせいか、林道は不明
 瞭になっているが、50mも行くとはっきりとした林道が見えてくる。
 底の黒い滑滝に沿って登っていくと金玉水の石碑がある。湧き水とあるが、もう涸れそうで滲みだしている程度で
 とても飲めそうにない。石碑には「きんぎょくすい」とふりがながうってある。読み方を間違えると怪しげな水になって
 しまうもの・・・・。
  
 
光源寺駐車場 駐車場の奥が下山口 寺の横手からスタート
完成した砂防堤と工事現場 旧林道と新林道を繋ぐ土橋に工事車両
新旧林道の合流地点 林道は不明瞭に 旧林道がはっきりしてくる
滑滝に沿って登っていくと金玉水(きんぎょくすい)の石碑がある

 金玉水を過ぎると池があり、舗装路になっている。ここに「生城山城跡登山口」の標識がある。
 右下に小さなせせらぎ、左手上にはゴルフ場のトタン板の塀の間を緩やかに登っていく。途中にある過っての畑も
 今は猪の運動場になっている。20分足らずで堀切跡の残る尾根の鞍部に着く。切通には右に向かって「子生城を
 経て登山口へ」とある。直進する道は廃道になったのか踏み後は無い。
 ここからは山道らしい登りになる。一登りすると小さな三角点のコブに上がる。ここが子生城山、男生城(おとこおう
 ぎ)と女生城(めおうぎ)の中間点とある。三瓶山に因んで名付けたか?
 一旦下り、上り返すとT字分岐のようなところに出るが、ここはトラバース道の入口だ。右への道は無く、左に曲がり
 山腹を西に向かっていく。暫くすると頂上に向かう直登道のある分岐に着く。地形図では十字路になっているが、
 西への道は失われ字路になっている。ここからは山城跡らしい急登になり、ロープも設置されている。
 大きな岩の間を縫って登ると、「亀岩 振り返って見てください」との石標がある。あちこちで亀岩を見たが、ここの亀
 岩が一番亀らしい姿だ。この先もさらに急登が続き、やがて四角な大きな岩が二つ並んで現れる。上面が平らにな
 っていて、直径20cmほどの穴が二つ穿ってある。櫓跡の穴らしい。
 もう一登りすると大きな岩とともに鉄の櫓が立つ生城山山頂に着く。一面背丈の高いカヤトに覆われ、大きな岩が
 点在する広い山頂だ。ベンチも幾つかあるようだ。
 志和盆地を取り囲む山々が一望できる。北から金明山、野路山、東に虚空蔵山、深堂山、南に曾場ヶ城山、藤ヶ丸
 山、西に高鉢山、営峰の高鉢槍、右端に安駄山が連なっている。
 
ため池を回り込むと生城山城跡登山口の標識がる。(マウス ON 丸印拡大)
かっての畑も今は猪の運動場 緩やかな道を行く
城跡の名残か?尾根の鞍部に切通
 (マウス ON ここにも通行止めの看板)
生城山への尾根道(マウス ON 丸印拡大)
子生城山頂の小さな三角点 T字状のトラバース道入口
本丸へ向け、右折 振り返って見て!(マウス ON ??)
大岩に刻まれた柱跡 大岩から望む高鉢山・安駄山の稜線
広いカヤトの山頂広場そして、三角点とポスト
生城山頂、志和盆地のほぼ中央に位置するな生城山に築造された天野氏の居城です。
この山頂に城が築かれたのは九代興定(1520年)頃と考えます。
山頂を中心とした四方に延びる尾根上に広い範囲にわたって曲輪群が造られていて、
柱穴の掘られた巨岩が二つあります。山頂の本丸から東の尾根に下って二の丸、三の丸と
階段状配置し、北側には見張りの壇、西に矢倉跡と呼ばれる曲輪、太鼓の壇、井戸の壇と
いった呼称のある曲輪群があります。 ー 山頂説明板よりー
 
北に荒谷山 金明山
 
東側の展望

 小鳥の囀りを聞きながらのコーヒータイム。絶景を楽しんだ後、下山にかかる。茅に埋もれて下山口が見当たらない。
 山頂広場の東端に茅に埋もれた案内板を見つける。いきなり猛烈な急坂。ロープがあるが、それだけでは足りない程の急
 な道だ。山城の郭跡をたどって、段々に下りていくが、どこも茅が茂って出口が分かりづらい。 結局、どこが二の丸、三の丸
、その他の郭跡だか分からない内に城を抜けだしてしまったようだ。道はいつの間にか、落ち葉の積もったなだらかな道にな
 り、墓場が林の中にあちこち見えるようになって、光源寺の背後に出てきた。
 光源寺の裏庭を見ながら広場から正面に回り込み、駐車場まで戻ってきた。
 日曜日で工事がお休みだったお陰で周回できたが、当分は下山した道を往復するのが良いようだ!
 
山頂の下山口 いきなり強烈な急坂
二の丸から三の丸へ テープは多いが標識はここだけ
落ち葉を踏んで気持ちよく歩く 炭焼き跡
ここにも通行止めの看板 居館跡の広場
光源寺裏庭 駐車場に帰ってきた
光源寺入口と本堂
 ひとこと:生城山城、低山に位置するとはいえ、絶好の立地だ!        
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