小清水原生花園
今日の走行距離は非常に短いが見どころ沢山の一日になりそうだ。
網走テントランドのキャンプ場から30分も走ると北海道を代表する原生花園・小清水(こしみず)原生花園に着く。これで3度目の訪問だ
が今年の花は・・・・・?。
8時過ぎだというのに、もう駐車場は満車状態。 インフォメーションセンターや売店(熊と鹿の毛皮を販売)は開店したばかりだ。
インフォメーションセンターの中を通り原生花園の入口に来ると、線路を挟んだ小高い丘の上は色とりどりの花で溢れている。小さなカワイイ
駅舎「原生花園駅」では幸運にも季節限定の「列車の停車」に出会えた。 踏切り番の駅員さん?によると「昔は線路の沿線がずっと花園
だった」とのこと。 それが1980年代に入り、小清水原生花園の花々は減少し、お花畑の荒廃が目立つようになった。その原因は火の粉に
より時々野火を発生させていた原生花園の中を走る蒸気機関車が廃止され、花の成長を邪魔する雑草を食べていた牛馬の放牧もやめら
れたためと考えられている。現在は平地に雪が消えたころの人為的な「野焼き」や、手作業での帰化植物の除去などの保護活動によって、
本来の姿を取り戻しつつあるとのことだった。
花々が咲き乱れる小高い丘(天覧ヶ丘展望台)からは南に濤沸湖、北にオホーツク海が展開している。丘を下りオホーツク海の浜辺へ。ここ
は日本最北の鳴り砂浜海岸だ。残念ながら鳴り砂の音は聞こえなかったが・・・。
駅舎まで戻り、冷たくて美味しいイチゴのスムージーで喉を潤し、原生花園を後にする。
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小清水原生花園 |
原生花園駅 |
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列車が来るとは幸運 |
原生花園駅ホーム |
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小清水原生花園の全景 天覧ヶ丘展望台へ |
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エゾスカシユリ ハマナス エゾキスゲ |
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濤沸湖 |
砂丘の向こうはオホーツク海 |
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日本最北鳴り砂浜西へ4km東へ10kmとある |
鳴り砂浜を歩いてみる |
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ハマナスの赤、エゾスカシユリのオレンジ、エゾキスゲの黄色、草の緑、空の青、カラフルな色合いが美しい |
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オシンコシンの滝
小清水原生花園から国道知床線は暫く(約30分)内陸部を走り、海岸線に出て30分程走るとオシンコシンの滝に着く。
いつもながら、大賑わいの駐車場だ。アジア系の人を乗せた観光バスが次々入ってくる。日本人はみんな年寄りだからすぐ分かる。
滝は水量が多くて豪快に飛沫をあげている。滝の前に立つとマイナスイオンで涼しい!
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オシンコシンの滝 |
フレぺの滝
オシンコシンの滝の滝からウトロの市街地までは7kmほどの距離だ。そこから5km先に知床五湖方面に向かう道道知床公園線の分岐天
に知床ネイチャーセンターがある。ここの映像ホールで映画を見ようと思ったが、丁度上映が終わったばかりだったし、レクチャーコーナーも
始まっていなかったので、フレぺの滝散策に出発する。出口に展示してある熊野剥製、「ぜひ触ってみてください」の案内があったので熊の
感触を確かめてみる。
フレぺの滝入口はネイチャーセンター右奥にある。フレぺの滝遊歩道の標識に従い進むと森の中へ。「この先ヒグマ出没多数」の看板と
ヒグマが登っていることがあるという大きなヤマザクラの木(サクランボはヒグマの好物)を過ぎると遊歩道は海に向かって下っていくが大き
なアップダウンも無く、道も広いので歩きやすい。
樹林帯を抜けると強い陽射しをまともに受け、強烈な暑さだ。笹原を進むと十字路があり、右手はウトロ灯台への作業道だが途中からの帰
り道でもある。
十字路から、辺り一面ワラビの茂る草原を緩やかに登っていくと展望台が見えてくる。振り返れば知床連山が視界いっぱいに広がっている。
チカポイ岬に設置された展望台からは高さ100mの断崖から滝の流れ落ちる広大なオホーツク海が目の前に臨め、背後には知床連山が
見渡せる。
フレぺの滝は山々から染み出した地下水が断崖の途中から直接海へ流れ落ちる滝で、年間を通して水量が少なく、しとしとと流れ落ちる
様子から別名乙女の涙とも呼ばれている。
帰途はウトロ灯台の方に向かい、作業道を十字路に戻るり、ネイチャーセンターへ。
昼食はネイチャーセンターでお勧めの鹿肉バーガー。あっさりしていて美味しかった!
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知床ネイチャーセンター |
歩行経路 |
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フレぺの滝入口 |
分岐 |
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まずは樹林帯へ |
この先ヒグマ出没多数 (マウス ON ヒグマが登る桜の木) |
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樹林帯から草原へ 十字路は直進、右はウトロ灯台(立ち入り禁止) |
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右手の山の上にはウトロ灯台が見えている |
一面のワラビ畑の中をいく |
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振り返れば知床連山 右手の高い山が羅臼岳 この山は・・・?? |
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展望台へ |
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フレぺの滝 |
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知床連山に向かって 右のほうには斜里岳も・・・ |
鹿肉バーガーセット |
知床五湖
フレぺの滝の次は知床五湖です。知床五湖に向かう途中、ヒグマに遭遇。車の目の前に左手から現れ、道路の真ん中で写真と撮ってくれと言わん
ばかりに立ち止まりポーズ? しているが、突然のことで慌てふためきカメラは何処に??・・・挙句の果てシャッターチャンスを逃し、熊は笹薮の中へ。
知床五湖フィールドハウス前の駐車場はいつも賑わっている。フィールドハウスで熊発見の報告をして遊歩道へ。もう何度も(4回)来ているので、今日
は高架木道で気分だけ味わうことにする。竜のようにうねった木道を一湖まで散策。ここでも暑さにへばっているのは日本人、元気のいいのは中国人。
五湖の笹原をエゾ鹿が歩いていた。鹿は二度目だ。
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絶好のシャッタチャンスを逃す |
知床連山を背に |
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一湖と知床連山 |
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竜のようにうねっている高架木道 |
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知床連山がをバックに記念撮影 |
知床観光船オーロラ
最後はオーロラ号で知床遺産断崖クルーズだ。観光するのにまだ時間はある最終便は16:15、まだ14:30出港の船に間に合う。
カムイワッカ滝までの硫黄山航路(所要時間1時間30分)にぎりぎり乗り込む。船は満員の乗客を乗せウトロ港を出港。前回はクルーザー
で遊覧したが天候が優れず、知床の素晴らしさも半減してしまったが、今回は素晴らしい天気だ。
オホーツクの荒波に削られた岩壁を見ながら20分航行するとフレぺの滝の下に出る。展望台も歩いた草原も見えている。次は岩尾別の川
に面した斜面に熊を見たが、遠くて良く分からない。そのうち知床五湖の溶岩台地の上に知床連山の全容が姿を現す。
出港から50分終点カムイワッカの滝に着く。活火山硫黄山を源流とするカムイワッカ川の下流でオホーツク海に直接注いでいえる。
滝の遥か上に噴火の跡も生々しい白い山肌を見せる硫黄岳が聳えている。
楽しいクルーズを終え、ウトロ港へ。最終便のオーロラ号が待っている。
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知床観光船オーロラ |
対岸のホテル群 |
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オホーツクの荒波に削られた岩壁と奇岩 |
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フレぺの滝を海から |
クルーザーより良く見える |
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カムイワッカの滝と硫黄岳 |
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溶岩台地の上に連なる知床漣山全景 |
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ホテルからの夕日 |
夕食 |
ひとこと:忙しくも楽しい一日だった!・・。 |