おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 
 大峯山(おおみねやま):1050.0m・西大峯山(にしおおみねやま):1009.9m 広島県廿日市市佐伯

 山の概要
  大峯山は佐伯町玖島と湯来町砂谷にまたがって聳える1000m峰である。芸藩通志に「四村にわたる高山大麓
  近方に比なし、山頂老樹怪石あり」と記されており、その山容は広島市内からも見える。
  山頂に立てば、視界を遮るものはない。広島市近郊で、これほどの展望が得られる山は珍しい。
  山名は「大和大峰」にちなんで付けられ、古くは、山岳道場として聖地とされたものであろう。(中略)
  頂上は、巨大な岩石で形成され、その上に立つと眺望は最高。北側に十方山や吉和冠山など芸北の山々が屏風
  絵のように連なって見える。 「ひろしま百山」中国新聞社からー
  登山ルートは笹が峠コース、大峯ランド正面コース、滝コースがある。
   
 Route Map西登山口から西大峯山に登り、大峯山に縦走したのち、正面登山口に下山
 Road Map西広島バイパス宮内信号から県道30号線を北上し、玖島分れで標識に従い県道42号線、さらに楢
          原から県道294号線に入り大峯山駐車場へ 
 以前の大峯山:2008.11.26(正面コース)、2007.03.29(笹が峠コース)

 2016年11月16日(水曜日)
  晴れ

 ホーム6:45.。。。。 8:35大峯山駐車場8:47 → 8:55上川上分岐 →(迷走) → 9:45玖島川上停留所 → 

 9:51六地蔵 → 9:55西登山口 → 10:07七人墓10:12 → 10:32沢渡渉 → 10:40尾根に出る → 10:45滝10:50 →

 11:13稜線分岐 →11:25西大峯山山頂(昼食)12:14 →12:21稜線分岐 →12:30西のた鞍部 →12:47 963m峰 →

 13:02峯太郎ブナ → 13:10三角点分岐 → 13:13大峯山山頂(コーヒータイム)13:35 → 13:57尾根道から植林帯へ→
 14:09 五合目ベンチ14:12 → 14:30貯水タンク → 14:44登山口駐車場14:50。。。。 16:35ホーム

 行動時間:5時間57分(迷走50分、休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:49分
秋景色に誘われ迷走?
 素晴らしい展望が広がるこの名山も、最後に登ってから、はや8年が過ぎた。大峯ランド別荘地からの正面登山道の急階段
 の記憶だけが鮮明に残っている。そしていつも天気が悪かったように思うが・・・。
 今回は前回、笹に遮られ断念した大峯山・西大峯山の縦走コースを西大峯山から歩いてみることにする。
 天気は快晴。大峯山の山頂山頂部は赤く紅葉している。期待を胸に駐車場を出て県道を西へ歩いていくと片側1車線の広
 い道になる。
 気分よく、秋の景色を楽しみながら歩いていると玖島川上のバス停を見逃し、どんどん進んで入口を間違い虫道のルートに
 入ってしまった。
 展望が開ける峠近くから振り返ると大峯山が遥か後ろになっている。慌てて引き返し、50分のロスをしてようやく玖島川上
 バス停に帰ってきた。 肝心な時には、案外地図を見ていないものだと反省する。
 十分すぎるウオーミングアップ終え、バス停から集落の中に向かって歩いていく。5分ほどで六地蔵の案内板を確認、その先
 にツヅラガ谷から流れ出る谷川にかかるコンクリート橋手前に西大峯山の案内板がある。ここを右折し、用水路と田んぼの
 間の舗装された道を上がっていく。
 
大峯山道の石碑の立つ駐車場 大峯山の案内板(画像クリックで拡大
駐車場を出発して県道を西へ 広くなった道をのんびり・・・・
玖島川上のバス停 ここから集落の中へ 六地蔵の案内板
西登山口から西大峯山へ
 舗装路はすぐ終わり、丸太橋を渡って、用水路の向側から杉林に入っていく。橋を渡った先の足元に「西登山口」と書かれた
 小さな標識があるが、橋の手前からは良く分からないので注意が必要だ。
 今日は天気が良く、木漏れ日が射して明るい杉林の中を登っていく。標高650m付近までは棚田跡の石垣が残る植林地を
 進み、谷が狭まり棚田が終わる地点の山側には「七人墓」がある。
  七人墓については大峯1050のホームページのた越え、七人墓、さんのう(山王)さん物語」を参照してください
 棚田が終わる地点の先で谷川を渡り、谷川と谷川に挟まれた小さな尾根を登る。植林帯は終わるとシロモジの目立つ雑木
 林の尾根東側の急な登りになる。傾斜が緩んでくると、やがて登山道は尾根を西から東に移り、右手に細くて長い滝の見え
 る地点に達する。鮮やかに黄葉する林の中で滝を見ながら休憩する。
 落ち葉を敷き詰めた広い尾根を登っていくと笹薮は待っているが、笹の背丈も低く、踏み跡もしっかりしているので歩くには
 全く支障はない。
 笹薮を抜けると左手の小さな丘(カレキガ丘というらしい)との鞍部が見えてくる。てっきり主稜線の分岐だと思ったが外れ
 だった。
 カレキガ丘の東側で再び植林帯になる地点に保安林の標識がある。鞍部を過ぎ、右手に斜面に向けてジグザグに登って
 いくと主稜線の縦走路に合流する。 そこには標識らしきものは無いが木にはたくさんのテープが巻かれ、「滝道コース」と
 書かれたテープもある。
 左折して落ち葉を踏みしめながら下草のない道を登っていく。この付近はほぼシロモジの純林で不思議な景観をなし、大峯
 らしい所だ。
 稜線を緩やかに登っていくと10分程で四等三角点のある西大峯山に到着した。北側が切り開かれ、吉和冠山から十方山
 まで望むことが出来る。ここで静かな昼食タイム。今日の昼食は鍋焼きうどんだ。
 
橋の手前で右折し林道へ  西大峯山の案内がある 丸木橋を渡り西登山口へ 小さな標識
木漏れ日の植林帯を行く 七人墓の看板
マウス ON 七人墓、右の石柱には古七人賊難と
彫られている
沢を渡る 沢から離れると急登になる
尾根に出て傾斜が緩くなるとやがて滝が見えてくる 滝を見ながら休憩
黄色に染まる尾根を緩やかに登っていく
広い尾根を登り、右に曲がると笹の斜面になる 稜線分岐を左折して西大峯山山頂へ
シロモジの林を登っていく         西大峯山山頂
西大峯山山頂よりの眺望   中央が吉和冠山
縦走路は????・・・・!
 昼食後、大峯山に向けて出発する。シロモジのトンネルを潜り、滝道分岐まで引き返す。分岐から緩やかに登り返すと登山
 道は右にカーブし、西のた鞍部に下っていく。 この辺りは倒木と落ち葉で登山道がはっきりしないが、テープを辿りながら
 慎重に進んでいく。
 鞍部から植林帯を登り返し、尾根に乗って左折すると小さなこぶの上で3人組の登山者が「大岩50m」の標識を見ながら
 探索する仕草を見せていたが、我々はパスして縦走路をそのまま進む。
 縦走路は笹に覆われた箇所もあるが、背丈も低く踏み跡もしっかりしているので楽に歩ける。快適な縦走路だ!
 平日だというのに次々と登山者と出会う。さすが人気の山だ!
 小ピークを越えると、だらだらとした登りになり、やがて右手にすっかり葉を落とした峯太郎ブナが見えてくる。
 峯太郎ブナからわずかに登ると大峯山二等三角点がある。ここは正面ルートが合流してくる三叉路になっている。
 三角点からすぐ先に岩山が見えてくる。岩場を少し登るとテラス状の大岩(八畳岩?)があり、20年ぶりに来たというご夫婦
 が食事をしていた。
 備え付けの梯子でギャップを越え、山頂の大岩の上に出る。ここが大峯山の最高点標高1050m地点だ。
 西側の遥か彼方に縦走してきた西大峯山を望み、北側には西中国山地の大パノラマが広がっている。
 絶景を眺めながらコーヒータイムを楽しみ、至極の時を過ごす。
 
シロモジのトンネル       落ち葉の積もった道
木の間に大峯山の姿が見える 稜線分岐 テープには滝コースの表記
西のた原の入口  西のた原
笹に覆われた縦走路 峯太郎ブナ
大峯山三角点分岐(マウス ON 西大峯山縦走路の標識) 分岐から岩場の山頂へ
      大峯山山頂から西大峯山を望む         大峯山山頂
急階段下りの下山道
 八畳岩のご夫婦に別れを告げ下山にかかる。三角点まで戻り、そこから下山に入る。はじめは傾斜の緩い尾根道だが、すぐ
 急な階段道になる。7合目の案内付近から植林帯に入っていくが、平坦地を過ぎると再び階段道になる。
 五合目のベンチあたりで植林帯の縁に出るとシロモジの鮮やかな黄葉が目に染みる。ベンチに座り、暫し名残を惜しむ。
 再び植林帯に入ると、やがて傾斜が緩むと貯水タンクのある別荘地最奥部に出る。そこから別荘地の中の急な舗装路を
 下っていく。
 登山口には熊注意の張り紙があった。どうも縦走路に出没するらしい。が、無事8年前のリベンジを果たし周回縦走すること
 が出来た。
 
岩棚で食事をするご夫婦 山頂部の岩場
どこまでも続く急勾配の階段を下っていく
急な尾根道から植林帯へ
五合目ベンチ         黄葉を見ながら小休止
五合目を後に・・・・ 間もなく植林帯へ
別荘地上の貯水タンク 別荘地から登山口の駐車場へ
ひとこと:今年最後になるかもしれない黄葉を堪能した山登りだった!
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