御釜を見ながら馬の背を散歩
遠征最初の山は蔵王山。蔵王温泉からロープウェイを使い地蔵岳から登ることも出来るが、わざわざ高いロープ
ウェイの料金(往復2600円)を払うことも無いだろう。蔵王ハイライン(540円)を使い駐車場から1時間程で登頂
出来る軽めの山で足慣らしだ。
蔵王温泉から蔵王エコーラインで山麓を回り、蔵王ハイラインで高度を上げていくと遠くに飯豊連峰の美しい姿が
見えてくる。蔵王御釜リフトの乗り場を過ぎると料金所があり、駐車料金を合わせた料金になっている。
レストハウスの前には広大な駐車場(300台駐車可)が広がっている。時間が早いせいかまだ車は少ない。
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早朝の蔵王温泉 |
蔵王ハイライン駐車場 |
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遥か遠くに雪の残る飯豊連峰を見ながら出発 |
レストハウスの横を歩いて行くと緩やかな稜線に上がる。右は刈田岳だが、まずは左に曲がり山頂に向かう。
平坦な馬の背は積雪時の目じるしの丸太が登山道に沿って電柱のように並び、なだらかな熊野岳のある稜線に向
かって延びている。道の左手には荒れた砂地にハイ松が点在し、その根本にはイワカガミやミネズオウが群生し、
砂地の石の間にはコマクサも散見できるが花の季節にはまだ早いようだ。
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刈田岳分岐 |
イワカガミが群生するロープウェイ乗り場への道 |
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イワカガミ |
コマクサ |
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ハクサンチドリ |
ミネズオウ |
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馬の背を歩き熊野岳へ |
なだらかな稜線の左の方が熊野岳 |
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積雪時の棒が立並ぶ平坦な道 |
ミヤマオダマキ |
道の右手のザレ場に上がるとお目当ての御釜が見えてくる。熊野岳、刈田岳、五色岳に囲まれた御釜と呼ばれる
火口湖は神秘的なエメラルド色の水を湛えて静まり返っている。
馬ノ背を30分ほど逍遥すると非難小屋への直登コースの急坂になる。ガレ場の踏み跡を一気に登ると避難小屋の
横に標識がある。左の稜線を進めば熊野岳山頂、右は「ロバの耳」コースだが落石の為通行止めになっている。
なだらかな石ころだらけの広い尾根にはコマクサの株が点在しているが花芽は付いていない。株が小さいところを
みるとまだ年数が経っていないのだろう。(コマクサは花が咲くまで7年ほど掛るらしい) いつの日か、この荒れた
大地にもコマクサの花が一面に咲くだろう。
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エメラルド色の水を湛えた御釜 |
避難小屋に向けて急な登りになる |
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御釜を見下ろし避難小屋へ直登 |
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稜線上の標識 |
避難小屋跡か? |
地蔵山分岐を過ぎると石の塀に囲まれた蔵王山神社と避難小屋が見えてくる。神社の東に熊野岳山頂がある。
山頂には三角点と山頂標識が立ち、自然石の石碑が一際眼を惹く。
帰途は御釜の柵沿いを歩き、刈田岳に立ち寄る。次第にガスに包まれていく御釜と熊野岳の稜線を眺めながら
東北最初の山を終えた。
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地蔵山分岐 |
ロープウェイのある地蔵山 |
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蔵王神社と避難小屋(マウス ON) |
熊野岳山頂 |
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中丸山側からの道は何故か三角点まで
小石と砂利で舗装されている |
いつもの記念撮影 |
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ガスが出てより神秘的になった御釜 |
ツガザクラ |
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刈田岳山頂 |
御釜背景に |
ひとこと:いつかは山頂付近にコマクサの花園が! |