8月20日 前穂高岳を目指すも撤退
今日は前穂高岳に登頂し、紀美子平から岳沢までの予定だ。ガスに包まれた奥又白池を6:30に出発。左から回り込
むように尾根に上がり、草付きの尾根を登っていく。尾根を直進すればA沢の雪渓だが、登攀技術の無い我々はC沢
を目指す。
C沢分岐から左の斜面に入って行く。初めは緩やかな斜面のガレ場で比較的石も大きく安定している。尾根を一つ越
えると傾斜の角度がきつくなり、草付きのガレ場が終わると本格的なガレ場になる。尾根を越えるごとに傾斜が増し、
足下の石が崩れると上の石も同時に滑り落ちてくる。重い荷が余計に足下を不安定にして、このまま進むのは危険な
状態だ。 8:00 ついに撤退することに決定。
ガレ場を抜けるとガスもとれ青空が広がってきた。もう来ることは無いと思っていた奥又白池に再び戻ってきた。最後に
もう一度見納めして下山にかかる。
木立を抜け、草地から見ると前穂高北尾根の岩稜が被さるように聳えている。やがてトラバース気味の道から、急坂
の下りに。登りが四つんばいなら、下りも四つんばい。足の置き場所を探し、笹を掴んで必死に降りる。
やっと奥又尾根の取り付きだ。此処まで来れば一安心。
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慌しい出発前 |
これで見納めか? |
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尾根の左から尾根へ |
草付きの尾根を登る |
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C沢分岐から草付きのガレ場を横切り、真のガレ場へ |
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ガレ場の傾斜が一段ときつくなってくる |
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装備と技量不足で、ついに撤退 |
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AM8:45 戦い終えて・・・・・・・ 空に青空がもどってきた |
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青い瞳、奥又白池に帰ってきた
また、会うことが出来た |
草地から見ると前穂高北尾根の岩稜が
被さるように聳えている |
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急坂の始まり |
帰りも四つんばいで降りる |
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急坂の岩場を下り、奥又尾根の取り付きへ |
パノラマ新道分岐でパンとコーヒーで昼食。ここで塚田ガイド他2人と別れです。ご苦労さんでした!
3人を見送った後、残り5人でのんびり下山する。草が伸び放題だったパノラマ新道は綺麗に草が刈られ、「通行不可」
のプレートも外されていた。
梓川河畔の工事用道路を歩き新村橋を渡って、喧騒の登山道を徳沢に戻ってきた。見上げれば明神岳の奥に奥又
白池のあった窪みを見ることが出来る。
徳沢園でまずは、無事に帰れたことに生ビールで乾杯。ブチウマ!
今夜はゆっくり徳沢園で汗を流し、美味しい料理で乾杯し、奥又白池の話で盛り上がろう!
キャンプはどうなったの? 塚田ガイドに食料を全部預けてしまったの!
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パノラマ新道分岐で昼食。 ここで塚田ガイド他2人と別れです |
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残り5人でのんびり下山 |
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梓川河畔を歩き新村橋へ |
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新村橋 |
奥又白池のあった辺りを振り返る |
8月21日 秘境の旅を終え帰途に着く
徳沢園で休養をとり、元気を取り戻した5人は広島への帰途に着く。
徳沢から2時間、相変わらず、観光客で賑わう河童橋を過ぎるとインホメションセンターのバス乗り場だ。
後は乗り物を乗り継ぎ広島へ
苦しくて、楽しかった奥又白池の山旅だった!
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徳沢園 |
徳沢園で疲れをとり元気いっぱい |
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明神岳や前穂高岳 |
上高地はいつもの賑わい |
ひとこと:思い出に残る印象深い奥又白池だった! |