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 前穂・奥又白池(おくまたしらいけ):2570・0m
     長野県松本市

 山の概要
  奥又白池は、前穂高岳の南東に位置し、前穂高岳から梓川の徳沢付近に流れ落ちる、奥又白谷と中又白谷に
  鋏まれた尾根のほぼ中間の台地にある。直径20mほどのやや楕円形をした小さな池で、前穂高岳北尾根から
  見下ろすと小さな瞳のようで可愛らしい。そんな小さな池でありながら岳人からは「奥又の池」とか「又白の池」と
  して親しまれ、前穂高岳北尾根や東壁などを登るクライマーの基地となっている。
  
 Route Map徳沢から奥又白池を往復
  

2014年8月20日(水曜日)
   奥又白池〜徳沢 

 奥又白池6:30 → 7:15C沢分岐 → 8:00撤退 → 9:35奥又白池9:40 → 12:10パノラマ新道分岐(昼食)13:10 →
 14:21新村橋 → 14:40徳沢

 行動時間:8時間10分(休憩時間含む)

2014年8月21日(木曜日)   徳沢〜広島駅

 徳沢園7:35 →  9:45上高地 ⇒ 13:30松本13:52  18:31 広島

 行動時間:2時間10分(休憩時間含む)
 
8月20日 前穂高岳を目指すも撤退
 
今日は前穂高岳に登頂し、紀美子平から岳沢までの予定だ。ガスに包まれた奥又白池を6:30に出発。左から回り込
 むように尾根に上がり、草付きの尾根を登っていく。尾根を直進すればA沢の雪渓だが、登攀技術の無い我々はC沢
 を目指す。
 C沢分岐から左の斜面に入って行く。初めは緩やかな斜面のガレ場で比較的石も大きく安定している。尾根を一つ越
 えると傾斜の角度がきつくなり、草付きのガレ場が終わると本格的なガレ場になる。尾根を越えるごとに傾斜が増し、
 足下の石が崩れると上の石も同時に滑り落ちてくる。重い荷が余計に足下を不安定にして、このまま進むのは危険な
 状態だ。  8:00 ついに撤退することに決定。
 ガレ場を抜けるとガスもとれ青空が広がってきた。もう来ることは無いと思っていた奥又白池に再び戻ってきた。最後に
 もう一度見納めして下山にかかる。
 木立を抜け、草地から見ると前穂高北尾根の岩稜が被さるように聳えている。やがてトラバース気味の道から、急坂
 の下りに。登りが四つんばいなら、下りも四つんばい。足の置き場所を探し、笹を掴んで必死に降りる。
 やっと奥又尾根の取り付きだ。此処まで来れば一安心。
 
慌しい出発前 これで見納めか?
尾根の左から尾根へ 草付きの尾根を登る
C沢分岐から草付きのガレ場を横切り、真のガレ場へ
ガレ場の傾斜が一段ときつくなってくる
装備と技量不足で、ついに撤退
AM8:45 戦い終えて・・・・・・・   空に青空がもどってきた
青い瞳、奥又白池に帰ってきた
また、会うことが出来た
草地から見ると前穂高北尾根の岩稜が
被さるように聳えている
急坂の始まり 帰りも四つんばいで降りる
急坂の岩場を下り、奥又尾根の取り付きへ

 パノラマ新道分岐でパンとコーヒーで昼食。ここで塚田ガイド他2人と別れです。ご苦労さんでした!
 3人を見送った後、残り5人でのんびり下山する。草が伸び放題だったパノラマ新道は綺麗に草が刈られ、「通行不可」
 のプレートも外されていた。
 梓川河畔の工事用道路を歩き新村橋を渡って、喧騒の登山道を徳沢に戻ってきた。見上げれば明神岳の奥に奥又
 白池のあった窪みを見ることが出来る。
 徳沢園でまずは、無事に帰れたことに生ビールで乾杯。ブチウマ!
 今夜はゆっくり徳沢園で汗を流し、美味しい料理で乾杯し、奥又白池の話で盛り上がろう!
 キャンプはどうなったの? 塚田ガイドに食料を全部預けてしまったの!
パノラマ新道分岐で昼食。               ここで塚田ガイド他2人と別れです 
残り5人でのんびり下山
梓川河畔を歩き新村橋へ
新村橋  奥又白池のあった辺りを振り返る
8月21日 秘境の旅を終え帰途に着く
 徳沢園で休養をとり、元気を取り戻した5人は広島への帰途に着く。
 徳沢から2時間、相変わらず、観光客で賑わう河童橋を過ぎるとインホメションセンターのバス乗り場だ。
 後は乗り物を乗り継ぎ広島へ
 苦しくて、楽しかった奥又白池の山旅だった!
徳沢園 徳沢園で疲れをとり元気いっぱい
明神岳や前穂高岳   上高地はいつもの賑わい
 ひとこと:思い出に残る印象深い奥又白池だった!
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