今年は趣向を変えて大砂利へ
毎年恒例の宮島詣で。去年は大砂利への道を探索して大休峠まで歩いたので、今年はその先を歩いて大砂利へ、仁王門
へ登り返し駒ヶ林から多宝塔に下山するコースを辿ってみることにする。
紅葉谷から包ヶ浦自然歩道にはいり登山開始。いつも歩く博打尾コースの道だ。博打尾を過ぎ、包ヶ浦への分岐から弥山へ
の山道に入り、急斜面を登りきった尾根が大砂利への分れ道だ。大砂利への標識は無いが「弥山登山」の標識の後ろに巻
き道の登山道がある。入り口は判り難いがよく歩かれている道が続いている。緩やかな気持ちのいい道を展望を楽しみなが
ら辿り、大休峠へ。
ここからは未知の世界だ。 鬱蒼としたトラバース道の先に尾根道と谷道の分岐が出てくるがどちらも大砂利地蔵で合流す
る。大砂利地蔵の小さな流れを渡ると道は荒れ気味になり、踏み後も薄くなってくる。羊歯を漕いでたどり着いた開けた小さ
な尾根から見上げる獅子岩とロープウェイ駅に思わず歓声をあげる。尾根を越えると薄暗い樹林の中をテープを頼りにジグ
ザグに急斜面を下りていく。 谷に降り立ち、小さな流れを辿り降りていくと、間もなくつるつるのナメラ岩を渡渉する。何処ま
でも続く長いナメラ岩に沿って荒れた道を下っていると登山道脇に鹿の死骸が・・・・・まだ新しい、ナメラの水でも飲みに来て
息絶えたか?
大休峠から1時間程のワイルドな冒険のあと小さな流れを渡り水道パイプの設置してある道に出ると突然鹿避け柵が現れ、
柵の中にも人影が見える。危険な柵の外を無理して通ったが、ここは柵の中を通して頂くのが賢明だろう。ちなみに下の
入り口には地主了解の掲示板も懸かっている。
下の入り口から車道を下っていき視界が開けると目の前一杯に海が広がっている。まわりはワラビの畑だろうか枯れた蕨を
刈っている人がいる。振り返ると赤茶けたワラビ畑の上に獅子岩が聳えている。素晴らしい景色だ。
海に向かって防風林を抜けると沿岸道路のここは車道終点だ。
浜に下りれば波穏やかな瀬戸の海。柔らかな潮風を浴びながら楽しい昼食タイムの始まりだ。
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正月の装い新たな宮島桟橋 |
まだ観光客は少なく、宮島に通勤する人達が多い |
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包ヶ浦自然歩道が博打尾コースの入り口 |
15分ほどで尾根道の合流 |
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博打尾の合戦跡 |
標識に従い弥山への道へ |
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岩場が現れると尾根は近い |
尾根に出ると「大砂利分れ」 標識は無し |
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島の東側の景色を見ながら快適な登山道をウォーキング |
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分岐から10分程で大休峠
ベンチがある開けた場所が十文字の交差点 |
こから先は未知の領域
大休峠から10分足らずで大砂利地蔵 |
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ここから先は荒れ気味の登山道になる |
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開けた尾根から見えた獅子岩とロープウェイ駅 |
無毛の林床を降りて行く |
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急斜面から谷へ |
ナメラ岩を慎重に渡る |
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渡渉地点から続く長く素晴らしいナメラ岩 |
やっと鹿よけ柵の所に出た。
(マウス ON したの入り口の看板) |
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車道を下っていくと前方に海が・・・・大砂利集落だ! |
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大砂利から獅子岩を仰ぎ見る |
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防風林を抜けると浜辺へ |
ここは宮島時計回りの車道終点 |
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大砂利海岸で長閑な瀬戸の潮騒を聞きながら昼食 |
山に来て海抜0mの海岸で昼食。なにか変! 眠たくなるような潮騒の音に別れを告げ駒ヶ林に向け再登山開始。
鹿避け柵を張り巡らした大砂利集落に入っていく。 テレビに出た例のおばあさんが畑仕事している横を通り、道の正面に
ある柵の出口に着くと出口が固定してあり万事休す。か! 柵の上部は電気柵になっており、副隊長得意の乗り越えも不可
能。 海岸を桟橋まで8.5kmを歩いてかえるしかないと覚悟しかけた時、「出口、あった!」の声。 やれやれ、これで山歩
きが続行できそうだ。
柵をでると初めは広い林道跡の道。やがて羊歯に覆われたに変わり、踏み後の薄いところも出てくる。
羊歯漕ぎ、急坂、倒木と障害物競走顔負けの道をテープを辿り、奥の院コースの道に出たときは腰痛、膝痛で疲れ果てたが
安堵感がこみ上げてきた。それにしても思い掛けないところに出たものだ。
再建された仁王門に寄り、駒ヶ林へ。今日唯一の登頂は最後の階段が一段ときつく感じる。
駒ヶ林から多宝塔コースへ、山頂直下の岩場を過ぎればあとは安心だ。
宮島でありながら、宮島らしくない山歩きの一日だった。
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やっと見つけた出口 |
羊歯に覆われた道 |
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ロープや岩場も・・・・ |
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奥の院への道に出て、ひと安心 |
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再建された仁王門 |
今日最後の登り、駒ヶ林へ |
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駒ヶ林山頂、今日の登頂はここだけ |
山頂から岩場を下っていく |
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ひとこと:ワイルドだろ! もう倒木は潜りたくない! |