ツガザクラ アカモノ咲く西赤石山
梅雨の合間の貴重な晴れ間 アケボノが終った西赤石山へ東平から登る。静かな山行きになりそうな雰囲気、駐
車場には先着者が1台あるのみ。
駐車場から遊歩道を歩き第3の広場へ。広場の奥に発電所跡に向かう登山口があるがこれは今日の下山口だ。
その先にある橋を渡り、第3通洞の前を左に曲がり山道に入っていく。20分程で馬の背と柳谷の分岐に着く。
ジグザグの道で高度を稼ぎ尾根に乗ると分岐から15分ほどで東平が展望できる場所にでる。どこが馬の背なのか
良く分からないが気持ちの良い尾根道を登って行くと大平坑との分岐に到着する。ここから平坦な道を5分も歩け
ば銅山峰ヒュッテだ。ヒュッテの前を通り抜けると第1通洞があり、水場を過ぎると柳谷への広い道が続いている。
ヒュッテから引き返し、馬の背と柳谷の合流地点から銅山越を目指して登って行く。はじめは石を敷き詰めた道を
ジグザグに登って行くが尾根に出ると単調な道が続く。道の向こうに石組みが見えると銅山越に到着。
西山方向に少し登り展望の良い所で休憩する。西赤石山は遥か彼方に見える。
銅山越から樹林を抜けるとツガザクラの群生地だ。保護の為張られたロープの横を歩いて行く足元にアカモノが
可憐な花を咲かせている。
何度かアップダウンを繰り返し、ツツジの木々に囲まれた道が急になってくると岩場が現れる。ツツジの花の季節
なら花回廊だろうが今は風を遮る雑木でしかない。頂上直下の崖を駆け上がると山頂は目の前だ。
4年振りの頂上は展望が狭くなったように思えた。今回は兜岩で昼食の予定。急坂を下り、赤茶けた橄欖岩に覆
われたの兜岩へ。西赤石山のアケボノツツジは見れないが石鎚山系の絶景を見ながら楽しいひと時を過ごそう!
瀬戸内海から湧き上がる雲はみるみる西赤石山、銅山峰、西山、黒森山で囲まれた稜線を満たしていくが今日は
銅山越から溢れ出すこともなく真っ白な雲海となってじっと留まり日の光に輝いている。それもやがて潮が引くよう
にちぎれた雲を残しながら下がっていく。素晴らしい景色に心を満たされ帰路に着く。
笹の被りかげんの道を下り、荒れ気味の急坂をジグザグに1時間ほど降りて行くと上部鉄道跡の平らな道に出る。
所々、鉄道の名残が残る広い道をのんびり歩いて行くと一本松停車場の広場に着く。ここからは最後の急坂。20分
程で第3通洞のある広場に帰ってくる。道中誰にも会わない静かな山行きでした。
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案内に従い奥の登山者用駐車場へ
先客は一台のみ |
駐車場前の舗装路から山に向かう |
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ガクウツギとヤブウツギに見送られ元気いっぱい出発 |
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レンガ造りの変電所跡を横目で見ながらの東平採鉱本部跡の広い広場を通り抜け第3通洞に向かう
レンガ造りの変電所跡の方に向かう手前の登山口は下山に使う道だ |
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第3通洞手前の橋を渡ると右に曲がる
(マウス ON 第3通洞の洒落た扉) |
沢音を聞きながら石畳の道を行く
この道にも、なにか歴史を感じる |
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登山口から20分、馬の背分岐に到着。ここから馬の背経由で銅山峰に向かう
尾根を大きく九十九折に高度を稼ぎ、馬ノ背?に。フカフカした登山道が気持ち良い |
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大平坑との分岐点 ここから銅山峰ヒュッテまでは平坦な道
銅山越分岐から100mの標識、まずはヒュッテへ、ついでに第1通洞も見ておこう! |
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ヒュッテから引き返し銅山越分岐から銅山峰へ
樹木にネームプレートの付いた道を登りきると見覚えのある石垣が目に入る。銅山越に到着! |
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銅山越から望む西赤石山、まだ遥か彼方 |
開けた稜線に出るとツガザクラが満開 |
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ピンク色のツガザクラも・・・、 |
アカモノも負けじと花を咲かせている |
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オッ!マイズルソウだ!初めて出会えた |
登山道脇にコクワガタの群生 |
岩の上に立つと石鎚山系の山々が一望できる |
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岩場が出てくると山頂はもうすぐ |
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西赤石山山頂から急坂を下り兜岩へ 絶景を楽しみながら昼食(ソーメンが美味い!) |
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兜岩から見る西赤石山
アケボノでピンクに彩られた山肌も今は緑一色 |
赤い橄欖岩に覆われた兜岩
なるほど赤石 、ガッテン! |
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雲海に浮かぶ 左からちち山、笹ヶ嶺、中央の尖峰は沓掛山その右は黒森山 |
ヒロハヘビノボラズ&サラサドウダン |
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上部鉄道跡の気持ちの良い水平道、ところどころ歴史の跡も |
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一本松停車場、ここから急坂を下り、第3通洞へ |
変電所跡に帰ってきた |
ひとこと:東平って東洋のマチュピチュじゃなかったの? 銅山遺跡あんまり無いよナ! |