昨夜は仙流荘泊まり、運転の疲れを取り今日に備える。(昨日のうちに長衛荘に入っておくべきか?)
9月からシャトルバスの始発は8:00。遅くなるようなら小仙丈ヶ岳までと覚悟を決める。
それにしても戸台口からの道路が二車線になり、仙流荘バス停の駐車場もすっかり様変わりしている。
昨日の賑やかさとは一転して今日は登山者は少ないようだ。それでもバスはほぼ満員にして出発する。
北沢峠まで約1時間、運転手のガイドを聞きながら急峻な道を高度差約1200m、標高2030mまで登っていく。
登山シーズンなら登山客でごった返す北沢峠も今日は閑散としている。不必要な荷物を今夜の宿(長衛荘)に
預け、トイレ横の登山口から上り始める。原生林の中をジグザグに登っていく急登だが一合目を過ぎると傾斜は
緩み、2195mの緩やかなピークを越えて三合目辺りからまた傾斜がきつくなってくる。1時間30分程で藪沢分
岐点の大滝頭(五合目)に着く。下山休憩している人が「ここからが急さは本番だよ」と余計な忠告をしてくれる。
確かに傾斜は一段と増してきたが樹間から展望が得られ、楽しみも増えてきた。30分ほど頑張ると森林限界で
ハイマツ帯となり前方に小仙丈ヶ岳がガスの切れ間に見え隠れしている。晴れていれば甲斐駒や鋸岳が見渡
せるはずだが・・・。11時54分小仙丈ヶ岳到着。何とか仙丈ヶ岳まで行けそうだ。食欲は無いが、おにぎり一つ
頬張って仙丈ヶ岳に向け、小仙丈尾根を進む。藪沢カール縁の岩稜を行き、砂礫の急登を上がるとようやく仙
丈ヶ岳。山頂は岩が重なる狭い場所。登山者は一人いるのみ。今夜は仙丈小屋に泊まり明日は北岳を目指すとか。 ガスの切れ間に見える藪沢カールと仙丈小屋。登頂の達成感を胸に下山開始。 |