足守川散策(あしもりがわ): 岡山県岡山市北区足守
山の概要
足守川は吉備高原を源流とし、灌漑用水の黒谷池を通り、浮田川、日近川と合流し、近水園の側を流れ、砂川・前川
と合流し、最後は笹ヶ瀬川に合流し児島湾の注ぎます。古代の吉備文化を支えた河川です。
上流から吉備線足守駅までは、比較的昔ながらの土手が残る数少ない川です。足守駅から下流は、河川改修がおこな
われていてコンクリートブロックの川になっています。
散策コースは、自然な形で残されている足守川沿いの散策です。足守駅を起点にし、足守川の堤を上流に歩き、
足守の商家の町並み、足守藩の侍屋敷、近水園、葦守八幡神社を経て足守駅に戻る9.6kmの散策コースです。
Route Map:JR足守駅から足守城下町まで川堤を周回
Road Map :国民宿舎サンロード吉備路Cから総社宮駐車場へ |
2021年4月7日(水曜日) 晴れ
吉備路温泉8:50.。。。。9:00総社宮駐車場9:15 →9:25JR東総社駅==(電車)==9:45足守駅9:48 →
10:04車道から分岐 → <川堤歩き> → 11:03天神様 →11:05城下町散策(近水園で昼食)12:10 →
12:23宮地橋 → 12:30足守八幡神社12:42 → 12:49表参道鳥居 → 13:00<川堤歩き>13:37 →
13:45足守駅14:1 ==(電車)==JR東総社駅 → 総社宮駐車場。。。。17:05ホーム
行動時間:3時間57分(休憩、昼食時間含む)
昼食時間:ーー分 |
古代に東進して大和王権となったと言われる吉備国の中心が現在の総社市一帯。観光スポットが集中する吉備路のシンボル、
備中国分寺に程近い人気の宿、「国民宿舎サンロード吉備路」に宿泊。
サンロード吉備路には宿泊以外にも、「きびじつるの里」(鶴の飼育園)、朝市、パン工房、グランドゴルフなどが楽しめる。
つるの里では、悲しい、残酷な話も聞いた。池の中にある島で仲良く抱卵する鶴のカップル、互いに鳴き交わし交代して暖めた
卵も孵化する前に取り上げられるという。(色々な自然保護の法律や規制があるらしい。絶滅危惧種の鶴にも容赦ないらしい。
前回は皆の嘆願で無事孵化し、現在飼育檻の中で元気に育っているのを見ることが出来る。)
サンロード吉備路を出て、総社宮に向かう。総社宮は平安時代末期に備中国内の神々を合祀して建てられた宮で、これが総社市
の名前の由来になっている。古代の様式を伝える三島式庭園の前提と回廊は一見の価値がある。
総社宮に車を駐車させていただき、JR東総社駅に向かう。
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吉備路温泉 サンロード吉備路 |
抱卵の交代を告げる鶴のカップル |
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総社宮の回廊 |
総社宮の庭園 |
足守駅は東総社駅から二つ目の駅だ。車内は県立大学の学生で若さが溢れている。
自転車置き場だけの無人駅・足守駅をスタート。足守川堤防の車道を歩いていく。川土手に咲く菜の花を楽しみながら、高松城
水攻め遺跡の標柱を左に見送り、欄干の無い沈下橋のような橋を二つを右に過ごす。やがて車道は、川から離れていくが、
散策コースは堤防上の道を取る。
川土手には、タンポポ、オドリコソウ・・等、雑草が今を盛りと花をつけている。しばらく行くと舗装が終わり、芝生が生える
自然道になる。
堤の所々には桜が植樹されており、名残の花びらが風に舞っている。
この辺りの川は、自然な状態で残されており、アオサギやシラサギが川で魚を探している姿が見られる。
再び車道に戻り少し歩き、足守の町並みの手前から川堤の道に帰る。舗装された道を歩いていくと宮地橋の左手に天神様が
ある。ここから足守の町並みに入っていく。
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自転車置き場だけの足守駅がスタート |
菜の花の咲く川土手 |
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高松城水攻め遺跡 |
欄干の無い沈下橋のような橋 |
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半鐘と常夜灯 |
対岸の桜並木が美しい |
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車道から分かれて川堤の道へ |
桜のトンネル |
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ザクロの花 |
芝生の道 |
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六地蔵 |
常夜灯 |
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再び川堤へ |
足守天神様 |
足守は、江戸時代、豊臣秀吉の正室北政所の兄に当たる木下家定が足守藩をつくり、木下家代々の藩主によって陣屋町として
栄えてきた。
漆喰のナマコ壁に格子窓、丸瓦の屋根、江戸時代の商家など町並みが積極的に保存されている。また駐車場などの公共の建物も
周囲の景観を壊さないように調和されている。
天神様を北西に真っすぐ下った突き当りに醤油製造業を営んでいた「藤田千年治店」が、現状保存されている。江戸末期の建物
とともに内部には当時使用されていた醤油製造設備が展示されているらしいが、今日は休みらしい。
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商家の町並み |
藤田家 (醤油屋) |
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商家の町並み |
ここも?油屋? |
旧足守役場跡の駐車場の前を通り、駐在所とは気づかないような駐在所の手前を曲がると、次の駐車場の向いに足軽藩国家老
杉原家旧宅がある。母屋は伝統的な武家書院造の構造を持ち、今日の和風建築の原型ともいわれている。ナマコ壁の長屋門が
象徴的である。
小学校の校庭の角を右に曲がると、小さいながらも掘割を廻らした旧足守藩木下家陣屋跡がある。明治維新後に屋形構の廃止
された跡地は文教施設として利用されたが、平成7年公園整備がされて芝生の広場となった。
陣屋跡を左に過ごすと、木下家十四代当主であり、歌人として有名な木下利玄の生家がある。雰囲気のある土蔵付長屋門が
良い。
(開門日と時間に注意! 今日は休みだ。
木下李玄の生家を通り過ぎると、足守町並み保存地区の北端にある剣指定名勝、近水園(おみずえん)に着く。
足守藩主木下家の庭園は足守川の見ずを引き入れた池泉を中心に回遊式となっている。池に面して建つ吟風閣は、京都の仙洞
御所と中宮御所の普請を仰せつかった折、その残材を持ち帰って建てたものである。
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足守役場跡の足守観光駐車場 緒方洪庵生誕地の石碑も |
新駐車場 |
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国家老杉原家の屋敷 |
正面玄関 |
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旧足守藩木下家陣屋跡 |
小さいながらも掘割 |
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木下李玄の生家 土蔵付長屋門 |
屋敷の中 |
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近水園(おみずえん) |
吟風閣 |
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吟風閣からの眺め |
池越しの吟風閣 |
近水園の東側に出ると、足守川の堤である。堤の桜並木はすでに終わっていた。河川敷では毎年さくら祭が行われるらしい。
桜並木を堤沿いに下っていく。桜並木の端にある葵橋を過ぎて、堤の自転車道を宮地橋まで歩く。宮地橋を渡り、真っすぐ
葦守八幡宮を目指して歩くと、幼稚園の反対側に石造りの太鼓橋と鳥居、八幡宮への長い石段がある。石段を登り切ると、
葦守八幡宮の横手の広場に出る。社務所の工事中のようだ。
参拝し、拝殿から真っすぐ伸びた、石段と坂道を降りる。途中にクヌギの大木がある。400m歩いた所に正面の鳥居がある。
なんでもないような石造りの鳥居であるが、銘の入っている鳥居としては、日本最古の鳥居だそうだ。
とりいのまえの車道を右に折れ、真っ過ぎ行くと足守川沿いの自転車道に出る。来た時とは反対側の堤を川に沿って歩く。
こちらの道は全て舗装されている。
桜吹雪の下で一休みし、沈下橋のような橋を渡り、来た道に帰る。足守駅はもう目の前だ。
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近水園側の川土手の桜並木 |
復路の川土手の道 |
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葦守八幡神社 |
本殿 |
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正面の神門 |
葦守八幡神社 表参道の鳥居 |
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再び堤の道へ |
桜の下で休憩 |
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橋を渡って往路に戻る |
ひとこと:姉の嫁ぎ先は足守藩の下級武士で、葦守八幡宮には寄付の石柱が2本あるそうだ。 |