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世羅三明神山         広島県世羅郡世羅町

 山の概要
  広島県の中央部三好市上田町から南隣の世羅町にかけて、富士山のような形をした山が南北7kmに明神山という
  同名の山が三つ並んでいる。
  北端の明神山は三好市上田町にあり、通称「上田明神山」(標高548.8m)、世羅町に入って津田にあるのが
  通称「津田明神山」(標高593.1m)、そしてそこから更に南に3km余り下がった黒川にある山が通称「黒川
  明神山」(標高535.2m)である。 この三山はいずれも世羅台地に噴出した火山である。
  
 Road Map中国道西条ICから国道375号線を北上し、豊栄町宮の首から県道28号線で世羅町に入り、県道45
        号線を北上し、「ほしはら山の学校」を目指す。 

 2020年4月16日(木曜日)
  晴れ

 ホーム8:00.。。9:30駐車地9:35 → 9:38上田明神登山口 → 9:51上田明神山山頂9:57 → 
 10:08登山口 →10:10駐車地→ 上田明神駐車地10:12。。10:40津田明神駐車地10:50 → 

 10:55登山口 → 11:02周回路分岐 → 11:20植林帯を出る → 11:28つるい(井戸)の段 → 

 11:33二の丸 → 11:37津田明神山山頂(昼食)12:20 → 12:38周回路分岐 → 12:47駐車地
 津田明神駐車地12:50。。。。13:35ふれあいロード駐車地13:40 → 13:45ふれあいロード登山口 → 

 13:52植林帯を出る→ 14:10黒川明神山山頂14:20 → 14:33クロカンコース分岐→ 14:38周回車道に合流→ 
 14:43ふれあいロードに合流 → 14:48登山口 → 14:51駐車地15:00。。。。16:30ホーム

 行動時間:5時間16分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:43分
上田明神山(548.8m)
 世羅三明神山の中で一番北にある山、上田明神山から登ることにする。豊栄町の宮の首の信号から吉舎豊栄線に入り、天神嶽の
 麓をかすめて世羅町に入る。黒川明神山や津田明神山を右手に見ながらやり過ごし、谷沿いの県道を上り詰めると、峠では
 平田観光農園と岡田山に分岐する変形四差路になる。岡田山への分岐を左に入ると昔懐かしい校舎の小学校がある。今は
 「ほしはら山の学校」という。 名前でふるさと体験学習塾を目指して活動しているそうだ。
 学校の校庭からは上田明神山はすぐ先に見える。ここに車を停めて歩いても登山口までは800m程だが、もう少し先まで車
 で入る。
 登山口近くの道路の膨らみに駐車して、荷物は持たずに登山開始する。
 登山口の説明板には 「上田の明神山は、海抜548mで、平坦な世羅台地に突出する円錐形の玄武岩丘で、津田、黒川の両
 明神山と成因、形状が類似している。 これら三明神山の玄武岩丘群の分布からみて基盤の構造及び噴出の原因を追究する
 うえで、地形、地質学上貴重な存在である」と記してある。
 登山道は杉林の中を山頂までジグザグに登っている。山は小さいのに、さすがに釣鐘を伏せたような山だ。けっこう傾斜が
 あり、なかなかきつい。
 登り始めるとすぐ、石仏があり、続いて倒れかけた石仏も。
 こんなに急斜面に付けられた道なのに、踏み固められて西日本豪雨にも耐えられたようだ。
 九十九折れの道を登り切ると三体の石仏に迎えられる。杉の植林に囲まれ展望のない山頂広場の中央には三角点とコンクリート
 のテーブルと椅子がある。
 帰りは登ってきたジグザグ道を下るとあっという間に登山口に着く。全行程35分(山頂6分の休憩含む)の短い山登りだ。
 
上田明神山  地図をクリックすると拡大
ほしはら山の学校 駐車地
登山口 上田明神山の説明板(登山道も)
石仏
ジグザグの登山道 三体の仏像
山頂のベンチと四等三角点 下山
津田明神山(593.1m)
 津田明神山は三明神山の真ん中の山で、最も標高の高い山だ。上田明神山は三好市の山だが、津田明神山からは正真正銘の
 世羅の山だ。
 さっきの変形四差路の峠を越えて、県道45号線で世羅町に入る。そこが津田の地域で、また釣鐘を伏せたようなドーム形の山が
 見えてくる。これが津田明神山だ。
 津田明神山を右手に見ながら南に回り込み、県道56号線が交差する下津田バス停から西に300m進むと木製の古い登山口標識
 が立っている。「津田明神山」「頂上まで2km」とある。50m先には自然環境保全地域の案内板と鉄製の登山口標識がある。
 まず、手前の標識の所から山に向かって入っていく。400m程行った所の四つ辻に「県指定天然記念物まで1.1km」の案内
 がある。
 暫く車を走らせてみるが、駐車場所やUターン場所が心配になり引き返し、ネットで調べた西側の登山口を探して西に向かう。
 細い道を進んでいくと農作業中のご夫婦がいたので登山口と駐車場所を聞いた。主人は左手の墓所の所が良いといったが奥さん
 はもう少し上に行っても三叉路の所に1台くらいなら駐車できると教えてくれた。
 コンクリート舗装された三叉路に駐車。左の道は上の池で行き止まりだ。右手の舗装路を進むと未舗装の周回林道と合流する。
 しばらく行くと「津田の明神山 登山口・頂上まで0.6km」の木製の案内があり、右手の道に入っていく。 更にすぐ次の
 分岐に「津田明神山登山口」のプレートがあり、ここも右手の道を進んでいく。周回路の広い道が続き、次の分岐が現れる。
 ここには黄色の手書きの案内が斜面にあるが見落としそうだ。ここで周回路と別れ右手の登山道に入っていく。
 緩やかな登山道が山裾を北に向かって延びている。やがて登山道は南に方向を変え、ヒノキの植林帯に入っていく。植林帯で
 傾斜を増した道は速しを抜け、カール状の急斜面をジグザグに急速に高度を上げていく。苔むしたブロックの階段を登り、
 井戸跡を過ぎると尾根に出る。振り返ると平田農園の向こうに先程登った上田明神山が見える。尾根上は広く平らで、
 曲輪跡のようだ。
 尾根に沿って進み、ミツバツツジに迎えられて頂上広場に上がる。南面は開けており眺望が良い。黒川明神山は大土山や鷹巣山
 の山並みに溶け込みそうになって見えている。
 世羅台地の美しい田園風景を見ながら昼食にする。それにしてもこの山頂広場の荒れようはどうだ! イノシシが縦横無尽に
 暴れまわったような状態だが、ここ以外では猪の痕跡は発見できなかったが・・・?
 下山は来た道を30分も掛からず引き返す。
 
津田明神山  地図をクリックすると拡大
登山口の標識と説明板 三叉路の駐車地
周回林道と合流 津田明神山登山口
周回路から登山道へ  黄色の標識 気持ちの良い登山道
植林帯の中へ 植林帯を抜けるとカールのような急斜面になる
苔むしたブロックの階段が続く
つるい(井戸)の段 振り返ると平田農園の向こうに上田明神山が見える
曲輪跡 二の丸跡か? 山頂への道
ミツバツツジが美しい
山頂への最後の登り 掘り返された山頂広場と三角点
なだらかな世羅台地 山並みの中に黒川明神山が見える
世羅台地を見ながら昼食 来た道を引き返す
駐車場所まで降りてきた 津田明神山全景
黒川明神山(535.2m)
 津田明神山から3km余り南に下がった黒川にある山が、黒川明神山である。まずは「せらにし青少年旅行村」を目指して車
 を走らせる。
 トイレのある駐車場のところでうろうろしていると管理人から注意を受け「登山者用駐車場は登山口にある」と言われた。
 入村料と駐車場料金は要らない筈なんだがなぁ? しかたなく駐車場を探して山麓の周回道路を一周してみる。南側の
 観音堂のある拝谷登山口は入口にロープが渡してあるし、他にも駐車場は見当たらない。ふれあいロード登山口近くの
 行き止まりの分岐に駐車して登山を開始する。
 ふれあいロードを少し進むと「黒川明神山」の大きな案内板があり、手摺の付いた緩いスロープを道路に沿って登っていく。
 すぐに道は右折し、ヒノキ林の中に入っていく。
 
黒川明神山   地図をクリックすると拡大
ふれあいロードに駐車 ふれあいロード登山口
法面の道から植林帯へ 緩やかな植林帯の道

 傾斜がないにも関わらず横木の階段が付いている。分岐らしき所には登山路の標識がある。苔むした石積み?が残る広い平坦
 地を過ぎると傾斜が増し、植林帯を抜けると明るい雑木林の急登になる。折り返して登っていくと木立の間から旅行村の池が見
 える。
 さらに時計回りに高度を上げていくと山頂直下の段(曲輪跡か?)に着く。ロープの張られた急斜面を登ると黒川明神山の山頂
 広場に上がる。
 山城のあった山頂広場は広く、山頂標識と二等三角点を取り巻くように、休憩舎と数組のベンチが設置され、広場奥の西側には
 高さ1m程の土塁が残っている。東から南にかけて大きく切り開かれていて、なだらかな世羅台地が一望できる。
 
広い平坦地と苔むした横木と石積み 植林帯を抜ける
雑木林の急登 下の曲輪跡から本丸を望む
ロープの張られた急斜面 休憩舎と土塁
広い山頂広場 パネルを見る副隊長 山頂標識と二等三角点 後ろは土塁

 下山は拝谷登山口に至る南斜面を下る。山頂から下山口に入るとすぐに横木の階段が現れる。急階段がジグザグに斜面を下って
 いる。
 階段はあっという間に終わり、植林帯に入っていく。道が平坦になるとクロカンコース分岐に出た。右は拝谷登山口だ。
 分岐を左に採りクロカンコースを歩いていく。広くて平坦な道だ。5分も歩くと車道に飛び出した。道の法面にはショウジョウ
 バカマも咲いている。もう春本番だ。
 ふれあいロードを歩いて駐車地へ。世羅明神三山も無事終了した。
 
下山口
急階段の続く下山道
植林帯に降りてきた クロカンコース分岐
クロカンコース 車道に出る
周回車道 ショウジョウバカマ
ふれあいロードへ 登山口
ひとこと:小さな山も三山登ればそれなりに負荷もかかる。
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