大弥山(おおみせん):158.7m 広島県福山市鞆ノ浦 仙酔島
山の概要
大弥山は広島県福山市鞆の浦に浮かぶ仙酔島の最高峰で標高158.7mの山である。
仙酔島は、古代より汐待の港として栄えた鞆の浦に於いて、隣接の弁天島と共にシンボル的な存在の島である。島は、
ウバメガシ等の常緑樹に覆われた周囲5kmほどの無人島であるが、島内にはホテルや国民宿舎、キャンプ場などが
あり、市営渡船で行くことが出来る。また、島の南側の海岸と、中央部の大弥山、中弥山、小弥山を巡る遊歩道と
展望台が整備されている。
海岸線の遊歩道を進むと約9000万年前火山活動によってできた溶結凝灰岩の地層が見られ、日本ではここでしか見る
ことが出来ない五色岩も見ることが出来る。
Route Map:仙酔島渡船乗場から海岸線を進み反時計回りに周回
Road Map :山陽自動車福山西ICより国道2号線を東進し、神島橋西詰を右折し鞆の浦を目指す |
2020年10月14日(水曜日) 晴れ
ホーム7:00.。。。。 8:55鞆の浦駐車場9:00 → 9:10鞆の浦渡船場9:15 〜〜 9:20仙酔島船着き場 →
9:24田ノ浦分岐 → 9:40遊歩道終点 → 9:45烏ノ口展望台分岐 → 9:53烏ノ口展望台10:03 →
10:13赤岩展望台分岐 →10:18赤岩展望台10:23 →110:34遊歩道Uターン → 10:55大弥山山頂11:12 →
11:22鞍部三叉路 →11:27中弥山 → 11:37小弥山 →11:44龍神橋 → 11:50御膳山展望台(昼食)12:27 →
12:29御膳山山頂 → 12:36仙酔島渡船桟橋 〜〜 12:40鞆の浦渡船乗り場12:42 → <鞆ノ浦散策> →
13:20駐車場。。。。 15:15ホーム
行動時間:3時間16分(仙酔島のみ 休憩、昼食時間含む)
昼食時間:37分 |
山陽自動車道を福山西ICで降り、国道2号線を福山に向かう。初めて通る福山バイパスを快調に走るが国道2号線に合流した
途端に通勤ラッシュに巻き込まれ、予定より30分ほど遅れて鞆ノ浦に到着。県道沿いの有料駐車場(30分100円)に車を停め、
市営渡船場へ。
往復240円の切符を買い渡船に乗り込む。名物の「平成 いろは丸」は土日、祝日の運行となっている。弁天島の横を掠めて、
5分程で仙酔島の桟橋に着くと「平成 いろは丸」が係留してあった。
桟橋すぐ近くの海食門を通り、案内板のある分岐を左に取ると頭上に陸橋が見える。陸橋を渡ると小弥山からの時計回りの
ルートになる。
今回は海岸線の遊歩道から反時計回りに歩くので、ホテルを右に見ながら陸橋を潜り、鞆の浦海水浴場の海辺に出る。
国民宿舎の前を通り、暫く行くと芝生広場に分岐がある。左は中弥山と大弥山の鞍部に至る道だ。直進が海岸線の遊歩道と
なっている。 |
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鞆の浦渡船乗り場 |
渡船から見る弁天島と大弥山 |
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仙酔島に係留された「平成 いろは丸」 |
仙酔島渡船乗り場から |
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桟橋すぐ近くの海食門 |
陸橋(龍神橋)の左方向が時計回りのルート |
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仙酔島案内図 |
国民宿舎の前を通り「烏ノ口展望台コース」へ |
海岸線は貴重な地質の展示場。2004年の台風で崩壊した遊歩道だが、その後修復された手摺の付いた立派な遊歩道を地球の
鼓動の跡を見ながら進んでいく。「台地の激動」「仙酔層」「断層」「海食洞」と見て歩くが、中でも一番の見所は日本でも
ここ仙酔島にしか存在しない「五色岩」だ。青・赤・黄・白・黒の五色の岩が重なり連なっている。
2,30分の散策で遊歩道は彦浦の浜で終わる。 |
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海岸線の遊歩道 |
大地の激動 |
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仙酔層 |
断層 |
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海岸線の遊歩道 |
五色岩と赤岩 |
遊歩道終点から彦浦の浜辺を約100m行ったところに烏ノ口展望台入口がある。草が被さった入口を通過すると良く整備
された山道となる。小松浦への分岐を過ぎるとまもなく烏ノ口展望台に着く。展望台で海を見ながらゆっくりコーヒータイム。
潮が引くと陸続きになるという下加美島を左に見ながら、砂浜を歩き遊歩道終点まで引き返す。 |
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彦浦の浜辺 |
烏ノ口展望台入口 |
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良く整備された山道 |
小松浦への分岐 |
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烏ノ口展望台 |
彦浦の浜を歩く 左は下加美島 |
遊歩道終点に立つ「赤岩展望台」の案内に従い、「感謝の塩」の看板が掛かる「塩工房」の前を登っていく。舗装された急な
道を5分程登ると、赤岩展望台の石段の前に出る。鞆の浦に浮かぶ皇后島を眼下に見て休憩。
赤岩展望台からは地道の遊歩道となる。緩やかな登りの道を10分程進むと道は左にUターンする。直進には「行き止まり」の
標識があり、ロープが張ってある。地形図にある大松浦への道だろう。
ここから本格的な登山道になる。横木の階段が設置された尾根道を直線的に登っていく。息が上がってきた頃に電波塔が見え、
山頂広場に着く。山頂には三角点と金剛不動尊の祠、それと山頂展望台がある。
ゆっくり展望と思ったが、あまりの蚊の多さに、早々に退散する。
平坦な山頂部を北に下ると、道は南西に向きを変え、急なジグザグ道となり、傾斜が緩むと鞍部の三叉路に出る。
三叉路を直進すると、5分で中弥山に着く。住吉神社の祠が鎮座する中弥山山頂は展望は無い。
中弥山から更に5分下ると小弥山分岐がある。分岐を左折し、少し登ると小弥山山頂だが、展望は無い。
小弥山から7分で、今朝、潜った陸橋の上に出る。 |
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赤岩展望台入口0.2km |
赤岩展望台入口 |
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赤岩展望台からの眺め 手前の島は皇后島 |
赤岩展望台からは地道の遊歩道 |
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遊歩道西端でUターン |
直進は「行き止まり」の標識 |
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大弥山へ0.3kmの標識 |
電波塔 |
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金剛不動尊の祠 |
三角点と展望台 |
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展望台からの眺め |
中弥山への下り |
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鞍部の三叉路 左は田ノ浦の広場へ |
住吉神社の祠が鎮座する中弥山山頂広場 |
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小弥山分岐 |
小弥山山頂 |
陸橋を渡り、ホテルの下を西に向かい御膳山展望台に向かう。途中にある御膳山山頂への分岐は直進し山腹の道を進む。
鞆の浦を一望できる御膳山展望台で昼食にする。鞆の浦の後ろには2013年に歩いた沼南アルプスの山並みが連なっている。
昼食を楽しんだ後は、御膳山山頂への道を採る。山頂には東屋があるが、大弥山が少し見えるだけで展望は乏しい。
全ての展望所を巡り、島を周回したハイキングは無事終了した。
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陸橋(龍神橋) |
御膳山展望台 |
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弁天島と鞆の浦 御膳山展望台から |
御膳山山頂東屋 |
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弁天島と仙酔島 渡船上から |
鞆ノ浦散策
古代より潮待ちの港として知られる鞆の浦の港町である鞆には古い町並みが残り、江戸時代の街絵図に描かれた街路もほぼ
現存し、当時の町絵図が現代の地図としても通用する。そのような町は、港町に限らず、全国でも鞆の浦以外には例がない。
また、江戸時代の港湾施設である「常夜灯」「雁木」「波止場」「焚場」「舟番所」が全て揃って残っているのも全国で
鞆港のみである。
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江戸時代に創建された客殿 福禅寺対潮楼 |
鞆ノ浦港 |
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鞆ノ津を代表する常夜灯と雁木 |
鞆港から仙酔島 右手の寺は円福寺(大可島城跡) |
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大田家 |
鞆の町並み |
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ささやき橋 |
坂本龍馬の隠れ部屋の枡屋清右衛門宅 |
ひとこと:大弥山ハイキングは結構な山登りだ!鞆観光はコロナと平日の為ほとんどが閉館だった。
「崖の上のポニョ」の家は下から見ただけ! |