上田山(うえだやま):498.6m 茂助山(もすけやま):434.0m 広島県東広島市黒瀬町
山の概要
上田山・茂助山は東広島市黒瀬町と呉市安浦町の境界線に連なる山である。上田山はこの山塊の最高峰で三等三角点
のある山だが国土地理院の地形図に山名の記載はない。また茂助山は地形図に山名の記載はあるが三角点はない。
登山道は黒瀬町保田と安浦町女子畑を結ぶ林道の地蔵峠から東に上田山への中電鉄塔管理道、西へは茂助山・野平山
への荒れた縦走路を歩き黒瀬町南方の渋神社に下る道がある。
Route Map:保田登山口から地蔵峠へ、峠から上田山、茂助山を往復し、往路を下山
Road Map :国道375号線を北上し、上黒瀬交差点から県道344号線に入り岩谷口交差点を左折する |
2020年3月6日(金曜日) 晴れ
ホーム9:20.。。。9:35市道駐車地9:40→10:00溜池三角点→10:10林道ゲート→10:40地蔵峠10:48→
11:10 302mピーク→11:55上田山山頂(昼食)12:40→12:45上田山三角点12:47→12:52上田山山頂 →
13:20送電鉄塔→13:29地蔵峠13:36→14:25茂助山山頂14:33→14:52崩落地14:55→15:18茂助山山頂→
15:55地蔵峠→ 16:17林道ゲー → 16:50 駐車地。。。16:10ホーム
行動時間:7時間10分(休憩、昼食時間含む)
昼食時間:45分 |
3月の声を聞くと気温も次第に上がり、藪山も終わりが近付いてくる。その最後にと黒瀬の茂助山に登ることにする。
上田山から茂助山・野平山の三山を縦走する予定だが・・。東の上田山から茂助山までは境界線のみで登山道の記載は無く、
茂助山から野平山へは破線径が記してある。
近場の山で、昼食は開けた場所ということで今日もゆっくり家を出る。これが計画の失敗のもとになるとも知らず。
車道歩きの中間地点(予定)辺りに駐車して出発する。車道を1.2kmほど歩くと案内板のある四差路に着く。保田方面の
案内に従い、右に折れて山に向かう。600mで三角点(208.5m)のある溜池に着く。こんなところに三角点?ここから
地道を進んでいく。池の畔を歩いて行くとイノシシ避けのゲートがあり、間もなく舗装路の終点に出る。
直進する山道もあるが、藪がかっているので舗装路を左に曲がり、次の角を右折して最終民家の前を尖って聳える
上田山に向かって歩いていく。
竹藪を抜けると林道に出てすぐに獣避けゲートを潜る。
良く整備された広く緩やかな林道を快適に登っていく。「ニッセイ賀茂の森」の看板を過ぎると道は蛇行を繰り返しながら
登っていく。
崩落個所も土砂や倒木が片づけられて災害復旧が進んでいる。ゲートを抜けて30分で地蔵尊が祀ってある地蔵峠に着く。
この道はかっては黒瀬町保田と安浦町女子畑を結ぶ生活道だったのだろうか?
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市道脇の駐車地 |
保田方面の案内板 |
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山に向かって進む |
三角点(208.5m)のある溜池 |
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分岐は左へ |
溜池に沿って進む |
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ゲートを抜ける |
舗装路終点を左へ |
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最終民家の前を進む |
竹藪を抜けると林道へ |
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獣避けゲート |
歩き易い林道を行く |
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崩落地も整備されている |
地蔵峠の地蔵菩薩 |
小休止して左手の斜面に取り付き上田山に向かうが、地蔵峠は土砂崩れが未処理のままで、土砂や倒木が峠を塞ぎ尾根道も
消失しているようだ。
崩落地を登り、羊歯漕ぎをして392mピークに上がると中電管理道の黄杭があった。
ここからは境界線に沿った中電道の尾根道だ。緩やかな道を気持ち良く登っていくと中電道特有のプラスチックの階段が
現れる。急な階段だ! 階段が終わり傾斜が緩むと山頂かと思いきやそこは前衛峰だ。一旦、下ると再び急なプラスチックの
階段が待っている。
前にも増して急で長い階段だ! 階段が終わると送電鉄塔の立つ上田山山頂(503m)に着く。
鉄塔の中は砂利が敷いてある。樹木越しに呉市安浦町方面の海が見えるが今日はもやっている。暖かい陽射しを浴びながら
昼食にする。
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地蔵峠を塞ぐ土砂崩れ |
崩落地を登る |
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羊歯漕ぎ |
392mピークにある中電道の黄杭 |
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目指す上田山 |
快適な中電道 |
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プラスチックの急階段 |
二つ目の急階段 |
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見上げて溜息・・・・・ |
山頂の送電鉄塔 ここで昼食 |
昼食後は三角点を探索。鉄塔から東側になだらかに下り、少し登り返すと林の中に三等三角点(498.3m)がある。
木々に囲まれ展望は無い。
来た道を引き返し、山頂から25分で392mピークの中電道の黄杭、そのまま中電道を直進すると下の送電鉄塔に出る。
鉄塔に掛けてある「国有林野借受標識」に茂助山と共に上田山国有林の表記がある。先程の山は上田山に間違いなさそうだ。
中電道は鉄塔の右手を林道に向かって下っている。出たところは地蔵峠から安浦寄りに20m程下ったところだった。
中電道を登れば難なく、上田山の山頂に立つことが出来るということが分かった。茂助山縦走に備えて、地蔵峠で休憩。
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三角点への道 |
三等三角点のある三角点峰 |
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来た道を帰る |
下の鉄塔に上田山国有林の表記 |
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鉄塔から右手に下る |
林道に出る |
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中電道入口から地蔵峠へ |
地蔵峠から上田山を振り返りながら小休止 |
茂助山・野平山の縦走は地蔵堂が取り付きになる。地蔵堂裏の左手斜面に境界石柱とマークがあり、そのマークを追って茂助山
を目指す。
境界線の尾根道はすぐ藪の中に隠れ、枯れ枝やサルトリイバラと闘いながらの藪漕ぎになる。藪を抜けるとビニールテープや
ピンクリボンのマーキングと共に登山道も確認できる。やがて小さなコブを越えると本格的な急登になる。、雑木の茂った個所
や羊歯に覆われたところもあるが、概ね尾根筋に付けられたマーキングを見失わないように登っていく。傾斜が緩み、
暫く進むと「←地蔵峠」「←野平山」の標識が相次いで現れる。案内標識を過ぎると間もなく茂助山山頂に着く。
山頂標識の架る山頂部は疎林となっているが展望は無い。
時間は2時半、このまま藪漕ぎ縦走を続けるには少し遅い時間だ。地蔵峠に引き返すのが一番安全だが・・・・。 思案の末、
最短コースの保田方面に下ることにする。
茂助山山頂からそのまま10分程直進すると「保田方面 ➡」の標識がある。はっきりとした尾根道で、マーキングのテープも
沢山ある。歩き易い道をどんどん下っていくと案内標識から10分程行ったところで崩落地に突き当たった。ルートが崩落地に
飲み込まれたのか辺りを探すがマーキングも登山道も見当たらなくなった。
やむなく山頂まで登り返し、来た道を地蔵峠に引き返す。崩落地から1時間かかったが4時前には地蔵峠に帰ってきた。
思いがけないハプニングがあったが、上田山・茂助山の登頂は果たし無事帰ってきた。
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お地蔵さんの後ろから |
境界線の尾根に向かって |
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羊歯に隠れた登山道も・・・ |
急登を登る |
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茂助山山頂 |
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「保田方面 ➡」の標識 |
「←野平山」の標識 |
「←地蔵峠」の標識 |
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保田方面への道 |
崩落地 |
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地蔵峠の案内に従い |
林道をゲートまで下る |
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上田山(保田地区から) |
茂助山(山頂は右手) |
ひとこと:昼食場所を中心に登山計画を立てるのはやめよう! |