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比叡尾山(ひえびやま):420.0m        広島県三好市畠敷町

 山の概要
  比叡尾山は広島県三次盆地の北に連なる丘陵の一角にあり、標高420mの山頂部には中世から400年にわたり三吉氏によっ
  て築かれた比叡尾山城跡がある。
  比叡尾山の南麓にある熊野神社の裏側から登城の道がのびており、大手道であった。
  山東の丘陵伝いにある岩屋寺・岩屋寺公園へ岩屋寺表参道を登り、比叡尾山へ周回するコースがお薦めである。
  
 Route Map岩屋寺表参道登山口から岩屋寺を経て比叡尾山山頂へ周回し、比叡尾山登山道を下山
 Road Map中国道三次ICから国道375号線を北上し、願万地交差点を右折して熊野神社に向かう 

 2020年6月24日(水曜日)
  晴れ

 ホーム7:00.。。。。 8:55熊野神社駐車場9:06 → 9:18岩屋寺谷川橋 → 9:26毘沙門堂 → 9:28表参道入口 → 

 9:35仁王門9:37 → 9:50岩屋観音9:55 → 10:00鳥居10:02 → 10:12白山大権現五合目10:30 → 鳥居10:35 →

 10:38地蔵堂 → 10:46岩屋寺10:50 → 10:54分岐10:57 → 11:00岩屋寺山公園(昼食)11:55 → 12:04高源寺跡12:08 →
 
 12:15比叡尾山分岐 → 12:18王子谷池 → 12:29北の丸跡 → 12:32比叡尾山(本丸跡) → 12:48二の丸跡展望所13:00 →
 13:05三の丸跡標識 → 13:19登山道合流 → 13:44登山口 → 13:50熊野神社13:56。。。。 15:45ホーム

 行動時間:4時間44分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:55分

 梅雨の晴れ間、久しぶりの山登りは楽で、涼しくて、楽しい山は?ということで三好市の比叡尾山に登ることにする。
 カーナビを頼りに熊野神社の駐車場に到着。由緒ありそうな境内は綺麗に掃き清められ静寂な空気に包まれている。早速お参りして感謝
 を込めてお賽銭を納める。境内には県重要文化財の校倉造宝蔵や樹齢二千年と云われるシラカシなど、見どころも多い。
 参拝を済ませ、社殿の前の里道を東にとり、比叡尾山を左手に見ながら岩屋寺参道の入口を探す。
 強い陽射しの中を12,3分歩くと岩屋寺谷川橋に出る。橋の手前を左に採って岩屋寺谷川に沿う道を山に向かって進む。日陰は爽やかな
 風が吹き涼しい。8分程上がった分岐に毘沙門堂があり、傍らに岩屋寺の案内板が立っている。右に採るとすぐ、岩屋寺表参道の標識が
 あり、左に山道が登っている。参道に取りついて200m進むと仁王門に出会う。左右に立派な二体の金剛力士像が安置されている。
  
熊野神社前に駐車場がある 熊野神社
熊野神社を出発すると左手に見える山が比叡尾山だ 岩屋寺谷川に沿って登る
毘沙門堂 岩屋寺表参道入口
仁王門 仁王門の金剛力士像

 参道は仁王門を過ぎると荒れ気味の道となる。石のゴロゴロした歩きづらい道となるが、渓流のせせらぎを聞きながらの山歩きは気持ち
 が良い。やがて参道の傾斜が増し、山の斜面が正面に立ちはだかると左手に美しい滝が現れ、道は斜面を右上手に回り込み、滝上へと
 上がっていく。滝上には大きな岩壁の岩屋があり石仏が祀ってある。岩屋の手前は広場になっており、観音屋敷跡の標識も立っている。
 広場へはユキノシタが群生した石橋が架っているが、今日は広場のヒメレンゲを見ただけで先に進む。
 
渓流のせせらぎを聞きながら 小さな滑ら滝
荒れて岩場になった参詣道 石のゴロゴロした道
この滝の上に観音屋敷跡 ユキノシタ
観音屋敷跡の奥には岩屋 ヒメレンゲ

 岩屋の上手でお稲荷さんの祠に出会うとすぐ、白山大権現の案内標識が現れる。小ぶりな鳥居を潜って、右斜面に白山大権現への参道
 が分かれる。山の壁に取りついて、急斜面をジグザグに登り、緩やかになった横手道から岩場を下りると、岩場の鼻の先に朱塗りの社が
 建っている。中には何も無いから、この社は拝殿のようだ。その後ろの岩だなに白山大権現と剣大明神の石祠が祀られている。
 拝殿を取り囲むように付けられたコンクリートのテラスからは三次盆地が一望でき、谷向こうにはこれから向かう岩屋寺も見えている。
 展望を楽しんだら参道の鳥居に戻り、岩屋寺に向かう。参道は大雨(西日本豪雨?)の為、流失し、縁の石積みが残るばかりだ。流失した
 参道の先で石橋を渡ると地蔵堂がある。堂内には二段重ねの岩の上に石仏の地蔵尊が安置され、壁の棚には泥人形が沢山奉納され
 ている。地蔵堂からは、きれいな参道となっている。境内に入る手前で白山大権現の赤い社が見える。遠くから見ると修験の地だったこと
 がよく分かる。
 
白山大権現の鳥居 ロープの設置された岩場を下りる
朱塗りの社(マウス ON 後ろの二つの石祠) 懸崖のテラスから三好盆地を見渡す
鳥居を潜り参道に帰る 流出して荒れた参道
地蔵堂 石仏の地蔵尊
広くてきれいな参道 白山大権現の赤い社を振り返る

 参道に咲く花を愛でながら境内に入ると赤と白の鐘楼が目に飛び込んでくる。岩屋寺は備後西国三十三観音霊場の札所で17番札所で
 本堂と庫裡があるが住職は住んでいないようだ。奈良時代に行基が岩屋に観音像を祀ったのが始まりとされ、足利尊氏による講堂の
 造営(1339年)、三吉氏や三次浅野家などの加護によって栄えた。廃仏毀釈運動の影響を受けて荒廃していたが、昭和34年に瑞秀上人
 を住職に向かえ復興された。鐘楼からの眺めは素晴らしく、昔から霧の海の名所として親しまれている。
 境内は綺麗に掃除され、アジサイの植栽が進められている。近い将来には紫陽花寺として開花しそうだ。
 
ウツボグサ ヤマジノホトトギス コバノギボウシ
岩屋寺鐘楼 岩屋寺本堂
岩屋寺から三次盆地を望む 庭の池に咲く水連
アジサイ三種

 境内を西に横切ると庫裡の左手(西側)に畠敷町からの車道がある。紫陽花の花を見ながら弥勒堂の下を回り込み、車道を道なりに進む
 とまもなく左への分岐がある。肝心の標識が倒れていたが、それには「岩屋寺山公園」の表記がある。標識を立て直し、左の水平な山道に
 入っていく。分岐から2,3分で岩屋寺山公園に着く。園地の中心に粟屋隆信の墓所、一段下がった所に二棟の展望東屋が配されている。
 眼下に三次盆地を眺めながら早め(AM11:00)の昼食にする。今日は今年初めての素麺弁当だ。
 
 公園入口の標識「比叡尾山城主の墓所」の案内に従い、林道を北上していくと岩屋寺からの車道が合流してくる。そのまま直進していくと
 分岐があり、角に「比叡尾山城主の墓所」の案内がある。この辺りは広く平坦で、三吉氏の菩提寺だった高源寺の跡なのだろう。
 左手に木の階段があり、その階段を上がると切り開かれた所に墓所が現れる。二段の平地に五輪塔、宝篋印塔、墓石、自然石が雑然と
 散らばっている。
 車道に戻って、道なりに下っていくと麓からの舗装されたメインの車道に合流する。車道を道なりに歩いていって、大きく曲がるポイントに
 分岐があり、「← 比叡尾山城址」の案内標識が立っている。左に取り、鞍部に降りていく。ヒメジオンの密集した鞍部を過ぎると王子谷池、
 向いの尾根へは石の角材階段の遊歩道が続いている。
 
弥勒堂の下の車道 林道を離れて山道の水平道へ
岩屋寺公園に上がる 粟屋隆信の墓所
上の写真の標識「比叡尾山城主の墓所」の案内に従い オカトラノオ&クサノオウ
高源寺跡 歴代藩主の墓所への階段
比叡尾山城歴代藩主の墓 麓からの車道と出会う
比叡尾山への分岐 鞍部へ下る

 ヒメジオンの密集した鞍部を過ぎると王子谷池、向いの尾根へは石の角材階段の遊歩道が続いている。鞍部から左へ棚田跡が見えるが
 草に覆われ薮化している。登り口の「比叡尾山城跡の案内図」でルートを確認し、石段を登ると遊歩道は「祠跡」と「北の丸」経由に分岐し
 ている。 今回は「整備され歩き易い」と書かれた北の丸経由の遊歩道を進む。(祠跡経由の方が見所が多かったかも・・・?)
 遊歩道を辿り、城跡らしい急坂を上がると夏草の茂る広大な草地に出た。これがこの城最大の面積を誇る「北の丸」だ。 
 草を分けながら北の丸を南に進み、本丸跡の西側から比叡尾山の山頂に上がる。 中央に大きな2本の木を備えた本丸跡は2550u(約
 770坪)あるという広い平坦地で北の丸ほどではないが、ここも夏草に覆われている。  
 本丸を横切り、門跡から二の丸に降りて、風が吹き抜ける展望地で持参したスイカを食べながら、ゆっくり休憩する。
        
遊歩道入口           比叡尾山城跡の案内図              
この森の整備は「ひろしまの森づくり県民税」を活用しています 北の丸経由の道を行く
草の茂る北の丸
比叡尾山山頂の本丸
本丸の説明板 二の丸の展望所

 門跡から少し南に二の丸の標識がある。標識には900u 約270坪とある。更に南に進むと三の丸の標識(1100u 約330坪)が立って
 おり、向かい合って「登山道 ⇔」の標識も立っている。ここは三ノ丸の北東端だ。道は、ここで三ノ丸と左の谷道に分岐しているが、三ノ丸
 への道は笹が茂っているので谷道へ下る。はじめは間伐材の流出や、岩の露出で荒れているが、すぐに登山道らしくなる。15分ほど下る
 と三ノ丸からの登山道と合流する。落ち葉に隠れた石がゴロゴロして歩きにくい道を下っていくと民家の脇に飛び出した。比叡尾山登山道
 入口の看板が立っている。
 朝に歩いた里道を西にとり熊野神社に帰る。思った通りの楽で、涼しくて、楽しい山だった。
 
二の丸跡の標識(900u 約270坪) 三の丸入口の標識(マウス ON ヤブ化した三の丸
谷道へ下る 間伐材が流れた道
間伐されたヒノキの植林帯 登山道に合流
Uターンするように曲がり熊野神社へ 下山口(登山道入口)
比叡尾山登山道入口 比叡尾山を振り返る
ひとこと:比叡尾山城は素晴らしく規模の大きな城だ。郭一つ一つの広さがはんぱない!三吉氏ってどんな武将だったのだろうか?
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