太華山(たいかさん):362.0m 山口県周南市
山の概要
太華山は山口県周南市南端の大島半島にある標高362mの山である。標高は362mと高くはないが、山頂から西に徳山湾と
大津島、東に笠戸湾と笠戸島への展望が開けている。華西から太華山を経て庄の浦へ半島を縦断する縦走路が整備され、ハ
イキングコースとして市民に親しまれている。
二等三角点が設置されている広い山頂公園には大島不動尊、蔵王権現などが祀られ、二階建ての展望台からは徳山コンビ
ナートが一望出来る。
Route Map:華西小踏登山口から太華山山頂を経て、庄の浦へ縦走後、西海岸を華西へ周回
Road Map :笠戸島から県道174号線と県道366号線を通り、山口県立徳山総合支援学校を目指す。 |
2019年2月18日(月曜日) 晴れ
国民宿舎 大城7:45.。。 。。8:15華西運動公園駐車場8:20 → 8:23華西小踏登山口8:25 → 8:34大島不動尊仮安置所跡 →
8:55車道出会い9:00 → 9:25水天神の広場9:30 → 9:35車道終点駐車場9:45 → 9:49太華山山頂9:55 → 10:04車道横断 →
10:08車道出会 → 10:23牧ヶ岳10:33 → 10:40十字路鞍部 → 10:45展望岩11:00 → 11:24水谷山 → 11:34獅子岩12:05→
12:28庄の浦登山口 → 13:47 県道出会い →14:25華西運動公園駐車場14:30。。 。。 16:25ホーム
行動時間:6時間5分(休憩、昼食時間含む)
昼食時間:31分 |
華西運動公園の駐車場に車を停め、登山口に向かう。今日の予定は華西登山口から太華山山頂を踏んで庄の浦まで縦走し、14時11分
のバス(最終バス)に乗り華西まで帰ってくるつもりだ。どんなにゆっくり歩いても6時間近い時間があれば大丈夫だろう。
華西小踏登山口にはトイレも完備されている。ハイキングコースの案内板には迂回ルートが掲示してあるが登山道は大丈夫だろうか?
登山口から階段を登る。山頂までは1980m。この案内は丁石と共に山頂まで100m刻みで続いている。鳥居を潜ると階段は終わり、
間もなく残り1900mの案内を通過、コンクリートの道が続いている。
中国電力の鉄塔を左に過ごし、残り1700mの案内のところで徳山観音・徳山不動への分岐に着く。この分岐から少し進むと大島不動尊
仮安置所跡が左手の山の中にある。 説明板には
「太華山上の奉祀されていた不動尊像は、昭和18年(1943年)太平洋戦争の最中、徳山地区を守るため、太華山山頂に高射砲陣地を
設置したので、山麓のこの地に安置替えされた。昭和24年(1949)不動尊は山頂に復元された。これを後世に伝えるため、大島不動
尊奉賛会、小踏愛山会により、昭和59年(1989)碑を建立し、仮安置所跡として保存されることになった」とある。
仮安置所跡をあとにすると崩落個所が現れ、すぐ下の民家が被害に遭われているのが見えるが、歩いて通るのには差支えは無い。
模木の階段と登山道が並列する道を進んでいくとやがてコンクリートの階段に変わり、間もなく車道に合流する。
|
 |

 |
華西小踏登山口 |
迂回路の案内と丁石(右) 左は現代版丁石か?山頂まで1980m |
 |
 |
鳥居を潜る |
舗装されたコンクリートの道 |
 |
 |
徳山観音・徳山不動への分岐 |
大島不動尊仮安置所跡 |
 |
 |
迂回路が合流してくる |
模木の階段と登山道が並列する道 |
車道の反対側に1000mの標柱があり、太華山ハイキングコースの案内板が立っている。右に向かって60m先に取付きがありとなって
いる。山道に入ると歩きやすい自然の道になる。赤い橋を渡り、残り800mの石柱を過ごすと岩の目立つ道に変わる。残り400m石柱を
過ぎると間もなく正面にお地蔵さんが現れ、道は折り返すように左上に向かう。岩のゴロゴロした道を進んでいくと右手に2体のお地蔵様
が鎮座し、その先の洞窟には大日如来と不動明王が祀られている。更にもう少し進んでいくと沢山の仏様が祀られた広場に出る。薄暗くて
霊気が漂っているような雰囲気だ。
広場の左手の岩場を登るとコンクリートの階段になる。残り100mの石柱を過ごせばトイレのある駐車場に着く。簡易水洗のトイレだ。
駐車場からは最後の階段だ。山頂まで80mの自然石の階段が延びている。
階段を上がった正面には大島不動尊が安置され、左手のベンチの置かれた展望所からは徳山コンビナートが一望でき、その案内板の先
には二等三角点が設置されている。
広場を右手の方に進むと2階建の展望台があり、その上からはこれから歩く縦走路の山々が見渡せる(一番上の表紙の写真)
|
|
 |
車道出会い |
車道からの登り |
 |
 |
赤い橋 |
歩きやすい自然の道 |
 |
 |
お地蔵さんの所から折り返す |
残り300mの標柱と岩の目立つ道 |
 |
 |
2体のお地蔵様 |
大日如来と不動明王 |
 |
 |
水天宮の広場 |
石の仏像 |
 |
 |
コンクリートの階段 |
駐車場からの登り口 |
 |
 |
山頂への80mの階段 |
山頂の大島不動尊 |
|
徳山コンビナート |
案内板と二等三角点 |
山頂広場を出発し、南へ下る道を進むと展望台を備えた広場に出る。その広場の南端に縦走路入口がある。「庄の浦方面へ」の案内に
従い階段を下りると整備された広い道が続いている。ベンチのある休憩所を過ぎ、フカフカな落ち葉の道を踏み手摺の付いた階段を下り
ると南の広場から10分足らずで車道に降り立つ。車道を横切り更に坂を下れば再び車道に出会う。車道を出て50m程進み、無線中継所
の所から左の登山道へ入り、縦走を続ける。
ピークを一つ越え、整備された広い階段を下って登り返すと、樹木に囲まれた四等三角点が鎮座する牧ヶ岳(285.3m)に到着する。
|
 |
 |
南の広場 奥(丸印)が縦走路入口 |
縦走に出発 |
 |
 |
整備された広い縦走路 |
 |
 |
階段を降り、車道を横断する |
 |
 |
再び車道に出て50m程進み、無線中継所の所から左の登山道へ |
 |
|
階段道を下って登れば牧ヶ岳の三角点へ |
展望の無い山頂で一息入れた後、急坂の階段を下ると鞍部の十字路に着く。左手が大楠、右手方向は奈切りへ分岐している。縦走路は
直進し、急な石段を登っていく。石段を登り切り、平坦になった道を進み自然林の美しいトンネルを抜けると数個の露岩が点在する270m
台のピークに達する。一番高い岩に上がるとほぼ360度の展望があり、振り返ると歩いてきた稜線を目で追うことが出来る。また、眼下に
広がる穏やかな瀬戸の海も楽しむことが出来る。
時間は今、10時45分。微妙な時間だ。このまま縦走を続ければ1時間で登山口だ。一つ前のバスは11時58分にギリギリ間に合うか?次は
2時11分、待ち時間が長すぎる。
考えが纏まらないまま、コーヒータイム。
|
 |
 |
牧ヶ岳からの急な下り階段 |
十字路鞍部 |
 |
 |
樹林のトンネル |
展望地 |
展望地を出発すると暫くは平坦な道を進む。羊歯が刈られ広くなった道は柔らかく、気持ちの良い日だまりハイキングだ。植生が背丈の低
い灌木で、所々視界が開ける縦走路を緩やかにアップダウンを繰り返し進んでいく。 やがて、苔むした緩やかで長い階段を登ると標高
280.3mの水谷山に到着する。木立に囲まれ鬱蒼とした林の中に四等三角点が置かれている。(写真を撮り損ねた!) 三角点を過ぎ
ると大きな炭焼き跡のような場所を続けて2ヶ所過ごす。
なだらかな山頂部を跡にすると緩やかに高度を下げていく。間もなく左手にベンチの置かれた休憩所がある。視界は狭まっているが眼下
には穏やかな海が見えている。もう少し下ると獅子岩の安愛が立ち、左に向かえば大きな岩の重なりが待っている。斜めになった岩を越
えるとその向こうは平らな岩となっている。獅子岩の上に立ち、眼下に広がる展望を眺める。
時間は11時34分。ここで昼食にして庄の浦からは半島西側の道を周回して帰ることにする。
|
 |
 |
尾根伝いに延びる縦走路 |
長い石段 |
 |
 |
ベンチのある展望所 |
獅子岩 |
 |
 |
笠戸島 |
眼下の本浦地区 |
 |
 |
獅子岩で昼食 |
獅子岩を出発して、すぐ下に大島山への分岐がある。大島山を経由して西側に下れば行程が随分短縮になると思い入ってみるが、入り口
は広いがすぐ倒木が道を塞ぎ、とても通り抜けは出来ないようだ。”急がば回れ”と縦走路を下ることにする。
此処から先は所々にベンチが設置してあるが、いずれも展望は無い。途中、富士大権現の社を眺め、更に下っていく。間もなく前方が開け
畑の中の道を進むと、やがて竹林帯へと入っていく。まもなく竹林帯から照葉樹林帯に変わり、落ち葉の積もった坂を下っていくと、突然
明るい車道に飛び出す。車道出会には太華山登山口の案内が立っている。庄の浦登山口だ。
車道を右に採り、緩やかに坂を登っていく。そこからは大島半島の西側に回り込み、出光石油の油槽タンク群に沿って金網で仕切られた
道を延々と歩いていくことになる。車が通らないことがせめてもの救いか?
庄の浦登山口から1時間20分で県道出会い。ここからは車にせかされ歩くことになる。車の行き交う県道を40分歩き、運動公園の駐車場
に到着。大島半島一周回りの縦走は無事終了した。
|
 |
 |
縦走路終点 |
庄の浦登山口 |
 |
 |
出光石油のフェンス沿いの道 |
県道と出会い |
 |
 |
小粒な藪椿の花 |
・・・・ |
ひとこと:大島半島縦断の縦走路は素晴らしく整備された参詣道だった! |