おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 
宇根山(うねやま):698.8m        広島県三原市久井町吉田

 山の概要
  宇根山は広島県三原市と世羅町の境に位置する標高698.8mの山である。最高地点は三原市久井町の北東部に位置し、
  備南地域の最高峰である。山頂部には弘法大師修行の場と伝えられる宇根山至幸院があり、別のピークには宇根山天文台
  がある。山麓には宇根山家族旅行村が広がり、その南東2kmのふもと(標高480m〜530m)には国の天然記念物に指定
  された久井の岩海がある。  
 Route Map野間川ダムから久井の岩海、宇根山を周回
 Road Map山陽自動車道三原ICから県道25号線、県道375号線を乗り継ぎ野間川ダムへ 

 2018年2月17日(土曜日)
  晴れ

 ホーム8:00.。。。。9:15野間川ダム駐車場9:20 → 9:25ダム管理事務所 → 9:30林道下津小世良線入口 → 

 9:36県道分岐 →  9:41厳島神社 → 9:47県道分岐 → 9:53久井の岩海10:43 → 10:52吉田大池 → 11:15家族旅行村 →

 11:32宇根山山頂 →11:50天文台12:50 → 13:00家族旅行村(昼食)13:35 → 13:50変形十字路林道入口 → 14:05吉田集落 → 
 14:13県道156号線合流 → 14:27県道375号線合流 →  14:33駐車場14:40。。。。 16:15ホーム

 行動時間:5時間50分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:32分

 宇根山は山頂まで車道がついている。久井の岩海と宇根山だけでは負荷が軽すぎるので野間川ダムから歩くことにする。
 野間川ダム展望所駐車場は冬空の黒い雲が広がり寒々として強い風が吹いている。凍ったダムの水に躊躇するが、意を決して山支度を
 して出発する。 まずは野間川ダムへ寄り道。 栗の形をしたモニュメントには栗湖(マロン湖)の文字、何故マロン湖?  ダム管理事務所
 の前の駐車場は解放されている。
 展望所駐車場まで戻り、県道375号線から林道下津小世良線に入っていく。変形四差路を過ぎ、水田地帯を横切り、県道375号線へ合
 流すると厳島神社の下に出る。
 県道156号線を5〜6分進むと、「久井の岩海 0.5km」の標識があり、ここで県道と別れて左折する。 緩やかに登っていくと久井の
 岩海入口の駐車場に着く。今日は土曜日だが車は見当たらない。
野間川ダム駐車場 野間川ダム管理事務所
林道下津小世良線(起点)の看板 変形四差路
水田地帯を横切り県道375号線へ 行広地区の中央高台にある厳島神社
県道156号線から久井の岩海へ 久井の岩海駐車場

 コンクリート舗装された道を数分登っていくと東屋があり、そこから先が岩海エリアだ。すべての岩海を回れるように遊歩道が整備され歩き やすく、また随所に案内板が設置され、現在地や岩海全体の概念が良く分かるようになっている。
 岩海は花崗岩が風化分解され、それが累積分布してできた帯状の岩の海というよりも川のようになっており、国指定の天然記念物になっ
 ている。
 帯状の岩の塊をごうろといい、傾斜の緩い谷間に沿って岩が三筋の帯状となって連なっている。それぞれのごうろは【ぜにがめごうろ】、
 【なかごうろ】、【おおごうろ】と名づけられている。
 最も規模のおおきなおおごうろは、長さ350m、幅90mの範囲に直径1mから7mほどの巨岩、奇岩が重なり合って分布しており、その
 深さは10mにも及ぶという。
   ぜにがめごうろ、   長さ550m  幅65m
   なかごうろ       長さ350m  幅35m
   おおごうろ       長さ350m  幅90m
 ぜにがめごうろ、なかごうろ、おおごうろと散策し おおごうろ下部の水音峡に立つと岩の下を流れる水の音が聞こえてくる。
 ぜにがめごうろとおおごうろには東屋があり、野鳥のさえずりを聞きながら、ゆっくり休憩することもできる。
 
「久井の岩海」入口 岩海案内図
ぜにがめごうろ 遊歩道を登り「ごうろ台地」へ
「ごうろ台地」から「なかごうろ」へ なかごうろ
「なかごうろ」を下り「おおごうろ」へ おおごうろ
岩海を一周 宇根山へ向かう

 岩海を後にして車道を登っていくと吉田大池がある。ここから少し傾斜がきつくなった道を進むと広大な水田が広がっている。標高は550
 mくらいだろうが、こんな高地に広く平坦な土地があるとは驚きである。
 左手から車道が合流してくると宇根山家族村の管理棟が見え、正面に駐車場やキャンプ場が広がっている。そこはゲートや柵でガッチリ
 ガードされて入ることは出来ない。 案内によれば4月〜11月の土・日・祝のみ利用できるとあるが、この厳重なガードは人間用ではなく
 イノシシ用だろう。キャンプ地の広い芝生を掘り返されてはたまったものではないから・・・。
 ゲートの横の道を進み、宇根山天文台の案内に従い山頂への車道に入っていく。天文台への道を左に見送り、まずは三角点のある東側
 のピークに向かう。
 山頂部は東側斜面が伐採され素晴らしい眺めだ!たとえ植林されても10年以上はこの展望を満喫できるだろう。
 左に回り込むと宇根山至幸院があり、正面の巨大な大師像が我々を見下ろしている。大師像の傍を抜け、山頂に上がると電波塔の間に
 宇根山三角点と三原山の会による三原10名山の標識が立っている。
 山頂を後にして西峰の宇根山天文台へ。職員の人に誘われるままに天文台見学とプラネタリウムを楽しむ。中学生のころ明石で見学して 以来だ。明石のはアナログで鮮明だが、ここはデジタルだからすこしぼやけているとのこと。
 1時間ほど天文台で遊び、昼食は家族旅行村まで降りて、風を避け建屋の陰で採る。
 帰りは家族旅行村を出て、左折し、寺谷集落への道を下る。15分で変形四差路に出て、近道の林道に入る。倒木地帯を抜けると快適な
 地道の林道になる。吉田大池への道を左に過ごすと峠となり、そこから先はコンクリート舗装の道となる。
 暫く下ると吉田の雛側集落に出る。集落を抜けると県道156号線に合流する。県道を左に採り溜池を過ぎ、峠を越えると六地蔵に迎えら
 れ行広地区へ。小さな丘の手前で右に曲がり、暫く行くと2車線の車道に突き当たる。今朝、通った林道下津小世良線だ。 ここを右に曲
 がれば、5分で野間川ダムの駐車場に着く。
 
吉田大池 標高550m辺りに広がる水田
宇根山家族村 標識に従い宇根山へ
広い山頂部には電波塔と至幸院 大きな大師像が立つ至幸院
家族旅行村を眼下に・・・ 電波塔群の中に三等三角点
宇根山天文台 車道から分かれて林道へ
林道入口 地道の林道
峠を越えて吉田の雛側集落へ 県道375号線を駐車地へ
ひとこと:昔(多分50年くらい前)来た時より、随分整備された久井の岩海、観光地らしくなった!
ページTOP 山便りへホームへ 

osidori登山隊