一の森(いちのもり):1879.2m 剣山(つるぎさん):1954.7m 徳島県那賀郡那賀町
山の概要
剣山は、四国に位置する標高1955mの山で、近畿以西の西日本及び四国第二の高峰であり、徳島県の最高峰である。
徳島県三好市東祖谷、美馬市木屋平、那賀郡那賀町木沢の間に位置する。日本百名山の一つ。
別名太郎笈(たろうぎゅう)と呼ばれ、南西側の次郎笈と対峙する。 ーウィペディアよりー
Route Map:見ノ越からリフトで西島駅へ、一ノ森、剣山を経て、トラバース道を西島駅へ。西島駅から祖谷川源流の谷を下山
Road Map :徳島道美馬ICから国道438号線を南下し、見ノ越へ
以前の剣山:2010.7.31 2011.5.18 2016.7.28 |
2018年11月1日(木曜日) 晴れ後曇り
ラ:フォーレつるぎ山8:30.。。8:40見ノ越駐車場9:13 → 9:18西島駅9:20 → 9:34刀掛けの松9:42 →10:02両剣神社10:05 →
10:17富士ノ池分岐10:21 → 10:45殉難碑10:50 → 11:05一ノ森ヒュッテ・山頂11:20 → 11:42二ノ森11:47 → 12:18剣山山頂
(昼食)13:20 → 13:43トラバース道分岐 → 14:03大剣神社分岐 →14:20西島駅14:25 → 14:32「祖谷川源流の谷」遊歩道分岐→
15:15剣神社 → 15:25見ノ越駐車場15:30。。。。15:40ラ:フォーレつるぎ山
行動時間:6時間12分(休憩、昼食時間含む)
昼食時間:62分 |
今回は「13府県ふっこう周遊割」を利用しての2泊3日のゆっくり旅だ。 ラ:フォーレつるぎ山は連泊すると2日目はステーキディナーに
なる。ちなみに夕べは豚しゃぶだった。今夜の夕食が楽しみだ。
剣山は4回目の登山だが、秋の剣山は初めてだ。素晴らしい天気だ!山頂付近は霧氷で白く染まっている。 「5時までには帰ってきてくだ
さい」と送り出される。夕食は6時きっかり始まる。
見ノ越駅駐車場はほぼ満車状態。東京から来た単独行の女性は剣山から三嶺まで2泊3日の予定で縦走するそうだ。
9:20 標高1730mの西島駅を出発。行場コースから一ノ森に登り、剣山山頂を経て次郎笈へ縦走する予定だが・・・。
西島登山口から階段を登っていくと展望が開け、昨日登った赤帽子山も見えてくる。更に高度を上げていくと剣山系の絶景が広がる。正面
に三嶺 右手に赤帽子山、丸笹山、塔ノ丸の稜線が連なる剣山系の全貌が見渡せる。
新装なった枝折神社が建つ、刀掛けの松で衣服調節を兼ねて小休止。見上げれば剣山山頂付近は霧氷で白く輝いている。
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ラ:フォーレつるぎ山 |
リフトで西島駅へ |
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西島駅を出発 |
昨日登った赤帽子山が・・・ |
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高度を上げていくと剣山系の絶景が広がる 正面に三嶺 右手に赤帽子山、丸笹山、塔ノ丸の稜線が連なる |
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刀掛けの松 |
新しくなった枝折神社の社 |
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刀掛けの松から霧氷で白くなった山頂を見上げる |
剣山登山道案内図 赤印のコースを辿る |
傍らにある剣山登山道案内図には
「注意! 行場周辺登山道(赤色表示)は地形急峻で、滑落事故の恐れがあります。
(体力に自信のない方、装備が十分でない方は、危険ですので、他の登山道へ迂回してください)」 とある。
その赤色表示の道を辿るべく行場(一ノ森へのトラバース道)へ向かう。 2016年にキレンゲショウマ群生を見に行った分岐を直進、更に
「つるの舞」分岐も直進すると、先程までの穏やかな登山道からは一変し、行者姿の似合う道になる。谷道は崩れて、登山道脇にあった
「不動の岩屋」は頭上へ移動している。
ガレ谷を急降下して剣山本宮両剣神社へ。荒れた行場の谷を渡って緩やかな登山道に復帰し、ゆっくり高度を上げていくと「穴吹川源流の
谷」の石碑がある。
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キレンゲショウマ群生の分岐を通過 |
急斜面に付けられた細い道 |
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つるの舞分岐 |
行場に向かって降りていく |
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道が崩れて「不動の岩屋」は頭上へ |
不動の岩屋 |
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おくさりの行場 |
両剣神社に向けて |
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両剣神社 |
荒れた行場の谷 |
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行場を抜けて平坦な道へ |
穴吹川源流の谷 |
穴吹川源流の谷の架け替えられた橋を渡り15分程で、お花畑の看板が掛かる追分分岐に着く。全面通行止め(登山道が崩落している)の
看板の前で小休止。休憩が多い?
ここから先は緩やかな斜面が広がり、夏には一面のお花畑になるが、テンニンソウ、カニコウモリ、バイケイソウ等地味な花ばかりだったよ
うな気がする。分岐から100mほどすすむとオオヤマレンゲの看板が立つ、鹿よけ柵に囲まれた群生地がある。さらにネットで保護された
テンニンソウの群落もある。次回はオオヤマレンゲの咲く頃に来てみたい!
赤帽子山を左手に見ながら、苔の美しいトラバース道を進む。殉難碑の立つ一ノ森鞍部に出ると展望が一気に広がる。
霧氷の残る左の道を進み、まずは一ノ森ヒュッテへ。霧氷は殆ど落ちて道を白く染めていた。
笹原と一ノ森のシンボル白骨樹が迎えてくれる。一ノ森から東に延びる稜線の先に天神丸や高城山の峰々が連なっている。
いつもは多くの登山者が寛いでいるのだが、今日は一組だけだ。管理人さんの話によると龍の形をした白骨樹は台風の為、頭の部分が欠
けたとか・・・。
ヒュッテの横から一ノ森山頂へ。今日は三角点峰はパスし、山頂から雄大な太郎次郎の兄弟峰を眺めながら剣山に向かう。
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富士ノ池追分分岐 今は通行止め |
ここからはお花畑が続く |
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赤帽子山を見ながらトラバース道を進み一ノ森鞍部の殉難碑へ |
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霧氷で白くそまった登山道 |
一ノ森ヒュッテ |
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一ノ森のシンボル白骨樹とヒュッテからの遠望 |
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一ノ森三角点峰 |
一ノ森山頂 |
一ノ森山頂から絶景写真を撮りながら急坂を下り、殉難碑の立つ鞍部から二の森へと登り返していく。シコクシラベの美しい森を見ながら
登る急坂は美しい苔むした自然石の階段だが、その美しさとは裏腹になかなかシンドイ登りだ。白い岩壁を回り込むと二の森山頂だ。
山頂標識は無いが道標の杭の部分に二の森の文字がある。 ここで、また休憩。
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剣山、次郎笈に向かって |
二の森への道 |
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ミヤマクマザサとシコクシラベのコントラストが美しい |
一ノ森を振り返る |
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苔むした自然石の階段が美しい |
岩の壁を回り込むと二の森山頂と社 |
二ノ森のシコクシラベの森を出ると明るい笹原の縦走路。次のピークの三ノ森(経塚森)を越えると剣山もグンと近づき、なだらかな丘越し
に剣山は目の前に見える。剣山山頂への緩やかな階段、この階段が結構キツク感じる。頂上台地のテラスが目の前だというのに、なか
なか進まない。登り切るとなだらかな頂上台地・平家の馬場に着く。
木道を張り巡らした山頂、三角点には注連縄が・・・・宝蔵岩の左手の方には新しいテラスを工事中だ。(昨日のヘリコプターはその機材を
運んでいたのか?) 剣山山頂は沢山の登山者で溢れている。さすが人気の山だ。
木道のベンチで昼食を採っていると黒い雲が次々と押し寄せ、気温はあっという間に下がってきた。一ノ森には雲が懸かりだし、次郎笈
上空にも黒い雲が覆ってきた。 こりゃ、次郎笈はパスだな!
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剣山山頂手前のピーク |
剣山はもう目の前 |
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山頂への最後の登り階段 |
剣山山頂 |
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宝蔵石 |
剣山一等三角点と山頂標識 |
剣山山頂から雄大な次郎笈に向かって、魅力的な釣り尾根を下っていく。雲間から一瞬の陽光が射し、ミヤマクマザサの斜面が銀色に輝
いている。遊歩道分岐で、県からの依頼で標識を立てているという人と出会った。行場から一ノ森への登山道では鹿避けのネットを張って
いる男女の人にも出会った。山を守るために多くの人が働いているのを見て感謝するばかりだ。
石灰岩の巨大なモニュメント、大剣神社の御塔石を見上げながら遊歩道を行く。大剣神社への分岐を分け直進すると、通行止めだった道
の崩落個所は綺麗に修復されている。更にその先の東屋も新築されていた。
14:20 西島駅に到着。 ガスがどんどん追いかけて下がってくる。次郎笈に行かなくて正解だった!
西島駅を後にし、太鼓岩の分岐を左に採り祖谷川源流コースを下る。こちらのコースが600mほど長いが、初めてなので期待が持てる。
太鼓岩の根元に「太鼓くぐり」の穴があるが、通れそうな穴ではない。落ち葉で赤く染まる、なだらかな道が続き、快適だ。
祖谷川源流の碑で源流の水を飲んでみる。あまり冷たくはない。
分岐から30分、リフトのトンネルに着いた。深まりゆく秋色を楽しみながら最後の下りだ。
剣神社で今日の無事を感謝し、長い階段を下りると登山口。今日の山旅の終わりだ。
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一瞬の陽光を浴びて輝く次郎笈 |
分岐からトラバース道へ |
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大剣神社のお塔石 |
綺麗に修復された登山道と東屋 |
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分岐を左へ |
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分岐を左に折れ「太鼓くぐり」へ |
「太鼓くぐり」と遊歩道 |
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落ち葉で赤く染まる山肌 |
祖谷川源流の谷 |
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リフトのトンネル |
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晩秋の登山道 |
剣神社の階段を下る |
ひとこと:13府県ふっこう周遊割は広島県は終了したという新聞記事が出ていた。他県はまだ大丈夫なようだが・・・。 |