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 瀬戸田観音山(かんのんやま):472.3m        広島県尾道市瀬戸田町垂水

 山の概要
  観音山は西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の中央、芸予諸島の生口島南端に聳える標高472mの山で芸予諸島の最高峰で
  ある。山頂には火滝観音堂があり、島の人々からは火滝山とよばれ、水神様として信仰を集めている。
  登山ルートはシトラスパークからの南ルートとサンセットビーチからの北ルートがあり、稜線には観音山から中野ダムへの縦走
  ルートも整備されており、体力に応じてエスケープルートも多くある。
  
 Route Mapサンセットビーチから観音山山頂を経由し、中野ダムへ縦走
 Road Mapしまなみ海道生口島北ICからサンセットビーチへ 

 2018年3月12日(月曜日)
  晴れ

 ホーム7:00.。。。。8:25サンセットビーチ駐車場8:35 → 9:35観音山登山口9:40 → 10:25観音堂(コーヒータイム)11:00 → 

 11:05観音山山頂 → 11:30 454mピーク → 11:47伊豆里峠 → 11:52昼食休憩12:06 → 12:31 349mピーク 12:50→
 13:00 266mピーク → 13:08ポンプ場 → 13:18中野ダム → 13:44産業道路合流 → 14:15駐車場14:30。。16:50ホーム

 行動時間:5時間40分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:35分(コーヒータイム)

 今回は、しまなみ海道を通るたび気になっていた瀬戸田サービスエリアの北に聳える尖峰・観音山に登ることにする。
 須波港からフェリーで沢港の渡り、瀬戸田を起点にサンセットビーチから観音山に登り、中野ダムまで縦走して瀬戸田まで帰る周回コース
 をと思ったが、あまりにも車道歩きが長いので、サンセットビーチを起点にした周回コースを歩くことにする。
 生口島北ICから瀬戸田に向かい、耕三寺の駐車場を見ながら、平山郁夫美術館を過ごし、海岸に沿って進むと、垂水天満宮の先のサン
 セットビーチが見えてきた。駐車場の情報が無かったが、サンセットビーチにはトイレも完備している立派な広い駐車場がある。
 駐車場に下りるとさすがに島は暖かく、春の訪れを実感する。グランドゴルフをする人で既に沢山の車が駐車している。
 登山支度をして出発する。来た道を少し引き返し、垂水支所の前にある「観音山3.2km」の標識に従い、山手に向かって右折する。
 垂水支所前で日向ぼっこをしている案山子に見送られて道なりに登っていく。「観音山ロータリー 3000m」の標識の先に【六地蔵】
 がある。かってはここが集落の外れだったのだろうか? そこから5分程行くと分岐がある。標識には「ロータリー2600m」とあり、矢印
 は右手の道を指しているが・・・・?ここは左手の山に向かった道に入っていく。
 畑にはレモンが鈴なりに生っているが、霜に遭って無残な姿になった木も多い。今年の寒さはこの島でも厳しかったようだ。
 堰堤を過ぎると、間もなく観音山登山口に着く。出発してから約1時間の道程だ。
 
サンセットビーチ サンセットビーチの駐車場
旧垂水支所の前に「観音山3.2km」の標識 旧垂水支所に集う垂水の住民
「観音山ロータリー 3000m」の標識 六地蔵
分岐をロータリーへ(この標識???) レモン畑の横を歩いていく
梅の花が満開 堰堤を過ぎると登山口は近い

 道の右手に「観音山 1.5km」の看板、左手に観音山登山口がある。登山口は標高230m、全体の5合目にある。ロータリーはここから
 200mの距離にある。
 登山口には「広島の森づくり事業」により整備されていますの看板が立っている。横木の階段を登っていくとジグザグの道が続き、5分
 程登と苔むした石の階段になる。暫く行くと吸い殻入れのある中間地点になる。ここで小休憩。呼吸を整えて、更に登っていくと尾根に上
 がる。傾斜は緩くなった筈だが、嫌にシンドイ。どうも、道幅は広く、整備が行き届いているのでペースが速くなるようだ。
 三丁の丁石が現れ、そこから10分ほどで一丁の丁石を確認すると、間もなく観音堂(東屋と展望所もある)が見えてくる。
 今日は霞みが懸かり、展望はあまりよくないが、暖かな陽射しを浴びてコーヒータイムにする。
 
観音山 1.5km」の標識 山手に観音山登山口
趣のある石の階段
山腹のジグザグ道から尾根道へ 三丁の丁石
一丁の丁石 東屋が見えてきた
東屋と観音堂 シトラスパークを見下ろす

 ゆっくりと休憩した後、縦走路へ向かう。中野ダムまで3.7kmの表示がある。縦走路に入るとすぐ鐘楼がある。突いてみるとびっくりする
 ほど美しい音色が瀬戸の海に向かって響き渡る。
 鐘楼から尾根道をすこし歩けば三等三角点があり、さらに進んでいくと観音山最高地点に着く。案内標識では、東屋から180m地点に
 あるこの最高地点を観音山と見なしている。
 最高点は中央部が広場のようになっていて、南側の開けた方に向かってベンチが設置してある。
 観音山山頂から伊豆里峠に向け東尾根を下っていく。粘土質の急坂を下り、登り返して、まずは2つのピークを越えていく。尾根道は広く
 快適で常緑樹の隙間から漏れる木漏れ日が美しい。さらに小さくアップダウンを繰り返しすと454mのピークに着く。切り口が赤く塗られ
 た大きな朽ちた木があるだけの独標だ。ここから急な模擬階段を一気に下っていく。
 尾根を外れて2回ほど折り返すと、広い谷に広がる荒れたキウイ畑の縁に出る。キウイ畑を取り囲む作業道の分岐にある観音山の標識
 は枯草に埋もれているが、ここを右折すると目の前には396mの尖峰が聳えている。伊豆里峠からこの尖峰を越えていくと思うと腰が引
 けるが、幸いなことに縦走路は左手を巻いている。
 作業道を緩やかに下っていくとベンチのある広場に着く。陽射しが強く、陰が無いので、そのまま通過し伊豆里峠へ。峠までは目と鼻の距
 離、1分ほどで峠に着く。直進が縦走路、左に採れば伊豆里トンネルの福田側入口だ。
  
中野ダムまで3.7kmの表示(マウス ON 裏側の表示) 鐘楼
鐘楼から縦走路へ 三等三角点
広い縦走路 観音山最高地点
木漏れ日が美しい縦走路と454m独標 454m独標から横木の急階段を下りていく
大きく開けたキウイ畑の縁を下る 目の前には396mの尖峰が聳えている
広場にはベンチがある 伊豆里峠 中野ダムまで1.9kmの標識

 伊豆里峠は縦走路のほぼ中間点、「中野ダムまで1.9km」の案内がある。
 峠から先の縦走路は? 荒れた登山道かと思いきや、まるでハイウェイだ。固められた土の表面は落ち葉一つなく林道のように広い。
 縦走路入口の木陰で軽く食事して、快適な道を歩く。峠手前で見た急峻な396m峰をぐるっと回り、鞍部へ。鞍部から左手の稜線へ向き
 を変える。緩やかに登っては横木の急階段を下り、ピークを2つほど超えると中間点の349m峰に上がる。こちらの稜線では最も高い地
 点だ。アップダウンの連続に些か疲れ、暫し休憩。
 ここからも、素晴らしいハイウェイのアップダウンが続く。急階段を下り高度を下げては少し登り、また急階段を下るを繰り返し、最後はいく
 らピークを越えたか分からなくなり、やっと稜線の先端に着く。更に階段が続き、ポンプ場のある下山口に出る。ここからはコンクリートの
 舗装路になり、暫く進みUターンして中野ダムへ向かう。ポンプ場から10分でロックフィルダムの中野ダムに着く。堰堤から見るミカン畑と
 瀬戸の海の眺めは素晴らしい絶景だ。
 堰堤を渡ってダムの下に回り込み、ミカン畑の中をのんびり歩いていくと25分で産業道路に合流し、車道を30分歩くとサンセットビーチ
 に帰ってきた。
 ビーチの椅子に座り込み、春の海を見ながら残ったおにぎりを頬張って、お腹を満たし帰路についた。
  
林道のような縦走路だが、たまには狭くなった所も・・・
広い道幅の縦走路が続く 急坂のアップダウンを繰り返し、349mピークで休憩
明るく快適な縦走路 やっと最後のピークへ
ポンプ場に降り立つ ポンプ場からはコンクリート舗装の道
中野ダム ダムから見下ろす絶景
中野ダムはロックフィルダム オオイヌノフグリが花盛り
生口島はレモンの生産量日本一 サンセットビーチのアート
ひとこと:完璧な素晴らしい縦走路を満喫!
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