おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 
 荒滝山(あらたきさん):459.0m・日ノ岳(ひのたけ):458.6m        山口県宇部市

 山の概要
  荒滝山は山口県宇部市の北部に位置する標高459mの山である。山名は南側を流れる犬ヶ迫川に架る大滝に由来する。
  重量感溢れる美しい姿は「吉部富士」とも言われている。
  砂岩や頁岩、チャートから構成され、斜面の傾斜は40度近く、山頂付近には巨岩や奇岩が多い。戦国時代の山城・荒滝城の
  本丸が築かれた滅びろとした山頂には明治天皇像や狼煙場の跡が残り、尾根筋には堀切の跡が残っている。
  日ノ岳は荒滝山の西方、美祢市と宇部市の境界に位置する標高458.6mで、荒滝山からの縦走コースが整備されている。
  山頂からの展望は圧巻で荒滝山を間近に見る絶好の展望台になっている。
  登山ルートは今小野からのますかたコースと犬ヶ迫コース、荒滝コースがある。また、犬ヶ迫コースには登山者用駐車場が設
  置されている
  
 Route Map犬ヶ迫登山口から荒滝山・日ノ岳を周回縦走
 Road Map中国道美祢東ICから国道490号線と県道30号線、県道231号線を経由し、ふれあい会館を右折し駐車場へ 

 2018年5月25日(金曜日)
  晴れ

 ホーム6:00.。。8:55荒滝山駐車場9:10 → 9:30荒滝コース合流点 → 9:35山頂へ0.5km9:40 → 10:00潜り岩10:10 → 

 10:12荒滝山山頂(休憩)10:35 → 10:53城山作業道出会 → 11:02第1ピーク → 11:12峠11:22 → 11:31沢渡 → 

 11:50小ピーク11:58 → 12:15一本松展望所12:25 → 12:31日ノ岳山頂(昼食)13:05 → 13:28伊佐分岐 → 13:45犬ヶ迫集落 → 
 13:58林道分岐(道迷い)14:10 → 14:14登山口14:20。。。。17:10ホーム

 行動時間:5時間04分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:34分

 中国道美祢東ICで高速を降りて国道490号線を南下し、厚東川に架る橋を渡り県道30号線に入ると荒滝山が正面に見えてくる。その
 まま県道を進み、耳観音、荒滝の標識を過ごし、東吉部の「ふれあい会館」を右折、荒滝山駐車場まで3kmの標識をみて県道231号線
 に入り北に向かう。荒滝への分岐を過ごし、すこし進むと「荒滝山登山口」の標識が立っている。ここを右折し、車1台がやっと通れる細い
 道を進むと男女別のトイレが整備された登山者用駐車場に着いた。車の姿は無く、登山するのは我々だけのようだ。
 正面には県道30号線から見た姿とは違う、なだらかな山容の荒滝山が広がっている。登山支度をして、舗装された作業道を北に向かう。
 最奥の古民家(空家)の前で右折し、ベンチと小動物と髑髏が飾ってあるポールの間を通り、山道に入っていく。
 刈り取られた草の匂いがする登山道脇にはクサイチゴが群生している。酸味の無い甘いイチゴだ。ネットで見た最初の鳥居は無くなって
 いたが、すぐ岩場の急登になる。道が緩やかに谷を回り込むと吉部稲荷社第二鳥居がある。鳥居を潜るとすぐ「山頂へ 1km」の案内板
 がある。少し傾斜の増した道を10分程登ると荒滝コースの道と合流する。
 
県道30号線から   手前が出丸、奥が本丸(荒滝山)
荒滝山駐車場への入口 登山者用駐車場
舗装された作業道を進む 最終民家の前を右へ
登山口? 髑髏のポールは何? 草が刈られたばかりの登山道
クサイチゴ 吉部稲荷社第二鳥居
山頂へ 1kmの案内板 荒滝コースの道と合流

 ここからは九十九折れの道となって急坂を登っていく。大きな岩が正面に塞ぐと一段と傾斜が増し、「山頂へ0.5km」の案内板の先で
 堪らず休憩する。その後も相変わらずジグザグの急坂が続くが、休憩から15分で洞窟のある天狗岩に着く。天狗岩の横には吉部稲荷
 が祀って有り、その先は大岩が道を塞ぎ、道はくぐり岩と平坦な道に分かれている。「奇岩くぐり岩を通過頂上に至る 約100m」と書
 かれた右手のくぐり岩に向かう。途中にある展望岩のすぐ上にくぐり岩はある。副隊長は裏に回り、くぐり岩を抜けてきた。
 くぐり岩の急坂を登ると左手上に観音像、右手の坂を下ると堀切りがある。
 観音像を過ぎると視界が開け、クサリが渡された絶景が広がる岩場となる。岩場を過ぎると山城跡らしい段差が現れ、元楠村の村長像を
 右手に過ごし、最後の段を登ると大岩の上に立つ明治天皇像がある山頂に着く。
 ウマノアシガタが咲き誇る広い山頂からは360度の展望が広がり、北に龍護峰、その奥に桂木山・花尾山、東には西鳳翩山のアンテナ群
 が見渡せる。
 明治天皇像の傍の木陰で、冷えたスイカで喉を潤しながら、ゆっくり休憩し、これから始まる過酷な縦走に備える。
 
益々傾斜がきつくなる 山頂へ0.5kmの案内板
山頂間近の天狗岩 天狗岩脇の吉部稲荷(上)と潜り岩分岐(下)
堀切り(マウス ON) 潜り岩
町を見下ろす観音様(マウスON) 展望の岩場
かっての村長像が吉部の町を見下ろしている 明治天皇像
明治天皇像と山頂標識 三角点と方位盤

 最上段の山頂から一段降りた村長像のところから縦走路に入るとすぐ、くぐり岩分岐からの道が合流してくる。
 荒滝山城跡の石積み虎口堀切西郭などの標識を見ながら坂を下っていく。西郭を過ぎると急坂になり、10分程で城山作業道に
 降り立つ。
 日ノ岳への標識に従って作業道を横断し、向かいの登山道に入っていく。木漏れ日の指す登山道を汗を?き掻き登っていくと10分程で
 ピーク(第1ピーク)に着く。この縦走路ではこの登り坂は序章に過ぎない。
 ピークから下ると荒れた古い林道に出る。ここには標識が無いが、地図では左だ。古い林道は谷筋を迂回し、第2、第3ピークの鞍部へと
 続いている。ここで小休止した後、山腹を緩やかに下っていくと湿地帯のような沢に出る。ある筈の標識は見当たらないが、テープを頼りに
 沢を渡り、急斜面を登り返していく。ここからの登りが今日一番の急登だ。息を切らしながら、ジグザグ道を登り切ると小ピークに着く。
 小ピークからは明るい尾根道を小さなアップダウンを繰り返しながら進んでいく。尾根道は緩やかに左にカーブし、犬ヶ迫の標識を左手に過
 ごして更に高度を上げていくと一本松展望地点に着く。ここで昼食と思っっていたが展望は全く無く、休憩だけにする。
 倒れた標柱を立て掛け、写真を撮って日ノ岳に向かう。日ノ岳までは5分程だ。
 縦走路の最後の坂を登れば、明るく開けた視界に美しい「吉部富士」(荒滝山)が目の前に浮かんでいる。日ノ岳は荒滝山の一番の展望
 地だ。素晴らしい展望を眺めながら、ゆっくり昼食タイムを採る。
 
村長像の下にある標識 くぐり岩分岐からの道と合流
石積み 堀切(マウス ON) 西郭
城山作業道に下りる 日ノ岳登山口
古い林道 沢渡
小ピークへの急登 一本松展望所
日ノ岳山頂 向かいの山は荒滝山

 十分展望を楽しんだ後、下山に懸かる。案内標識の所から南に続く斜面を一気に下っていく。登山道脇にはヤブレガサやナルコユリが
 群生して目を楽しませてくれる。展望岩から荒滝山に別れを告げると一段と傾斜を増した登山道と下る。
 尾根を降り、自然林から植林帯に入ると伊佐との分岐に着き、左へと下りていくと、登山道は谷筋の下り道に変わっていく。
 荒れ気味の道を下り、石積みが現れるとやがて沢を渡り、道なりに下りていくとイノシシ避けの柵に囲まれた田圃に着く。柵を抜け集落に
 入り、舗装路を進むと犬ヶ迫駐車場の標識を確認して左折、少し進んで今度は右折する。
 竹林の中に標識を見つけ、舗装路から峠道へと入っていく。【標識が草に隠れ見え辛いから注意が必要だ。】
 峠を越え荒れた竹林を抜けると広い林道に出る。その先で直進するところを右折してしまい10分のロス。もとに戻って直進するとやがて
 城山作業道にでる。作業道をを下ると最終民家の前に。右に向かえば荒滝山の登山者用駐車場に到着した。
 縦走路の途中にいくつか犬ヶ迫という標識を見かけた(地図上にも記載されている)が、どれも道らしきものは消失している。
 
下山口 展望岩から荒滝山を見る
ヤブレガサ ナルコユリ
伊佐分岐 スギ林の中を進む
石積み かっての耕作地か? 日ノ岳道最奥の沢渡り
犬ヶ迫集落 犬ヶ迫集落の標識 三叉路を左折
標識は無くなっているがここを右折 峠道への入口
竹林の木陰にホッとするも・・・・ 峠を越えて荒れた竹藪を進む
道迷いした林道分岐 城山作業道へ
最終民家へ 駐車場に帰還
ひとこと:荒滝山山頂に何故か 明治天皇像!
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