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 吉名鷹巣山(よしなたかのすかま):428.1m        広島県竹原市吉名町

 山の概要
  吉名鷹巣山は広島県竹原市吉名にある標高428.1mの山である。国土地理院の地形図に山名の表記は無いが山頂には三
  等三角点が設置されている。
  登山道は住民グループ「吉名奥山友の会」のボランテァにより、1995年から木や草が生い茂り荒れて殆ど分からなくなってい
  た山道2.5kmの登山道を探り当て、雑草を刈り、岩を取り除き、橋を架けるなど5年の歳月をかけ整備され、現在も活動を続
  ている。
  その功績により 2005年 「みどりの日」自然環境功労者環境大臣賞を受賞している。 

 Route Map寺谷登山口から山頂を目指し、往路を下山
 Road Map国道185号線を東進し、JR吉名駅西側交差点を過ぎ消防格納庫を左折し、150m進むと寺谷駐車場 

 2017年1月5日(木曜日)
  晴れ後曇り

 ホーム8:50.。。。。9:35寺谷駐車場9:42 → 10:11椿谷駐車場 → 10:28瀧観音堂10:33 → 10:35天龍橋 →

 10:40天龍池分岐 → 10:41天龍池10:45 → 11:13尾根道 → 11:20三角点峰分岐 → 11:25三角点峰 → 11:30分岐 →
 11:37展望地(昼食)12:25 → 12:53天龍池分岐 → 13:10椿谷駐車場 → 13:37登山口13:45。。。。14:20ホーム

 行動時間:3時間55分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:48分
今年最初の山行きは、干支の名がつく竹原の吉名鷹巣山。
 近場だから朝ゆっくり出発できる。今日は天気も良く、温かい絶好の登山日和だ。駐車場は山の中腹に椿谷駐車場があるが、そこまでの
 アプローチ道は狭いし、そこからだと山頂まで1時間余りの行程になってしまうので国道から150mほど入ったところにある駐車場に車を
 停める。
 駐車場入り口にある鷹巣山登山口の標識には椿谷駐車場まで約1500m、山頂まで約3500mの案内がある。約1.5km行程が伸び、
 30分ほど歩行時間が長くなったことになる。
 鷹巣山に向かって集落の中の細い道を登っていく。道はいくつにも分岐しているが要所要所には「鷹巣山登山道」の黄色の案内が立って
 いる。
 最初の分岐を右に曲がり橋を渡ると長福寺観音堂がある。新築間もない社殿だ。ここの木造聖観音菩薩像は県重要文化財に指定されて
 いる。また、これから向かう瀧観音堂はここの奥の院となっている。
 長福寺観音堂を後にし、観音谷の集落を川沿いに北上していく。 民家が終わり、地区の浄水場を過ぎると立派な石垣の前を左岸に渡り、
 砂防ダムの上に出る。緩やかに登り、右岸に渡って二つ目の砂防ダムを右眼下に見て進むとまもなく椿谷駐車場に着く。
 ここが最後の駐車場、そして鷹巣山の本当の登山口だ。
 
寺谷駐車場と鷹巣山登山口の標識   椿谷駐車場まで約1500m、山頂まで約3500mの案内
駐車場の上のため池 鷹巣山(中央)に向かって観音谷を行く
次々と出てくる分岐も標識に従って進む 長福寺観音堂
最終民家を過ぎ、立派な石積みの前を左岸に渡る 最初の堰堤を左に過ごす
緩やかに舗装路を登っていく」 山火事注意の看板
二つ目の砂防ダムを右眼下に見て進む 橋の向こうに椿谷駐車場が見える

 駐車場周辺には広島県みどり推進機構竹原支部と吉名奥山友の会によって植林された桜や楓の木があり、自生の椿の木もたくさんある。
 椿谷駐車場からは車が走行できない狭い道になっている。ここから瀧観音堂まで600m、天龍池まで1000m、鷹巣山山頂まで2500m
 の案内板が立っている。しばらく進むと休耕田の石垣が続く渓流沿いの道となり、深谷橋を渡ると3分ほどで滝観音堂が見えてくる。
 境内は下草が綺麗に刈られており、紅葉も植林されて清掃が行き届いている。水音に惹かれてお堂の左手に降りていくと小ぶりの滝が
 ある。瀧への道中や渓流までは清掃の手がまわらなかったようだ。倒木が散乱している。
 観音堂で一休みして少し登ると、「天龍橋」がある。材木と鉄筋で出来ている粗末な橋だ。無理やり立派な名前を付けたみたいだ。
 このあたりから山道らしく傾斜が増してくる。天龍橋から5分で賑やかに看板の立つ天龍池分岐に着く。
 天龍池分岐から天龍池は目と鼻の先。鏡のような水面に自動水位計が設置されている天龍池は大正から昭和の初期迄長期にわたり作
 られた人工池だそうだ。
 天龍池の途中に「橋見台」の標識がある。橋見台は道が付け変わる前のビューポイントのようだが、天龍池から谷沿いに新しく道が付け
 られて行く者も少なくなったとか。
  
10台くらいは駐車できそうな椿谷駐車場 ここからは車の入らない登山道
椿の茂る登山道を行く
石積みが残る登山道 コンクリート製の深谷橋
瀧観音堂(マウス ON 拡大) 観音堂の滝
瀧観音堂からは山道らしくなる 天龍橋と天龍池分岐
天龍池へ 橋見台って何処? 水位観測機が設置されている天龍池
 
 分岐へ戻り、案内板を見てみると環境大臣表彰受賞の看板の裏には環境大臣 小池百合子の名前がある。もう10年も前のことだ。
 別の案内標識に「鷹巣山・桜谷登山道」の文字がある。この桜谷登山道が新しく整備された道のようだ。
 
 分岐を右に採り、桜谷登山道を進むと小さな小屋があり「愛する奥山」という歌詞が壁に架っている。
 道は広いが石がゴロゴロして、いかにも近年に開削したという感じの道だ。しばらく進むとジグザグの急登になるが、石ころを道端に片づ
 けてある。
 「奥山友の会」の皆さんに感謝!
 鳥の声を聴きながら、急坂を登っていくと、頂上まで550m稜線まで150mやっと傾斜が緩んできた。やがて歩きやすい黒土の道に変わ
 り、間もなく稜線の峠に出る。
 ここから右に曲がる稜線の道は石ころの無い真っすぐな尾根道だ。この道はかっての道でここに合流するように新道を作ったのだろう。
 この稜線の道もすぐ急登に変わる。斜面の途中に切り開きがあり、朝日山展望所とある。その眺めも若葉の頃には樹木に隠れそうだ。
 ここから一段と傾斜が増し、三角点分岐の手前の急坂はロープが欲しくなるほどの急登だ。
 三角点分岐には「南へ200m」の標識があるはずだが見当たらない。ハローキティとミッキーマウスの絵の間から左に下っていくが、そこ
 にも倒木が置いてある? (自然に倒れてきたか?道は落ち葉が積もり、印は古い赤テープだけで整備はされていないように見える)
 林の中に広場が透けて見えて、倒木を越えていくと切り開きの広場の真ん中に鷹巣山三等三角点が立っている。今はネットで見たアンテ
 ナのようなポールは無く、山頂標識も展望もない。
 三角点分岐まで引き返し、尾根道を緩やかに下っていくと尾根の先端に切り開かれた展望地がある。ここに「鷹巣山 標高410m」の山頂
 標識がある。 三角点より標高が高い山頂はたくさんあるが、三角点より標高が低い山頂は」珍しい。
 山頂には小さな祠と磐座? それに過去の干支の絵がたくさん架っている。元旦登山の名残だろうか?
 展望地からの瀬戸内海の多島美のパノラマは素晴らしく、正面には神峰山を頂く大崎上島、左に目を移すと大三島、西方向には野呂山、 
 そして背景には島影のように見える四国山脈の大きな山影が連なっている。手前に目をやると小さな島から煙突の煙が上がっているのが
 見える。契島の東邦亜鉛精錬所の煙だ。
 熱々のうどんを啜っているとあっという間に曇って寒さも厳しくなってきた。食後のコーヒーを飲んだら下山にかかろう。
 下山は登ってきた道を戻る。急坂もあっという間に駆け下りた。きょうの登山者は我々だけだった。
 
分岐から桜谷へ この辺りからジグザグの急勾配の道が始まる
頭上が開けると尾根は間近 真っすぐな尾根道 見晴し場まで400mの案内
急坂を登り稜線へ 朝日山と三角点峰分岐
倒木を越えて三角点峰に到着 山頂標識は無く、三等三角点があるのみ
気持ちの良い稜線の尾根道 展望地到着
展望地の鷹巣山410mの山頂標識 今年の干支と思ったら12年前の鳥
展望所から瀬戸の多島美を堪能  中央は大崎上島の神峰山
ネズミモチの実 ・・・・・
ひとこと:元旦登山のイベントも開催される山。なかな良い山だ!
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