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白石山(しらいしやま):540.8m        山口県山口市徳地

 山の概要
  白石山は山口市徳地にある標高540.8mの山である。花崗岩が風化浸食され、山全体に巨岩、奇岩が散在し、20以上の岩
  にそれぞれ名前が付けられ、町の名勝に指定されている。この大岩群のハイライトは山頂直下にある物見岩接待岩である。
  物見岩は一枚岩の広いテラスで、胸のすくような展望が広がる。また、接待岩はその昔山住坊という山伏の居住した跡、行場跡
  といわれ、約数十人を収容できる大岩窟である。この接待岩のすぐ下には小さな岩窟の中に木製の白石観音が祀られている。
  登山ルートは夏焼中コースを登り、引廻コースを下山するのが一般的である。
  
 Route Map夏焼中登山口から山頂を目指し、引廻コースに下山
 Road Map中国道徳地ICから国道489号線を北上し、八坂中学校手前で県道26号線に入る 

 2017年11月16日(木曜日)
  晴れ

 ホーム7:30.。。。。10:15白石山駐車場10:20 → 10:27尾根に乗る → 10:38大岩分岐 → 10:41大岩10:47 → 

 10:49分岐 → 10:51馬の鞍岩 → 11:10引廻コース分岐 → 11:20白石観音・接待岩11:23 → 11:27物見岩11:30 →

 11:35白石山山頂 → 11:39物見岩(昼食)12:24 → 12:34引廻コース分岐 → 12:58狼岩 → 13:12引廻コース登山口 → 
 13:20駐車場まで400m → 13:23駐車場まで250m → 13:30登山口駐車場13:35。。。。 16:15ホーム

 行動時間:3時間10分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:45分

 中国自動車道徳地ICから国道489号線で大原湖に向かい、山口サッカー交流広場の先で、「白石山」の案内標識に従い県道26号線を
 走っていると前方に白石山が見えてくる。そして間もなく路肩の左手に「白石山入口」の案内標識が見えてくる。案内標識の所から左折し
 曲がり角ごとにある案内に従い、右に左に林道を奥に進んでいく。ススキの被さった道を車が掻き分けて進むと突き当りに駐車場がある。
 2か所ある駐車場は白線が引かれ、20台近く停められそうだ。
 白石山の登山口は駐車場奥の両角にあり、右側の登山口には案内板や登山口の標識があるが、左側には何もない。右側の登山口から
 登れと言うことだろう。登山口から常緑樹の茂る緩やかな道を登っていく。始めはえぐれて掘れた道も次第に良くなり、7分程で谷筋の道
 から稜線に出る。 稜線に上がると植生は自然林に変わり、紅葉した木々の間から白石山の姿が見える。遊歩道のような登山道を進んで
 いくと次第に岩が現れだし、「大岩」の案内標識の前に出る。右の道を行くと写真に入りきらないほど大きな岩があり、回り込んで大岩の上
 に登ると北側の展望は開け、夏焼や引谷の集落が見え、その後方には物見ヶ岳が見えている。
 
県道26号線から見える白石山 夏焼下から見る白石山
白石山への進入口(マウス ON) 登山者用駐車場
登山口と下山口 朽ちて読みづらくなった説明版
白石山 夏焼コース登山口 良く踏まれた登山道
尾根に乗ると緩やかな道に・・・・
道端に岩が点在し始める 大岩分岐
大岩  (マウス ON)  大岩からの眺め

 元の登山道に戻り、少しずつ高度を上げていくと前方に大岩群が連なっている。まず最初に現れたのが「馬の鞍岩」「龍駄の岩」、岩を潜り
 岩の間を縫いながら進み、一枚岩を踏み越えてトラバースを東へ回り込むと下山予定の引廻コース分岐が見えてくる。
 分岐から先は少し傾斜が増してくる。右側に清水の湧き出す水場があるが、水量が少なく飲めるようには見えない。やがて目の前に傾斜
 した大岩が現れ、東に展望が開けている。目の前に狗留孫山、その奥にアンテナが立つ石ヶ岳が見えている。この展望岩の下には側溝の
 ように左右平行に見える岩が埋まっており、自然の造形にしては不思議な岩である。その先のトイレを左に過ごすと小さな祠と石仏が大岩
 の上に鎮座している。
 そのまま坂を登っていくと白石観音を祀った大岩があり、岩の隙間と岩穴の中に観音様と地蔵尊が鎮座している。岩の出っ張りに小枝で
 つっかい棒をしている。誰が何のために、まさか登山者の仕業?
 その先にあるのが接待岩。なんの案内も無いが、登山道と別れ巨岩が重なり合う岩の間をすり抜けると接待岩の前に出る。岩は右側を上
 にして斜めに置かれており、大きな空間が開ける岩窟となっている。その下には清水の湧き出す泉もあり、それなりには接待出来そうだ。
 
「馬の鞍岩」「龍駄の岩」を潜る
岩の間を縫いながらトラバースへ
引廻コース分岐 水場
この岩は? 岩上の祠と石仏
      白石観音を祀る大岩と岩窟                            小枝に支えられた?岩
巨岩の重なりの奥に接待岩がある                            接待岩と湧水

 接待岩から急になった道をジグザグに登り、尾根に出ると白石山のシンボル物見岩がある。
 展望は昼食時にすることにしてまずは白石山山頂に向かう。頂上は最初のピークから一旦下って登り返した次の峰、三等三角点の鎮座
 する山頂だが、周囲の木々が高く展望は望めない。
 物見岩まで戻り昼食にする。岩の上は平らで広く、20〜30人くらいは同時に弁当を広げられそうだ。日当たりが良く、木々が風を遮り気持
 ちが良い。展望を楽しみながら、今日もうどん定食に舌鼓だ。
 物見岩からは180度の展望が開けており、東に狗留孫山が間近に見え、石ヶ岳のアンテナ群が見えているが、その他の山は良く分から
 ない。
 食事が終わると一遊び。物見岩の下に四角い形をした岩を見つけ、物見岩の横から下に降りていく。この岩の付近は絶壁で岩の上に立つ
 と眼下に広がる展望は目眩がするほど素晴らしく、真下には耕作地、東から南に向かって狗留孫山から大平山までの展望を楽しむことが
 出来た。また、振り返り見上げれば、巨大な物見岩に圧倒される。
 
物見岩から白石山頂上へ 灌木に囲まれた白石山山頂
山頂標識と三等三角点 物見岩
物見岩からの展望
    物見岩から     物見岩を下から

 山頂付近の散策を終え、下山を開始する。接待岩の横を抜け、白石観音の前を過ぎると、水場の先に引廻コースの分岐が現れる。
 ここからは谷底への急な坂を下っていく。この引廻コースは登りに使った夏焼中コースと比べ、かなりワイルドだが奇岩・大岩は随所に配置
 され、その大岩を鑑賞しながら下っていく。頭上に紅葉は見えないが、足元には落ち葉の錦が色鮮やかに登山道を飾っている。
 倒木や羊歯の被ったところもあるが一枚岩にはロープが渡され、よく整備されている。やがて、大きな蝙蝠岩、次はつばめ岩、どれも岩の
 下には空間がある。
 道が緩やかになった辺りに数珠掛岩が現れる。岩の石脈が表面を斜めに走り、数珠を掛けているように見える。さらに少し下ると狼岩
 ある。これから先は道幅が広くなり、明るい林道歩きとなる。秋の日に輝く紅葉を見ながら歩いていくと、やがて耕作地が現れ「登山口駐車
 場へ850m」の標識を見る。
 そのまま道なりに進むと砂利道の農作業道路に突き当たる。ここが引廻コースの登山口だ。「白石山駐車場まで700m」の案内に従い、
 左折して進む。道端にはススキやリンドウ、ノコンギクが咲き乱れている。
 暫く行くと「駐車場まで400m」の標識があり、農道から斜めに道らしきものが上がっている。しかし、ススキや雑草の覆われ前に進めそう
 にないので、農道をそのまま進むと、農道終点に「駐車場まで250m」の案内標識が右を指しているが道は続いていない。
 背丈の高い萱の中に踏み入ると、人の歩いた跡がある。それを辿って進み、土手を登ると山道に出た。やれやれ・・・。
 山道を進み、立派な石垣を過ごして峠を越えると駐車場に帰ってきた。駐車場には1台の自転車がデポしてあった。
 
引廻コースへ 美しい落ち葉を踏んで
羊歯が被さるところも・・・ 一枚岩にはロープが設置してある
蝙蝠岩 つばめ岩
数珠掛岩 狼岩
狼岩を過ぎると林道になる
引廻コース登山口へ  「白石山駐車場まで700m」の標識 秋色の農道を行く
ノコンギク リンドウ
 「白石山駐車場まで400m」の標識  「白石山駐車場まで250m」の標識はあるが・・・・?
萱を漕いで登山道へ ・・・・・
これは何の石垣・・・ 無事、駐車場に帰還
ひとこと:見どころ多く、遊歩道のような登山道は疲れることなく山頂へ導いてくれる
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