おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 
日本ヶ峰(にほんがみね):573.5m・白土山〜深山峡        広島県東広島市河内町

 山の概要
  日本ヶ峰は東広島市河内町にある標高573.5mの山である。白土山は特定のピークは無く字名の白土に由来して中腹一帯
  を指すようです。また、白土山は昔の石切り場の跡や小滝があり、滝上は絶好の展望場となっている。
  白土山から中腹にある反正田池までは、荒れ気味の登山道をトラロープを頼りに登り、山頂へは生活環境保全林整備事業に
  より遊歩道が整備され公園化されているが二等三角点の設置された山頂は樹木に囲まれ展望は無い。
  登山ルートは中河内コースと椋梨ダムからの林道コースがある。
  
 Route Map中河内登山口から山頂を経へ。山頂から林道日本ヶ峰線を椋梨ダムへ下り、深山峡を探索しながら下山
 Road Map山陽自動車河内ICから国道432号線を北上し、農協会館前を左折し200m進むと支所入口先に有料駐車場がある 

 2017年12月2日(土曜日)
  晴れ

 ホーム7:45.。。。8:30有料駐車場8:35 → 8:38河内支所 → 8:43河内小学校 → 8:53滝の川橋分岐 → 9:10舗装路終点→

 9:15登山口9:18 → 9:35石切場9:45 → 9:54滝入口 →10:00滝下10:05 →10:13滝上展望地10:19 → 10:38反正田池10:48→

 11:11日本ヶ峰山頂 → 11:30反正田池(昼食)12:12 →  13:13椋梨ダム → 13:22猿岩トンネル → 13:57姫滝14:25 → 
 14:35夫婦岩公園14:45 →  15:00駐車場15:10。。。。16:05ホーム

 行動時間:6時間25分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:42分

 近場で登りたい山の種も尽きてきた。最後にとっておきのカードを切ろう! 河内駅を挟んで皇山(竹林寺山)と対峙する日本ヶ峰だ!
 駐車場は駅前の有料駐車場、河内支所の駐車場、支所前の有料駐車場がある。無料で広い河内支所の駐車場は「関係者以外は民間
 の有料駐車場をご利用ください」の注意書がある。確かに山から下りて来た時は満杯になっていた。
 今日は中河内登山口から深山峡まで時計回りに周回するので支所前の駐車場(1日400円)に車を停め出発する。
 ガランとした支所の駐車場を横切って法面の階段を上がり、岩戸別神社に登山の無事を祈り、細い道を白土山を右手に見ながら道なりに
 歩いていく。
 河内小学校の前で中河内老人集会所からの道と合流し、集落を奥へと進んでいく。墓場を過ぎ、「滝の川」という渓流に架る橋の所で分岐
 を左に採り、そのまま渓流沿いを進んでいく。道端には色とりどりの木の実、真っ赤なウメモドキや紫色のムラサキシキブ、黒いアオツヅラ
 フジなどが実を付け目を楽しませてくれる。副隊長はいつものように冬イチゴを賞味しながら登っていく。 ある一角には幅の広い、つるっと
 したしなやかな表面の葉をした変わった笹の群生も見られる。クマイザサか?
 橋の分岐から15分余りで右手に集落跡地を見送ると、舗装も終わり、5分で登山口に着く。
 
1日400円の民間駐車場 河内支所の駐車場から日本ヶ峰を見る
河内支所の駐車場の上にある岩戸別神社 白土山を右手に見ながら細い道を西へ
中河内老人集会所
 「白土山・滝・岩海 ここより1.8km」の案内標識がある
小学校に沿って進む
車道から林道へ 渓流沿いを・・・ 「白土山・滝・岩海」の案内に従い進んでいく
マルバフユイチゴ ムラサキシキブ アオツヅラフジ
林道沿いの笹   この笹、変わってる 何?・・・(マウス ON) 朝日に照らされた林道
舗装路終点 右手には集落跡も・・・ 地道の林道を行く

 登山口には【白土山の滝・岩海】と書かれた大きな案内板と【YOU・愛・SUN・こうち・環境保全部】の看板が立ち、【滝入口600m】の標識と
 杖が置かれている。案内板には河内駅までは1.2km、岩海0.5km、滝入口0.6km、反正田池1.2km、日本ヶ峰2.0kmとある。
 また、滝は標高280m付近、落差:約20m、幅:約3m。岩海は長さ:約100m、幅:約50mとある。
 登山口からも広くて緩やかな道が続いている。この登山道にもオオズミの実が沢山落ちている。東広島市の山では深堂山以来だ。
 登山口から12分で「滝入口まで350m」の案内。更に4分で「石切場」の標識。左手下に四角に加工されたと思える岩海が見える。
 少し傾斜が増した道を登ると「滝入口 250m」の標識が現れ、右に大きく曲がり、5分で「滝入口 100m」の案内がある。
 道端に羊歯が現れ、小さく尾根を回り込むと、「白土山・滝・岩海200m」の案内が右手を指している。ここが滝入口だ。登山口の案内図
 には直進方向の道が記されているが、もうすでに廃道になっているようだ・・・・・・。
 
登山口 「滝入口 600m」の案内標識 (クリック 案内図拡大) 「YOU・愛・SUN・こうち・環境保全部」の看板
広く緩やかな道 オオズミの実 発見
滝入口まで350m ロープが設置されているが傾斜はそれほどきつくない 
途中、左手に石切り場
石切り場から急坂を登ってくる副隊長 滝入口 250m
滝入口 100m 羊歯が朝日に映えて美しい

 滝入口から標識に従い右下に降りていく。道は岩場の狭い山道になり、トラロープが張ってある。この後ロープは反正田池まで整備され、道
 案内してくれる。
 すぐに岩場となり「危険」の表示がある丸木橋を渡ると本格的な登りとなる。急斜面の岩場を登っていくと「滝」の標識。標識の向こうが滝
 の最下部となっている。水量は少ないがなかなか良い滝だ!
 滝直下の濡れてツルツル岩を注意しながら左岸に渡り、滝を見ながら急斜面を登ると滝上部の一枚岩の上に出る。 ここはコースの中で
 唯一の展望地で、一帯は切り開かれ絶好の休憩地となっている。正面の竹林寺皇山を見ながら暫し休息する。
 休憩地から少し右に捩れて登った後は直登になる。倒木と闘いながら今日一番の急登を登っていく。やがて道は左にトラバース気味に進
 み、古い横木の階段が現れると急登は終わり、傾斜も緩んでくる。 階段から5分で空が開け、ススキに囲まれた反正田池の堰堤の端に
 出る。ススキが被さった出口には案内板や標識は無く、逆コースの時は分かりにくいと思われる。
 
滝入口からはトラロープが目印   岩場を縫って進んでいく
一面の岩海 滝に到着
滝直下のツルツル岩を左岸に渡る 滝全景
標高385m滝上の展望地 正面に皇山             伐採され切り開かれた滝上と山頂への道
倒木が折り重なる登山道 反正田池

 池を出るとすぐ南ルートの入口があり、「日本ヶ峰生活環境保全林案内図」の大きな看板が立っている。公園化された山頂部の遊歩道が
 描かれているが、登山中に出てくる南ルート、中央ルート、北ルート等の記述が無いのが残念だ。
 今回は最短距離の中央ルートを登り、南ルートを下山するコースを選択する。池に沿って進むと橋の所にススキに覆われた東屋への道が
 あり、更に120mほど進むと「休憩所 60m」の標識がススキの中に見える。ここから中央ルートに入ることにする。
 2分程で分岐があり、東屋に寄ってみるがシャッターが降りている。分岐まで引き返し、3分ほど登ると中央ルート・南ルートの分岐、更に2
 分で北ルート・中央ルートの分岐が現れ、山頂まで350mの案内がある。山頂まで150mの標識を過ごすと5分で北ルートと南ルートが
 合流する日本ヶ峰山頂に着く。二等三角点の鎮座する山頂は山頂標識も無く、密集した松の幼木に囲まれ展望は無い。2008年に撮ら
 れた「鴨の山記録」さんのレポでは、まだ松の木も小さく明るい山頂のように見えます。
 山頂からは南ルートを下山。南ルートの平坦な道を140m行くと「散策循環ルート920m」の標識があり、その少し先の反正田池への標識
 で右折して3分程下り、右に急カーブすると西方向の視界が開け、鷹巣山・カンノキ山の山並みが一望できる。
 急坂を下り、中央ルートに向かう道から分かれ左折する。この分岐からは8分ほどで南ルート登山口に下りる。
 反正田池の堰堤で暖かい陽射しを浴びながら昼食にする。
 
南ルート入口にある案内図(実物は文字の記載無) 休憩所入口の標識
休憩所への道 休憩所
休憩舎から中央ルートを山頂へ 山頂まで350m
日本ヶ峰山頂 150m 細い松の木に囲まれた日本ヶ峰山頂 (マウス ON)
南ルートから見える鷹巣山・カンノキ山の山並み
中央ルートに向かう道から分かれ左折する 反正田池の堰堤で昼食

 帰りは林道日本ヶ峰線から国道342号線を歩く長い道のりだが、ずっと下り坂だからそれほどシンドイことは無いだろう。
 反正田池に沿って砂利道の林道を歩いていくと北ルートの入口がある。ここにも南ルート入口と同じ大きな案内図が立っている。更に進む
 と舗装林道に突き当たる。交差点に「日本ヶ峰 生活環境保安林」の看板が木の枝に隠れるように立っている。ここからが正真正銘の林道
 日本ヶ峰線だ。3分程緩やかに登っていくと峠になる。この先は下り一辺倒になる。広い林道を右手に過ごし落ち葉を敷き詰めた林道を快
 調に下っていく。腐葉土を作るのに舗装路の上に積もった落ち葉を集めるのは至極簡単なことだろう。
 傾斜が急になり、急カーブすると門があり山腹を開拓して開けたところに降りてきた。ブドウ園でも作るのだろうか?
 池を右下に見て、どんどん下っていく。ひょろ長い柱の上に立っていた神社はコンクリートの祠に変わっていたが柱の礎石は残っている。
 ここまで来ると白竜湖が眼下に広がって見えている。イノシシ避けのゲートを抜けると間もなくダム水没記念碑の立つ広場に出る。
 林道入口のフェンスに「日本ヶ峰 反正田池3.5km」の案内板が架っている。
 
湖畔の砂利道林道     舗装林道に出る   〇印は小枝に隠れた案内標識
落ち葉を敷き詰めた林道 ウメモドキ
クサギの実 秋はもう終わり
背高の社に変わってコンクリートの祠になったお宮 林道日本ヶ峰線入口     金網に架る案内標識
 深山峡
 深山峡は、竹林寺用倉山県立自然公園内にあり、かって江戸時代の儒学者・頼山陽が「安芸の耶馬渓」と絶賛した総延長4kmの渓谷だ。
 深山峡には奇岩が多く、二対の岩から成る「夫婦岩」や「猿岩」などが有名です。また、椋梨川に清流を流し続ける「姫ヶ滝」があります。
 秋には絢爛豪華な紅葉が見事な絵巻模様を繰り広げ、訪れる人の心を和ましてくれます。−深山峡の背地名板よりー
 
 林道日本ヶ峰線から国道342号線に出るとまずは椋梨(むくなし)ダムがある。バスで河内に下るには椋梨ダムバス停からバスに乗る。
 バス便は少ないから芸陽バスの運行時間を調べておく必要がある。
 椋梨ダムから15分で猿岩のある猿岩トンネルを潜る。トンネルを抜けた先から振り返ると猿岩が見える。渓谷を見ながら20分程歩くと
 道の左手にキャンプ場がある。アスファルトの道で疲れた脚にはキャンプ場内の土の道が癒してくれる。
 キャンプ場から10分、道の左側に「姫 滝 川向こう」の案内板が立っている。対岸の下流に階段が見える。河原に下りて、流れの中に
 ある石を飛び石にして対岸に渡り、階段に向かう。階段を上がった所に「姫ヶ滝」の看板と石碑があるが滝は無い。自然石の階段が上へと
 続いている。 急な階段だ! 途中でザックを降ろして登る。渡渉してから10分、やっと姫ヶ滝に着いた。時間以上にしんどかった!
 姫の名前に似合わず、なかなか豪快な滝だ。 この滝、観光客が来れるのかな? 渡渉に急階段 子供と年配者は無理だな!
 姫ヶ滝を後にして、10分程下ると夫婦岩公園に着く。午後の陽を浴びて紅葉が美しい! 今年最後の紅葉狩りかも・・・・・
 15:00駐車場着。久しぶりの長い山行きだったが、満足した!
 
「椋梨ダム」 バス停 椋梨ダム
猿岩 キャンプ場
国道432号線から椋梨川の河原を渡り姫滝へ
晩秋に染まる夫婦岩公園
公園入口 夫婦岩
今年の秋の見納め・・・・
ひとこと:地形図にある旧道は殆ど失われ、今回の滝コースのみが復活!   もう一コース整備してほしい!
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