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三倉岳(みくらだけ):701.8m        広島県大竹市

 山の概要
  広島県の西部で、山口県と県境を接する大竹市の北部にある栗谷町にそびえる。山麓からもよく見える三本槍の花崗岩の岩
  峰はすばらしく、『芸藩通誌』にも紹介されている。右の低い方から、上ノ岳(朝日岳)、中ノ岳、下ノ岳(夕陽岳)と呼ばれている。
 「三倉」とは人生の三要素の福、徳、寿を象徴する倉がそろっていることを意味し、上ノ岳から順に福、徳、寿を表すとされている。
 標高の低い割に山頂近くには、亜高山植物のイワカガミ、セッコクの群落がある。
 下ノ岳からの展望は、北面に羅漢山をはじめ県境の山々、南面には瀬戸内海に面する山々の向こうに石鎚山が見えることすら
 ある。
 昭和12年(1937)に下ノ岳正面チムニールートが初登攀されて以来、岩登りのメッカとして登られていたが、昭和51(1976)、アメ
 リカのヨセミテ渓谷でフリークライミングの洗礼を受けて帰国した「広島山の会」の会員により、フリークライミングルートが多数開
 拓された。
 登山道はログハウスのある広場から、A、Bの2コースがあり、1時間30分ほどで下ノ岳頂上。三角点は150mほど北西のピークに
 ある。南西方向の尾根には瓦小屋山への縦走路がある。  ーヤマケイオンラインからー
  
 Route Mapログハウス登山口からBコースで山頂を目指し、Aコースを下山
 Road Map山陽自動車大竹ICから国道186号線、県道289号線を経由して三倉岳県立自然公園へ
 以前の三倉岳: 2007.10.042008.11.20(三倉岳から瓦小屋山まで縦走)2010.10.28

 2017年10月9日(月曜日・体育の日)
  晴れ

 ホーム7:45.。。。。9:10ログハウス駐車場9:20 → 9:36Bコース分岐 → 9:52五合目胴乱岩9:58 → 10:31展望地10:36 →

 10:50上ノ岳鞍部10:55 → 11:05上ノ岳 → 11:12上ノ岳鞍部 → 11:18天狗の踊場11:23 → 11:29中ノ岳山頂11:42 → 

 12:12下ノ岳山頂(昼食)13:05 → 13:12九合目分岐 → 13:38五合目展望岩13:45 → 13:54四合目小屋14:11 → 14:16分岐 →
 14:28登山口14:35。。。。16:15ホーム

 行動時間:5時間08分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:53分
 
 三連休最後の休み・体育の日、天気は快晴、三倉岳に登ることにする。弥栄湖を過ぎ、県道289号線を進み栗谷町・大栗林に入ると、左
 手に三倉岳の山並みが見えてくる。金色の田圃の背後に聳える岩峰群が美しく朝日に輝いている。
 案内に従い三倉岳県立自然公園への道を進み、登攀用の人工壁のある三倉平駐車場のところから左に曲がり、ログハウス前の広場に
 駐車する。三倉平の駐車場にはキャンプをする人の車が沢山停まっていたが、ログハウス前の広場にはまだ車は少ない。
 広場から見上げる三本槍は青空に映えて素晴らしく、登山意欲を掻き立てられる。登山支度をして、三本槍に向かって歩き出す。
 キャンプ場のトイレと炊事棟を過ぎ、小さな木の橋を渡ると標識がある。案内に従い左に曲がって三倉岳を目指す。右にいくと三合目東屋
 に到る。樹林の中を緩やかに登っていくとAコース分岐にでる。鎖を上りに使いたいのでBコースを選択して、分岐を右にとると傾斜は次第
 にきつくなり、横木の階段となる。五合目の胴乱岩からは石段の道になって、本格的な急登が始まる。三倉岳の石の階段は段差が大きく、
 予想以上にしんどく疲れてくる。登り始めて1時間も掛かって、やっと展望広場だ。調子は最悪だ!展望広場を出て大きな岩が現れだすと
 三倉岳のロッククライミングのゲレンデだ。次々現れる巨岩の岩肌には何組ものクライマーが取り付いている。
 後続者が次々と追い抜いていく。こんなに抜かれたのは初めてだ。賑やかな外人さんの一行を先に見送り、いちだんと険しさを増した岩場
 の谷筋の階段を喘ぎあえぎ登り、やっとの思いで朝日岳と中岳の鞍部に到達した。
 一休みした後、右への急な坂を登って朝日岳に行く。標識の「朝日岳まで30m」の案内通りだとピークの丸い岩が山頂になるが、岩の後
 ろから先に進んだところの岩峰の方が朝日岳山頂として申し分ない景観を備えていると思う。
 中岳の山頂には私を追い越していった人たちの姿が見えている。後で聞いたところではクサリ場がラッシュになったとか・・・。
 
ログハウス ログハウス広場から三倉岳の三本槍
ログハウス登山口 キャンプ場トイレ
キャンプ場 炊事場 登山道Bコースの標識
緩やかな道を行く Aコース・Bコース分岐
始めは横木の階段 四合目
胴乱岩の説明版 五合目 ここから本格的な石段の急登
展望地で休憩 岩壁に張り付くクライマー
巨岩を縫って登っていく
朝日岳と中岳の鞍部 朝日岳山頂
先端部の岩場と栗谷集落の眺め 人影が見える中岳と夕陽ヶ岳

  鞍部まで引き返し、陰気な谷の鎖場を登ると「天狗の踊場」に出る。ここで西中国山地の山々を見ながら一息いれて、急登を上がり、鎖に
 捕まって岩を攀じ登れば中岳山頂だ。すでに山頂の混雑は終わり静かさが戻っている。
 山頂から西の夕陽岳には人影が見え、、東には朝日岳の岩峰が伸び、眼下には栗谷の盆地が広がり申し分の無い景観が開けている。
 次は三倉岳のメインエベント、最後で最も高く、大きなテラスが横たわる夕陽岳だ。鞍部に下り長い鎖場を登ると夕陽岳に到着する。
 まずは斜めのテラスを慎重に下って先端に立ってみる。絶景と恐怖が入り混じる不思議な感覚になる場所だ。テラスの先端に立ちポーズ
 をとる副隊長。緑の樹海に飛び出したくなるほどの高度感を十分味わったら絶景を見ながら昼食にする。
 岩の先端ではSNSに投稿するのか、ジャンプした写真を入れ代わり立ち代わり撮影している。見ている方がゾクゾクしてしまう。
 
中岳へのクサリ場
天狗の踊り場 山頂部の岩場
中岳頂上 中岳から夕陽ヶ岳を見る
夕陽ヶ岳へのクサリ場
夕陽ヶ岳山頂部のベロの先端に立つ  スリルと快感
夕陽ヶ岳から瓦小屋山、手前の岩壁は 夕陽ヶ岳山頂

 下山は、山頂から一旦縦走路まで戻り、急坂を九合目小屋(跡)に下る。そこから直進すれば三倉岳山頂に着くが、今日はパス。
 九合目分岐から左折し、Aコースに入る。濡れた岩の急な下りが続き、3度ほど沢を渡って下り続け、傾斜が緩んで歩きやすくなると五合目
 展望岩に着く。岩の裏に回り込むと岩の上に立つことが出来るが展望は良くない。
 展望岩を後に、15分程下ると四合目小屋に着く。ここからも迫力ある三本槍を見ることが出来る。
 一休みしてキャンプ場への道を進み、Aコース・Bコース分岐に出て、往路の道を辿りキャンプ場へ。キャンプ場で顔を洗い、身支度を整え
 三倉岳ログハウスの広場に帰り着く。
  
九合目別れ 直進は三倉岳、左はAコース 濡れた岩の急坂
渓流に沿って下る 五合目展望岩
四合目避難小屋 避難小屋から三倉岳の岩峰を見上げる
Aコース・Bコース分岐 無事帰還、三倉岳の岩峰を振り返る
ひとこと:持病が出たか?訓練不足か? 何回も休み休み登った苦しい山登りだった!
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