おしどり登山隊                                   |山便りへ ホームへ 
窓ヶ山(まどがやま):711.4m・向山(むかいやま):665.9m 広島県広島市安佐南区沼田町・佐伯区五日市町

山の概要
 窓ヶ山は広島市の沼田町と五日市町の境に聳える山で、近郊のやまとしては珍しい岩稜の山である。美しいキレットを
 持った名山で、キレットを窓と呼ぶことから、この山名が付いたとされる。山頂は2峰に分かれ、西峰に三角点が
 あり、東峰は展望台となっている。山頂や登山道に点在する露岩からは広島市街や瀬戸内海の展望が一望できる。
 また、向山はこの山塊の西端に位置する三角点峰で美しい三角錐の山容を持った山である。中国自然歩道も整備され、
 いろいろなコースで登山や縦走を楽しむことが出来る。
  
 Route Map憩いの森中央登山道を登り、窓ヶ山を経て向山に縦走し、仏峠から上奥畑への谷道を下る
 Road Map広島自動車道西風新都ICから県道71号線を西進し、窓ヶ山憩いの森へ 
 以前の窓ヶ山:2008.12.18(西コース登山口)

 2017年2月25日(土曜日)
  晴れ

ホーム7:45......8:55憩いの森第二駐車場9:00→ 9:04中央道登山口9:08→ 9:22休憩舎9:26→ 9:28向山分岐→ 

9:37魚切分岐→ 9:39七合目展望岩9:42→ 9:54窓ヶ山東峰10:02→ 10:10キレット→ 10:23窓ヶ山西峰10:30→ 

10:50窓ヶ山東峰→10:58七合目展望岩(昼食)11:33→11:40向山分岐→11:53第二駐車場分岐→12:13 584mピーク→

12:38仏峠→ 12:46石内分岐 → 13:02奥原岩場→ 13:10向山山頂→ 13:15奥原岩場13:35→ 13:45仏峠 → 
13:50分岐→ 13:52林道終点→ 14:03舗装林道出会い→ 14:14第二駐車場14:20.......15:15ホーム

 行動時間:5時間14分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:35分

広島自動車道・西風新都ICから沼田・伴まで来ると奥畑からは「憩いの森」の標識に従って奥畑川を登っていく。鬱蒼としてジメジメした植林帯の最奥部に駐車場がある。今日は周回する予定なので第二駐車場に車を停める。
土曜日のこの時間なのに一番乗りだ!
第二駐車場から歩いて5分で第一駐車場に着く。先着の車が1台駐車している。
駐車場入り口の中国自然歩道の大きな案内板の横に窓ヶ山登山道の案内標識と共に山頂まで1.3kmの表示がある。
登山口を入るとよく整備された道を登り、尾根を巻いて少し下ると、谷を降りていく北登山道への道が分岐する地点に着く。分岐を後にして、明るい杉林の道を谷沿いに登っていく。滑りやすい岩の階段を過ぎると明るい尾根筋に出て、やがて長い横木の階段を登ると休憩所の東屋が見えてくる。
服装調節を済ませ、東屋を後にすると、すぐ先の水場では長い塩ビの筒先から水が出ている。
水場を渡り、左に折れると向山分岐のある主稜線に出る。まずは窓ヶ山を目指して右折れする。
主稜線に出ると一気に山道らしい急坂になり、ジグザグに登っていく。五日市分岐(魚切東コース)の標識を連続して過ごし、崩落した登山道に架る木橋を渡ると七合目展望岩に着く。眼下には広島市街のビル群や瀬戸内海の多島美を見ることが出来る。
ここから山頂までは600mの表示。東峰までは150mほどだ。 岩の間の抜けると間もなく、北登山道の分岐がある稜線にでる。
左に進むとすぐ東峰への上り口がある。左が東峰、直進すると西峰。
東峰に上がり、一休み。一人、二人と登山者が上がってくるが、皆先を急ぐようだ。大きな岩が点在する山頂には三角点は無いが展望は抜群である。
 
憩いの森第二駐車場(マウスON 中央の階段は南登山道入口) 第一駐車場
窓ヶ山の案内図 北・中央・南の各登山道が描かれている 駐車場入り口にある中国自然歩道の大きな案内板
中央登山道入り口 よく整備された道を登っていく
木漏れ日射す気持ちのいい道 あと1100m 長い横木の階段
階段の先に休憩舎 稜線上の向山分岐 右が窓ヶ山
五日市方面(魚切)への分岐が続く
7合目展望岩 窓ヶ山まで600m? さっきの分岐には500mとあったが・・・
崩落した登山道に架る木橋 大岩の間を抜けると稜線へ
主尾根に乗ると北登山道と合流 左の道を上がれば東峰山頂、直進は西峰
窓ヶ山東峰 東峰から窓ヶ山西峰を見る

東峰で一休みして窓ヶ山(西峰)に向かう。大きな展望岩を過ぎると急な下りになり、三か所のクサリ場を経てキレットに降り立つ。大きな岩が積み重なった谷底はひんやりとして静まり返っている。
キレットから急登を登り返し、傾斜が緩やかになった辺りに分岐があり、説明板が立っている。戦時中にこの辺りに零戦が墜落したとある。
立ち寄ってみると大岩の狭いスペースに小さな祠がある。
分岐まで戻り、すこし行くと「おんな岩」の案内。おんな岩の上からは向山へ縦走するルートの峰々や、仏峠の落ち込みが良く見える。
遠いなぁ〜! 仏峠の坂はきつそう〜! 
岩の上から高度感をたっぷり味わって、更に先に進むと「首なし地蔵」が祀ってある。
首なし地蔵の云われが書いてある看板を過ぎ、前方の岩群を登ると窓ヶ山山頂に着く。8年ぶりの山頂だ。
三角点はセメントに埋め込まれている。木々が邪魔をして東峰ほどの展望はない。
ここからは往路を引き返し、七合目展望岩で昼食にする。 冷たい風に吹かれながら、今日も温かい「うどん定食」で温もる!
 
鎖が渡された急坂 キレット
急坂を登り返す おんな岩
首なし地蔵 窓ヶ山西峰(三角点峰)
7合目展望岩で昼食 憩いの森分岐

向山分岐から先は未知の世界だ! よく整備された緩やかな尾根道が続いている。分岐から10分余りで第2駐車場分岐に出る。
Y字型分岐の角に案内板が置いてある。右への道が向山だ。仏峠から上奥畑への道が分からなければ、ここまで引き返さないといけない。
この分岐から先は余り整備されていないようだが踏み跡ははっきりしている。小さなコブを二つ越え、急坂を登っていくと584mピークに着いた。左手の細い木の黄色テープに584mと書かれてあった。山頂には三角点は無く、存在感のある松の巨木が一本立っている。そこから登山道は直角に左に曲がっている。ここからピークを一つ越え、急坂を下ると仏峠に着く。かっての主要街道も今は荒れ気味だ。
峠から登り始めるとすぐ「仏峠の塞ノ神」の看板が立っている。 道端のそれらしい岩を写真に撮り、先に進み傾斜が緩くなった辺りで石内への分岐が現れる。再び急坂になり、岩が出てくると展望地はもうすぐだ。
左手に展望岩を見送ると数分で向山山頂に着く。山頂広場には三角点と山頂標識があるが、樹木に囲まれ展望は無い。
「奥原の岩場」の札が架る展望岩は絶景の広がる展望地だ。窓ヶ山からの縦走路手に取るように眺められる。
後ろ(北側)の樹木が風避けとなり、ポカポカ陽気だ。展望を楽しみながら、のんびりコーヒータイムにする。
 
第二駐車場への分岐 松の巨木が立つ584mピーク
仏峠 仏 岩
岩が出てくると展望地は近い 展望地「奥原の岩場」
向山山頂 奥原の岩場(展望地)
奥原の岩場から縦走路を振り返る 左手、Aシティの背後に広島南アルプス 
右手に廿日市市街と宮島

仏峠まで下り、上奥畑に通じる北への谷道に入るが、倒木だらけの踏み跡の薄い道だ。黄色のテープを辿り、倒木を潜りながら進んでいくと幾重にも巻かれた黄色と赤のテープが左手斜面を登るように導いている。この分岐は何処に通じているのか?
テープの誘いを振り切って直進するとテープの印は無くなり、道は益々荒れてくる。大きな倒木の切株を過ぎると間もなく植林帯の歩き易い道に出て一安心する。道はすぐ真っすぐな広い林道になり、棘のある小木を避けながら進むと、やがて尾根を反時計方向に回り込みながら緩やかに登っていく。
林道終点から10分程で舗装林道に出た。もう安心だ! 心も軽く林道を下っていく。10分も歩くと駐車場入り口のゲートが見えてきた。
仏峠から30分の最短コースを帰ってきた。 ラッキー!  上奥畑への谷道は・・・・?
  
仏峠からの道は倒木だらけ 倒木の切株
やっと悪路を脱出 広い林道に出る
林道から舗装林道へ 安心して林道をのんびり・・・・
駐車場入り口の林道に下山 さすが人気の山

ひとこと:キレットの下りで痛めたか、膝痛に苦しんだ山旅だった。
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