おしどり登山隊                                             |日程表へ ホームへ 

 2017年3月10日(金曜日)

 ウルバンバ。。。。オリャンタイタンボ駅6:10  104km地点7:00 ⇒ (インカトレイル6時間)⇒ マチュピチュ遺跡。
 。。。マチュピチュ村(泊)
3月10日(金曜日) インカ道をトレッキングしマチュピチュ遺跡へ  トレッキングルートはこちら
 ウルバンバはクスコから1時間30分、またマチュピチュへの登山列車が出るオリャンタイタンボ駅までは1時間弱とアクセスが良好なことと
 高山病予防の観点からマチュピチュの前泊地として人気が高い。
 インカの朝は早い。今日も4時半から朝食だ。スーツケースをホテルに預けオリャンタイタンボ駅へ。早朝にも拘わらず駅は大賑わいだ。
 スポーツバッグとリュックを持って、ペルーレイル列車に乗り込む。スポーツバッグはアシスタントがマチュピチュ村まで運んでくれます。
 列車は天窓付きのディーゼルカー3両編成のビスタドームです。車体中央1か所の入口で、乗務員が指定席とパスポートをチェックする。
 外国人観光客専用の列車で、ペルー人は1両編成の別の列車で移動しているようです。このお陰で多発していた列車強盗がなくなった
 そうです。
 カランカランと合図の鐘が鳴って出発すると、乗務員が軽食と飲み物を配ってくる。名物のお茶を頼んだが苦くて不味い!
 左右にアンデスの山々や点在する小さな遺跡を見ながら進むと、左側からウルバンバ川がより沿ってくる。ウルバンバ川はアマゾンの源流
 で遥か東の大西洋まで長い旅を続ける。
 途中の賑やかな集落に停車する。ミノ・インカトレイル駅だ。ここから先は車が入れる道がなくなり、ガイドと共にテント泊する3泊4日のイン
 カ道トレッキングの起点となる地点だ。ここインカトレイルは参加人数が荷物を運ぶポーターも含め1日当たり500人と制限されいるので
 トレッカーとしては200人程度となるためシーズンには予約待ちが1年にもなるという。
 車窓の風景に見とれていると あっという間に我々の1日トレッキングの起点、104km地点に着いた。我々以外、もう一組が下車した。
早朝から賑わうオリャンタイタンボ ペルーレイル
ペルーレイルの列車、天窓付きビスタドーム

 ホームも何もない104km地点(看板はある)で降り、激流のウルバンバ川に架る吊り橋を渡り、受付を済ますといよいよトレッ
 キングの始まりだ。
 出発点のオリャンタイタンボ(約2800m)から、標高はずっと下がってきてここ104km地点は標高2151m、いつの間にか風景
 はジャングルぽくなってきた。
 歩き始めてすぐ、小さな遺跡に着く。宿場の遺跡のチャチャバンバ遺跡だ。マチュピチュの一角といった感じの田舎の宿場感が
 のんびりと楽しい。
 谷底にある宿場遺跡から渓流に沿って登っていく。雨期の終わりのこの時期、登山道は美しい花に彩られ飽きることは無い。
 日本の山ではあるはずがない、色とりどりの美しい蘭が咲いている。花屋でしか見かけないカトレアもあり驚かされる。
 やがて渓谷から離れ、高度が上がると山の斜面に鉛筆で描いた線のような細い道を歩い行く。眼下にはウルバンバ川に沿って
 走るビスタドームが見える。
 インカ道に咲く珍しい花々を眺めながら、山肌の細くて急な階段道を登っていくと谷の向こうに畑が見えてきた。ワイニャワイナ
 遺跡だ。
 ワイニャワイナ遺跡に行くには一旦谷底まで降りて、登り返さなくてはならない。断崖絶壁の階段を下ると美しい滝が流れている。
 滝に架る橋を渡ると階段を一気に登っていく。やっとワイニャワイナ遺跡の入口にたどり着く。
104km地点(標高2151m) ウルバンバ川の急流を渡る
綺麗な花 チェックポイントで受付
受付を済ましてトレッキング開始  
チャチャバンバ遺跡 宿場の跡らしい
景色は良いし、のんびりする
谷底にある宿場の遺跡から渓流沿いを登っていく
なんで熊の銅像? 優しい熊がいるらしい? 楽しいトレッキング
茅葺の休憩所
山肌の細くて急な階段道を登っていくと谷の向こうに畑が・・・・・
眼下を走るペルートレイン
雨に濡れ、しっとりとしたインカ道を行く
谷向こうに遺跡が・・・
渓谷に流れ落ちる美しい滝
 
 ワイニャワイナ遺跡は標高2600mにある畑の遺跡だ。急な石段を登り遺跡の中へ入っていく。 目の前に急斜面を埋め尽くす畑が広
 がっている。整然と積み重なった石垣が美しい。さすがにインカも畑の石垣は日本の棚田と同じように自然石と積んである。
 一番手前の畑の縁に沿って急な石段を居住区にむけて登っていく。この猛烈な急坂をインカの人たちは毎日登り下りしていたのだろうか。
 居住地を過ぎると水路に沿って神殿まで登る。水路は今も神殿からの水を居住区まで届けている。こんな水がこんな山頂近くのいったい
 何処から・・・・? 
 神殿下の石垣に沿って進むとキャンプ場入口がある。キャンプ場で昼食休憩だ。遺跡の中に展望の良い場所があるのに、何もないこんな
 場所で昼食とは!これがキマリらしい。 ウルバンバで用意してくれたおにぎりを頬張る。
 


 画像をクリック(遺跡全景)
ワイニャワイナ遺跡入口 急な石段を登り遺跡の中へ
此処から急階段 素晴らしい棚田? 畑の石垣は同じ?
居住区までの急階段を登り、             居住区を通って               神殿に向かって登っていく
神殿の途中で振り返る。住居跡はこの畑の管理人の家か? 一番上には神殿(右上)
遺跡を抜けキャンプ地へ キャンプ場で昼食休憩

 ここは標高2650m。あとはなだらかな道が続き、マチュピチュを見下ろす太陽の門・インティプンクの入口に最後の急階段が
 待っているだけだ。とは言え、インティプンクは標高2737m、比高100m程の登りと2時間ほどの歩行が必要だ。
 キャンプ場を出て15分程で屋根付きベンチ付きの休憩所がある。キャンプ場がいっぱいの時ここで昼食にしろということか。
 道は依然としてなだらかに続き、周囲は鬱蒼として森というかジャングルのようで、ゴムの木とか花屋で売っている観葉植物の
 でっかいのや蘭が生えている。
 小雨の降るインカ道を緩やかに登り、そして最後の難関、急階段へ。この階段を登り切るとインティプンクか、マチュピチュが見え
 ると思ったら、さらに登りが20分も続く。
 ついにたどり着いたインカ道最終地点インティプンク・太陽の門 インカ人も見たであろうマチュピチュは・・・・ 残念ながら霧に
 霞んでいる。
 雨期のマチュピチュは運・不運の分かれ目、運が良ければ雲に縁どられた幻想的な姿が、運が悪ければ雲の中。果たして我々に
 奇跡は起こるのか?
 インティプンクは標高2737m、マチュピチュは標高2430m、300mの標高差がある。1時間30分余り賭けて降りていく。色とり
 どりの蘭が咲き乱れている道をひたすら降りていくと小さな遺跡、大岩の墓跡がある。
 空が次第に明るくなり、マチュピチュを見下ろすビューポイントに達した頃にはすっかり雲がとれ、あのマチュピチュ遺跡がくっきり
 と浮かび上がって見える。さらに葬儀の石を回り込み位置を変えると一段と陰影がはっきりとし、ワイナピチュを背にした遺跡の
 緑が美しく映えている。
 素晴らしい感動を胸に更に10分ほど下るとリャマが草を食む見張り小屋に出る。その先はもうマチュピチュである。
 今日はここまで。明日はマチュピチュ観光。今日の奇跡を信じてシャトルバスでマチュピチュ村・アグアスカリエンテス
 
よく見かけた赤い花の下を行く 休憩所
何蘭? 緩やかな登り
最後にこの急な階段を上ると・・・・
「インティプンク 太陽の門」からマチュピチュを下方に・・・ 太陽の門を振り返る
これは? 大岩の墓跡
ワイナピチュを背に・・・・ マチュピチュ遺跡全景
生贄の岩
マチュピチュ遺跡全景 記念撮影
インティプンクの後方に聳えるマチュピチュ山(3,050m) 見張り小屋
リャマに”さよなら、明日また”と言われ・・・・ マチュピチュ村
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