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釜峰山(かまみねさん):788.2m        広島県庄原市口和町

 山の概要
  釜峰山は庄原市口和町にある標高788mの山である。山頂近くには湯木氏が戦国時代に築いた居城跡があり、中腹には戦
  の神を祀る釜峰神社がある。 また、山麓一帯は釜峰山森林浴公園として整備され、西日本一と言われるアベマキの巨木が
  群生している。城跡までは遊歩道が整備され東屋からは口和町が一望できる。城跡から七条の堀切を越え、良く整備された
  急な登山道を登ると東側の展望が開けた山頂に達する。
  
 Route Map釜峰神社登山口から山頂を目指し、往路を下山
 Road Map中国やまなみ街道口和ICから県道62号線を進み、「伊予谷」の標識で右折し釜峰公園を目指す 

 2017年11月10日(金曜日)
  晴れ

 ホーム7:20.。。。。 9:45釜峰神社駐車場9:50 → 9:57光明寺跡 → 10:09天狗社 → 10:25釜峰城址10:37 → 

 11:12釜峰山山頂(昼食)12:00 → 12:25釜峰城址12:3 5→ 13:00光明寺分岐 → アベマキの巨木 → 13:08さくら公園入口→
 13:15釜峰神社駐車場14:00。。。。 16:45ホーム

 行動時間:3時間22分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:48分

 口和町の口南地区、県道62号線と県道186号線が交差する永田交差点の信号を左折し、細い真っ直ぐな道を進むと「釜峰神社、森林
 浴公園」の案内標識が出てくる。正面に釜峰山の姿を見ながら進むと「伊予谷」の標識が見える。標識に従い右折して谷沿いの道を進む
 と献灯や功績碑を従えた鳥居の前に着く。鳥居の奥に舗装された林道があり、入口には「400m先に50台収容の駐車場」の案内や「釜
 峰山 森林浴公園 0.8km」の案内が立っている。
 荒れ気味の細い林道を奥に進むと50台収容の駐車場があり、更に進むとニノ鳥居と釜峰神社があり、その前にも駐車場広場がある。
 釜峰神社の由来や釜峰城跡について記された説明版があり、社の中には大きな天狗の面が祀られている。
 谷の正面に向かって林道が延びているが、神社の横の階段を登っていく。最初から急な坂道は嫌だが、すぐ傾斜は緩み植林帯から自然
 林に変わる。登山道が右に振れると光明寺跡の看板と東屋が見える。そこから先は樹齢100年を超えるアベマキの巨木が林立する群生
 地で、西日本一とされている。
 小さな橋を渡ると分岐があり、右に行けば一番大きなアベマキの巨木があるらしいが、帰りに寄ることにしよう。
 美しい紅葉を見ながら、山腹を迂回しながら登っていくと、仮設トイレが見えてくる。仮設トイレを右に回ると石の階段となり、厳洞窟の案内
 板が立っている。岩壁の中に洞窟があり、その昔修験者がこもり修行していたという。岩壁の上に釜峰神社・天狗社があり、二つの社と祠
 がある。小さな社だが立派な狛犬も備えている。天狗名水と銘打った水場があるが、水量も少なく、とても飲めそうにもない。
 ここから先は山道になり、植林帯をジグザグに切り返しながら登っていく。けっこうな登り、かなりの傾斜だ!ベンチが次々と置いてある。
 植林帯を出ると、いつの間にか城跡らしい、切り開かれた場所にでる。
 昔の井戸跡の看板、「柔らかいから近寄るな」と警告がある。二の丸の下を通り、土塁を登ると東屋と城の説明版のある本丸跡に着く。
 湯木氏の居城で安土桃山時代に築城され、難攻不落を誇っていたという。ここから南に口和町が一望できる。北には特徴のあるとんがり
 帽子の八国見山が木の間越しに見えている。
 
目印の釜峰神社一の鳥居 左 駐車場の案内、  右 「釜峰山森林公園 0.8km」の標識
林道入口から400m入った所にある50台収容の駐車場 林道入口から800m入った所にある釜峰神社前の駐車場
釜峰神社の左手が登山道 案内マップ クリックで拡大
神社の横から登山開始 植林帯から自然林へ
樹齢100年を越えるアベマキの巨木群 光明寺跡
美しい紅葉を見ながら落ち葉の積もった道を登っていく
厳洞窟 岩壁の上に天狗社
釜峰神社天狗荘 天狗名水(マウス ON)
植林帯をジグザグに高度を上げていく 植林帯から自然林の中に・・・
左手に古井戸跡を過ごすと二の丸下へ 釜峰山城跡本丸
釜峰山城跡からの口和町の眺め とんがり帽子の八国見山

 城跡から頂上に向かう尾根には七条の堀切があり、頂上からくる敵を防いでいたようだ。こんな例は他には無いそうだ。
 堀切目指して進んでみる。本丸の後ろは掻き揚げの壁で一気に落ち込んでいる。その先に尾根を切り欠いでギザギザにした7連の堀切
 が連なっている。
 堀切終盤から見る尾根道はすごい急斜面の登りだ。アキレス腱を延ばし切ったまま歩き続け、標高差50mほどを登り切ると緩やかな尾根
 道になり、ほっと一息つく。気持ちのいい尾根道が終わると次の急登が待っている。さっきより、更に傾斜はキツくなる。急坂を登り、一息つ
 く間もなく、最後の急登になる。こうして3度の急登をこなし、城跡(標高650m)から標高差約140mを登り、山頂尾根に着く。
 山頂尾根を少し進むと釜峰山山頂が見えてくる。少し下り登り返すと三角点のある頂上広場に着く。東側の展望が開けるだけで、あとは
 木々に邪魔され、比婆山も八国見山も見ることは出来ない。
 今日の昼食はうどん定食&食後のコーヒー
 
堀切の案内標識 本丸から猛烈な下り
第1堀切 第2堀切 第3堀切 第4堀切
第5堀切 第6堀切 第7堀切 急登の始まり
掘切を乗り越えると最初の急登が待っている
2度目の急登
最後の急登を登ると山頂尾根へ
急坂を登り切り、尾根を右寄りに進むと山頂が見えてくる 釜峰山山頂
尖がった山は何処・・・?     山頂で記念撮影

 下山は往路を引き返す。 ヒノキ林の林床を彩るクロモジの美しい黄葉を見ながら急坂を下っていく。山の傾斜は下る時に一番感じる。
 急坂を3度下り、本丸の壁を登ると標高650mの釜峰城跡に帰ってきた。ここからは遊歩道同然の道だ。
 光明寺跡の分岐から左の道に進み、アベマキの群生地へ。第2駐車場から少し進むと群生地の中に一番大きなアベマキの巨木が見
 えてきた。 天に向かって真っ直ぐ伸びた幹は高さ31m、太さ88cmの巨木だ。
 遊歩道をそのまま進むと人口的な公園にでる。右に曲がり林道を下ると、ミツマタ群生地を通り、釜峰神社の駐車場に出た。
 
山頂を後に下山開始 林床を飾るクロモジの黄葉が美しい
本丸への急登 城跡まで帰ってきた
分岐からアベマキの群生地へ
釜ヶ峰林木遺伝資源保存林で一番大きいアベマキ
アベマキの黄葉 遊歩道から多目的広場へ
ミツマタの蕾
ひとこと:釜峰城跡からの道は荒れているかと思ったが、倒木も無く快適な道だった。案内も無いが・・・。
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