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 犬伏山(いぬぶしやま):791.3m        広島県安芸高田市美土里町

 山の概要
   犬伏山は広島県安芸高田市の北部にある山で奥深い複雑な地形から、迷いやすく山頂も分かりにくい独立峰である。
   昔から「妖怪多き恐ろしき山」という秘めた伝説も残され、北面にある犬伏福王寺をとりまく伝説や、蛇切谷伝説、鰻沼伝説、
   妖怪変化伝説などがある。
   山頂西側の犬伏峠付近にある大澤田湿原は、市指定の文化財で、希少植物や貴重な昆虫類の生息地と知られている、
   魅力の多い山である。   −ヤマケイオンライン「日本の山」よりー
   
 Route Map犬伏山登山口から西登山口〜犬伏山山頂〜東登山口へと周回
 Road Map中国道高田ICから県道6号線を北上し、上市の案内(地図)により町道を北上する。 

 2017年4月29日(土曜日)
  晴れ

 ホーム7:20.。。。。 9:00犬伏山駐車場9:06 → 9:19馬の足跡 → 9:38鏡岩 → 9:43石畳 → 9:48大澤田湿原駐車場 →

 9:50西登山口(休憩)9:57 → 10:03山道取り付き五合目標識 → 10:16三瓶展望地分岐 → 展望地往復10:26 → 
 11:05犬伏山山頂(昼食)11:40 → 11:58岩海地帯 → 12:12東登山口 → 12:58駐車場13:05 。。。。 15:30ホーム

 行動時間:3時間52分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:35分

 犬伏山は「深山古木繁茂して妖怪多き故云々」と恐れられ、深山幽谷に一度踏み込むと、迷って郷に出ることが出来ないと言われた
 山であった。見た目はなだらかな稜線を持った、穏やかな山に見えるが・・・・・。
 県道6号線を北上して、出店の集落に着くと道端に観光案内板があり、ここから町道を犬伏山に入っていく。これからは道の分岐にそれ
 ぞれ犬伏山と矢印案内があるので、それに従って山に入っていく。水道施設が現れると、その奥が駐車場になっている。
 広い駐車スペースとトイレのある駐車場は西コースと東コースの分岐点となっている。分岐点の角には水場とイラストマップがあり、おお
 よその概念を頭に入れて、西コースを進んでいく。にごり池や馬の足跡などの伝説の地は踏み跡も薄く、パスして先に進む。馬の足跡を
 過ぎると左岸に渡り、次に右岸に渡って大きく迂回しながら進むと鏡岩や石畳(旧往還道・塩の道)の案内があるが入り口が分からず
 林道から、それらしき道を確認できただけになった。
 車止めの鎖の架けられて「大河路」への林道を右に過ごすと、間もなく大澤田湿原の大きな看板と簡易トイレのある大澤田湿原駐車場
 に着く。
 駐車場から奥に進んでいくと50m先で林道が左右に分かれ、右手に「西道登山口」の赤い標識が立っている。左手の水平な道は大澤
 田湿原・犬伏峠方面で、右手の緩やかに登っている道が犬伏山への道だ。
 
犬伏山駐車場 犬伏山案内板
登山口の水場 まずは林道歩き
長閑な春山 馬の足跡の案内(パスする)
イカリソウ 広くて緩やかな林道
石畳の案内と大河路分岐 ・・・・
大澤田湿原駐車場 大澤田湿原分岐と犬伏山西登山口

 西登山口から5分で分岐があり、左手の笹が生えた作業道に入っていく。道標が無ければ見逃しそうな分岐だ。分岐から100mほど先に
 犬伏山登山口があり、山道へと入っていく。ここから笹漕ぎが始まる。テープと踏み跡を辿りながら10分余り笹漕ぎすると三瓶展望地分れ
 に着く。展望地まで5分の案内に従い、今日一番の急坂を薄い踏み跡を辿り登ってみたが、三瓶山の姿を見ることは出来なかった。
 展望地分れまで戻り、深い笹の中を暫く進むと、やがて笹の海を抜けて明るい尾根道で一休みすることが出来た。
 
林道から作業道へ 作業道の笹はまだ疎ら
作業道から山道の取りつき テープを頼りに進む
笹漕ぎの登山道 三瓶山展望地分岐
笹の海を抜けて一休み 稜線の平坦な道

 ここからはコナラやカシワ、クヌギなどの広葉樹の中、広い尾根の平坦な道を進み、781mピークで左折し、再び笹の茂る斜面を下って
 いく。この辺りが最も笹の原が分厚い。登山道から逸れないように注意しながら進んでいく。
 鞍部から緩やかに登っていくと馬酔木の巨木が群生するピークに着く。 一旦下り、犬伏山の姿を樹間に見ながら最後の緩やかな坂を
 登ると笹原の中から犬伏山の山頂に飛び出す。
 うっそうとした樹林と笹に囲まれた静かな狭い山頂には山頂標識と二等三角点が設置してある。樹林に囲まれた山頂部は殆ど展望は
 無いが、山頂北側の僅かな切り開きから三瓶山が見えるはずだが、霞んでそれも見えない。
 虫の多い山頂も、涼しい風が吹き抜けると虫も消え、快適になる。殆ど全山笹に覆われている犬伏山では山頂以外昼食を採る場所は
 無く、否応なくここで昼食にする。
 
781mピークで左折 次のピークは馬酔木の巨木群
目の前に犬伏山の姿が林間に見える 犬伏山山頂

 下山は稜線を東に向かい、笹の無い尾根を下り、分厚い笹原が待ち構えている坂を登ると雨量計のある展望地に着くはずだが、雨量計
 の小屋も、展望も無く、あるのは背丈ほどの笹原ばかり。テープと標識を辿りながら笹の海を泳いでいると、急坂が現れる。一気に急斜面
 を下っていくと岩海地帯に出る。苔むした岩場を抜けると植林帯の急斜面になる。注意をしていたが、ついに転んでしまった!
 植林地を抜け、谷の左側に回り込み、下っていくと「東道 登山口」の赤い標識が立つ林道終点に飛び出した。
 ここから強い陽射しを浴びながら林道を下り、45分程で駐車場に帰ってきた。
 
雨量計は見当たらず 深い笹の海
急坂を笹を掴みながら下っていく
笹を抜けると岩海
岩海から植林帯の急坂へ
東登山口 強い陽射しを浴びながら林道を下る
ひとこと:笹漕ぎがあるからと長袖の服にしたのに、腕まくりして笹漕ぎしてしまった。酷いかぶれで二日程苦労した!
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