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 朱鞠内湖畔キャンプ場〜天売島〜朱鞠内湖畔キャンプ場

 2017年7月4日(火曜日)〜7月五日(水曜日) 曇り後晴れ

7月4日
 クッチャロ湖8:00.。。興部。13:20朱鞠内湖畔キャンプ場

7月5日
 キャンプ場5:30。7:10羽幌8:00 9:00天売島港 →
 天売島サイクリング→天売島港13:20 14:20羽幌。。
 苫前朱鞠内湖畔キャンプ場

 行動時間:5時間59分(休憩、昼食含む)
 走行距離:205km(浜頓別〜朱鞠内湖畔キャンプ場)
         80km(朱鞠内湖畔キャンプ場〜羽幌港)
  
7月4日 はとまんべつ温泉ウィングから朱鞠内湖畔キャンプ場へ
 今日は移動日。観光地らしいところ、神威岬やウスタイベイ千畳岩は昨日回ったし、道の駅 おこっぺが懐かしくミルク濃厚のジェラードを
 食べ、一路朱鞠内湖畔キャンプ場ヘ急ぐ。
 途中の町・名寄と松山千春の出身町・足寄を勘違いし、足寄もずいぶん街になったものだと感心する・・・。
     
早朝のクッチャロ湖とキャンプ場
道の駅 おこっぺ   興部駅の名残
朱鞠内湖畔キャンプ場へのアプローチ 朱鞠内湖畔キャンプ場
7月5日 海鳥の島・天売島へ
 北海道羽幌町から約27km沖合に浮かぶ天売島は漁業や観光で暮らす300人の島人と8種類100万羽の海鳥が棲む周囲12kmほどの
 小さな島。天売島で繁殖する8種類の海鳥はウミガラス、ウトウ、ウミウ、ウミネコ、ケイマフリ、ウミスズメ、オオセグロカモメ、ヒメウです。
 特にこの島を有名にしたウミガラス(日本では天売島でしか繁殖しない絶滅危惧種で別名オロロン鳥)、大集団で巣を飛び立つウトウ、不思
 議な海鳥ケイマフリを一度は見てみたいものです。
 
 羽幌発、一番のフェリー(8:00発)に乗るため、キャンプ場を5:30出発。羽幌のフェリーターミナルはまだ人影が疎らだ。
 ようやく人が増えた7:30切符発売。 高速船「さんらいなぁ2」が6月〜8月期間限定3割引き!ラッキー!これだとフェリーと変わらない。
 乗客は観光客というよりも島民という感じだ。8:00出港、曇天下、荒波に揺られて焼尻島へ。焼尻島で半分ほどの乗客を降ろし天売島へ。
 9:00 天売着。フェリーターミナルも閑散としている。
 天売フェリーターミナル裏の貸自転車屋さんで、お勧めの電動自転車を借り、島めぐりスタート。慣れない自転車に副隊長は四苦八苦して
 いる。なにしろ副隊長の自転車歴はこの年になるまで2年ほどだ。
 天売高校を過ぎると道は南西方向に向かい 南斜面の緩やかの道になる。神社の鳥居を右に過ごすと民家も無くなり、坂の傾斜も増して
 くる。やがて北に向かってカーブすると厳しい上り道になり、整備不良の電動自転車の重さに耐えかね副隊長は自転車を押して歩き出す。
 汗びっしょりになり、登っていくと赤岩灯台が見え、トイレのある駐車場に着く。赤岩園地の看板が草に埋もれかけて立っている。
 ここに自転車を置いて東大に向かう。ウトウの雛の死骸があちこちに散乱している。犯人は灯台の上に群がっているカラスだろう。何十万羽
 の内の数羽だから大勢に影響はないだろうが・・・。
 灯台の根元を回る遊歩道の周りにはウトウの棲む穴が無数に開いている。夕方、この穴に向かって数十万羽のウトウが一斉に帰る光景は
 壮観だろうと想像できる。
 遊歩道は急な階段を下って展望台に向かっている。展望台から屏風岩の眺めも素晴らしいが、ここからウトウの帰巣を見てみたいものだ。
羽幌沿海フェリーの高速艇 天売フェリーターミナル
レンタサイクルで天売島の周回にスタート 調整不足の電動自転車はかえって重い
赤岩灯台の下が展望台 赤岩園地の看板
50万羽のウトウの棲む穴
この島を代表する鳥の説明版
 ウトウ: ウミガラスより小さい褐色の鳥で夏はくちばしの上部に突起があり面白い姿をしています。天売にいる鳥の中では一番数が多く
       50万羽以上と推定する人もいるほどです。しかし、昼間は海上に出ていて、夕方にならないと帰ってこないのでここではあまり姿
       を見ることが出来ません。
       ゆるい傾斜地に深い穴を掘って巣をつくりますが、その密度は非常に高く10m四方に150個以上に穴があります。
 ウミガラス:低く唸るような鳴き声から「オロロン鳥」と呼ばれています。ウミネコに近い大きさの海鳥で、背面は黒く、腹は白いため、岩の
      上に立っているとペンギンのように見えます。短い翼を使ってたくみに水中を泳ぎ魚をとらえます。
      巣は岩壁の狭い棚(テラス)につくります。卵は一方が非常に細くなっていますが、このため巣の外に転がり落ちないのだと言われ
      ています。昔は1万羽以上いたのですが、いまは数千羽ほどしかいないようです。
 ウミネコ: 鳴き声が猫のようなのでこの名があります。
赤岩灯台から展望台へ   海の中に立つ屏風岩の周りを飛ぶカモメ?ウミネコを捉えるのは至難の業

 展望台から周回路に戻り、もう暫く急な坂を自転車を押して登ると平坦な道になり、やがて千鳥ヶ浦園地の看板ある駐車場に着く。
 千鳥ヶ浦園地の看板から300mほど歩くと海鳥観察舎がある。右手の断崖絶壁にはウミネコの白い姿が岩場に点々と見える。
 千鳥ヶ浦園地の看板から1.8km先の観音崎までは、エゾカンゾウの咲く緩やかなアップダウンが続く快適なサイクリングロードだ。
 車道から狭い道に自転車を乗り入れると駐車場があり、その先の坂を登ると観音岬展望台がある。
 平らに台地から日本海に切れ落ちる高さ100m以上の断崖が続く西海岸の全貌は、隠岐の摩天崖にも劣ることはない絶景だ。
 観音岬展望台からは焼尻島に向かって急な下り坂になる。電動自転車はエンジンブレーキは利かないのか、猛烈なスピードが出る。
 そういえば自転車屋さんのおばさんが「スピードを出しすぎて怪我をした人がいるから気を付けて!」と言っていた。
 あった言う間に天売港に着いた。2時間ほどのサイクリングの旅だったが、お腹が空いた。食堂はどこも閉まっている。このまま我慢して
 帰るほか無さそうだ。
 
赤岩灯台まで戻り周回道へ 千鳥ヶ浦園地の看板
千鳥ヶ浦園地の看板から300mほど歩くと海鳥観察舎がある
海鳥観察舎から見る断崖絶壁  ウミネコの姿が岩場に見える
エゾカンゾウの咲く道を観音岬展望台へ
観音岬展望台からの眺め  帰り道からは焼尻島が目の前に・・・
天売島に別れを告げ、「天の贈り物オンコの島」焼尻島を経て羽幌港へ
とままえ温泉ふわっとで温泉入浴 すっきりしてキャンプ場へ
 ひとこと:海岸美と海鳥の楽園を楽しんだ1日だった!。
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