日本最北端・宗谷岬
稚内公園から車を30分走らせると宗谷岬の先端、北緯45度31分22秒の”日本最北端の地の記念碑”の前に立つことが出来る。
北極星の一稜をモチーフに、中央には北を示すN、 台座の円形は「平和と協調を表しているとか。海に向かて台座の上に立つと
たとえサハリンは見えなくとも北の果てに来た実感がわく。
岬の南に広がる丘陵公園は今回パスして先に進む。 |
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宗谷岬の広い駐車場 |
「日本最北端の地」の記念碑 |
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間宮林蔵立像 |
流氷博物館のある土産物店 |
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民宿と土産物店 |
吉田弘・船村徹の演歌「宗谷岬」 |
日本で一番北にある村・猿払村
宗谷岬を後にすると、氷河期の痕跡を色濃く残すな、だらかな丘陵が海岸線に沿って連なる独特の風景と空気感から、通称「オホーツク
ライン」と呼ばれる国道238号線になる。
最果てを走る道路は直線的で、適度なアップダウンがあり、地形も変化に富んでおり交通量が少なく、絶好のドライブコースとなっている。
前回(【北海道の旅(T】)運転しなかった副隊長がどうしても運転したいと・・・。副隊長一番のお気に入りの道らしい。
宗谷岬から1時間のドライブを楽しむと猿払村のさるふつ公園の風車が右手に見えてくる。
猿払村って?
日本の最北端に位置し、北海道一の広い村の8割は原野と湿原。人口2800人足らずだが、市町村別所得ランキングでは、並み居る「セレ
ブの町」を抑えて堂々の4位にランクイン(2016年度)。ホタテの乱獲や炭鉱の閉鎖で「貧乏を見たけりゃ猿払へ行け」と言われた極貧の
村から、村の税収4600万円しかないのにホタテの養殖に4220万円を融資、組合員(漁協)も乏しい水揚げ代金のなかから5%を天引き
預金し、その資金をもとに稚貝の放流を進め、現在のホタテの水揚げ日本一、ホタテ貝王国を築いた村だ。
道の駅 さるふつ公園
オホーツク海と広大な村営牧場に囲まれた一角にある。入口にある乳牛のモニュメント、さるふつ公園のシンボルとなっているオランダ風の
建物・風雪の塔と農業資料館が迎えてくれる。
正面にはホテルさるふつとさるふつ憩いの湯があり、レストランでは名物のホタテを食することが出来る。奥には道の駅やさるふつの特
産品売り場がある。さらにその奥にはキャンプ場があるがどうなっているのか分からないくらい広い。地平線の見えるほど広い農場に野外
ステージとバンガローがかすかに見える。
駐車場には多くの車が停まっているが、広すぎて閑散としているようにさえ思える。
猿払村を通るからには、ホタテを食べないとと思い、道の駅弁「ホタテめし」を買う。出汁が良く出た飯に沢山のホタテ、美味しかったです!
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オホーツクラインを走る |
道の駅猿払公園にあるキャンプ場 |
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ホテルさるふつ 故郷の家 |
風雪の塔と農業資料館 |
インディギルカ号遭難者慰霊碑
オホーツクラインを挟んで反対側には「インディギルカ号遭難者慰霊碑」や「いさりの碑」などの記念碑が立つ広場がある。
中央には北緯45 19 東経142 10 猿払村と記された標識と三角点が立っている。左には旧ソ連船インディギルカ号の座礁により
亡くなられた700人以上の方の遭難者慰霊碑、右手にはホタテ化石群、猿払村繁栄の記念碑いさりの碑、広場の外れに北海道の名
付け親・松浦武四郎設営の地がオホーツクに向かって立っている。
さるふつ公園を出るとオホーツク海に沿った真っすぐな道、やがてオホーツクから離れるが牧草地と原野がどこまでも続く猿払村、いったい
何処までが猿払村だろうか。さすが北海道一広い村だ! 果たして宮殿のような村役場やホタテ御殿はどこにあるのか? 民家すら見当
たらない。
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猿払村の標識と三角点 |
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広場の全景 |
オホーツク沿いの原野 |
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インディギルカ号遭難者慰霊碑 |
北海道の名付け親・松浦武四郎設営の地 |
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ホタテ化石群(マウス ON 拡大) |
いさりの碑 |
北見神威岬
さるふつ公園を出て、クッチャロ湖のある浜頓別を過ぎると15分で神威岬の案内がある分岐に出るが、神威岬への道は落石の為通行止め
になっている。岬の根元を貫通する北オホーツクトンネルを抜けると北見神威岬公園があり、岬の全容が見渡せる。
説明版 名勝ピリカノカ 神威岬(カムイエトゥ)には
ピリカノカとはアイヌ語で「美しい・形」を意味し、アイヌの物語や伝承、祈りの場、言語に彩られた優秀な景勝地を総称するものです。
枝幸町と浜頓別町との境に位置する神威岬は、江戸時代から交通の難所として知られてきました。また、幕末にこの地を旅した探検家
の松浦武四郎はアイヌ民族が「神の宿る地」として岬を厚く敬っていたことを記録しています。岬一帯にはアイヌ語で「神」を意味する「カ
ムイ」を冠した地名が点在しており、この岬が古くから神聖な場所として大切にされてきたことがわかります。この岬は開拓者たちにとって
も信仰の対象となっており、「龍神が住まう」との伝承が伝えられてきました。単調な海岸線を突き破るような神威岬の姿は、見る者を
圧するような迫力に満ちており、私たちにも畏敬の念を抱かせます。
神威岬は「北海道の屋根」とも形容される日高山脈がオホーツク海へと沈む最北端とされ、多様な高山植物が色とりどりの花を咲かせ
ます。春の新緑、初夏の花々、秋の紅葉に冬の流氷と、神威岬が見せる四季折々の表情は私たちを楽しませ、枝幸町を代表する歴史
的な景観となっています。
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神威岬公園から 雲が掛かって見えない |
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やっとガスがとれて全容が見えてきた |
このモニュメントは・・・? |
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白黒の縞模様の灯台は見えず |
尻尾が丸くてオジロワシ!? 残念トンビでした |
ウスタイベ千畳岩
ウスタイベイ千畳岩は神威岬から15分、カニで有名な枝幸町にある。毎年7月の第1週の開催されるカニ祭りでこの週末は賑わったらしい。
国道から標識に従い、左折。ここは全体が岬状になっていて、森を抜けると美しい芝生のキャンプ場になっている。その先端がウスタイベイ千畳岩だ。
このキャンプ場、広くて設備も綺麗。車両乗り入れ自由、しかも無料。オホーツクの海と神威岬の展望も言うことなし! ただ天気が良くて風が無け
ればの話だが。
このキャンプ場の先端がウスタイベイ千畳岩となっている。「ウスタイベイ」とはアイヌ民族の言葉で「入り江の林の川」を意味する。見渡す限り畳を敷き
詰めたような不思議な景色は、溶岩などが急に冷えて固まったときに起きる「柱状節理」という現象から生まれるらしい。
広い駐車場にはもう1台だけ。カニ祭りが終わったばかりだとは言え、寂しい限りだ。これほどの景観、西日本なら一大観光地になるはずだ! |
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ウスタイベキャンプ場 |
千畳岩入口 |
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畳を敷き詰めたような千畳岩 |
エゾカンゾウのオレンジと黒い岩そして青い海だったら・・・残念! |
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ウミネコ |
岩場に咲くエゾカンゾウ |
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重なる畳状の岩 |
万歳もしたくなる |
クッチャロ湖へ
オホーツクラインを道の駅 マリーンアイランド岡島まで南下し、昼食後今夜の宿泊地クッチャロ湖に向け引き返す。15:10クッチャロ湖に
到着。月曜日だというのに駐車場は満杯。近くのサイトはすでに台湾勢に占拠されているが、きょうは浜頓別温泉ウィングに宿泊予定だか
ら気にしなくていい。
温泉に浸かり、夕食後、あの有名なクッチャロ湖の夕日を見に行く。素晴らしい天体ショウに感動の連続だ。 7年前のリベンジ成功!
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船をイメージした道の駅 マリーンアイランド岡島 |
7年ぶりのクッチャロ湖 |
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クッチャロ湖キャンプ場 |
先回りされた台湾のキャンパー |
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浜頓別温泉ウィング |
夕食 |
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クッチャロ湖の夕日 |
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素晴らしい天体ショウもやがて終わりに・・・ |
ひとこと:進化する北海道。キャンプ場も道の駅も、そしてコンビニ・スーパーも・・。 |