旧国鉄士幌線遺跡群トレッキング
今日は1987年廃線となった旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ群や鉄道跡を訪ねる旅です。士幌町から糠平国道(国道273号線)を北
上していくと音更川の渓谷に見え隠れしながらコンクリートアーチ橋の遺跡が次々と現れる。
コンクリートアーチ橋としては北海道一の大きさを誇る第三音更川橋梁を左に見て、連続するトンネルを通過すると糠平温泉郷に着く。
山湖荘(洞窟風呂の看板)のところから右折し、駐車場に車を停めて糠平温泉文化ホールで旧国鉄士幌線アーチ見学ツアーに申し
込むが既に満員になっていた。やはりネットにあったように前日に申し込んでおくべきだったようだ。 この見学ツアーは、平日だというのに
珍しく若い人達ばかりだ。お年寄りには少ししんどい観光なのかもしれない。
見学ツアーを諦めると、”さて? どうしよう?” 勉強不足がいっぺんに露になった。さらに駐車場に設置されているトレッキングマップも品
切れだ。トイレの左に散策路入口があるが、今から行く散策コースは何というコースなのだろうか?
鬱蒼として薄暗い森の中をトレッキングに出発。アーチ橋の指標に従い進むと糠平川橋梁の下に出た。大きな二つのアーチに支えられた
橋だ。橋のたもとにある標識に従い、線路跡の方に進み急な階段を登ると橋梁の上に出た。ここからが北海道自然歩道・東大雪の道だ。
ここでちょこっとガイド!
士幌線のアーチ橋達は二つの生い立ちがあります。戦前に清水谷から十勝三股にかけて建設されたアーチ橋達と、糠平ダムの建設に
より付け替えられた黒石平からメトセップまでの新線に建設された戦後生まれのアーチ橋達です。この糠平川橋梁とこの先の三の沢橋
梁は戦後生まれのアーチ橋です。士幌線跡には、大小、六十余りのアーチ橋が残っていますが、アーチ橋梁群のなかでも特に代表的な
タウシュベツ川橋梁は戦前生まれのアーチ橋です。
糠平川橋梁を渡ると、第七糠平トンネルが現れ、その上を迂回すると 第8,9,10糠平トンネルが次々と現れ、そのたびに急な坂を越える
アップダウンが続く。糠平川橋梁から約45分来た辺りで急坂を下って谷を渡り、右に急カーブすると平坦な線路跡の道になる。
所々に鉄道施設の残る道を15分ほど進むと三の沢橋梁に出る。メトセップまでは5.3kmとある。熊と遭遇しそうな道はもういい。今日は
ここまでと駐車場から国道を糠平温泉郷に帰る。
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駐車場のトイレ 左の道が散策路入口 |
分岐はヤマ勘で右へ |
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アーチ橋の案内 |
糠平川橋梁 (1955年建設長さ55m) |
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線路跡の指標に従う |
急な階段を登り橋の上へ |
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糠平川橋梁を渡る |
第七糠平トンネル |
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第八糠平トンネル |
線路跡 |
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線路跡を歩く |
三の沢橋梁0.3km |
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三の沢橋梁入口 |
国道から見る三の沢橋梁 |
タウシュベツ川橋梁
タウシュベツ川橋梁!旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ群の中で最も有名なこのアーチ橋を見ないわけにはいかない。駐車場から15分
程車を走らせるとタウシュベツ川橋梁展望台に着く。
駐車場から階段を降り森の中へ。展望広場までは180mの距離だ。2分(60m)も歩くと線路跡に出る。【三の沢橋梁まであと3.8km】の
表示がある。これなら歩くこともできそうだが道はかなり荒れてるような気がする。
針葉樹の巨木が目立つ森を進むとミズナラの巨木が現れ、その先が展望広場になっている。 が、如何せんタウシュベツ橋梁まで700m
も離れていては迫力不足だ。
橋梁の傍まで行くには、タウシュベツ川橋梁展望台から国道を更に3.5km北上して林道に入っていくが、林道は許可車両以外通行禁止
となっている。見学ツアーは施錠を外して、そばまで行くらしい。熊出没注意の看板が立っている前に車が1台駐車している。5km余りの
道を強引に歩いて行ったのだろうか?
残念だが糠平温泉引き返し、中村屋の温泉に入って国設にかびら野営場にキャンプを張る。
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駐車場から階段を降り展望台へ |
笹床の道を行く |
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鉄道線路跡「東大雪の道」 |
線路跡に立つ標識 |
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巨木の茂る美しい森を行く |
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ミズナラの巨木 |
タウシュベツ川橋梁 |
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糠平川橋梁から三の沢橋梁散策路 |
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ひとこと:タウシュベツ川橋梁の傍まで行ってみたかったなぁ〜!。 |