歓喜山(かんぎやま):262.5m・平家山(へいけやま):382.6m・烏帽子形山(えぼしかたやま):343.0m
場 所:広島県竹原市忠海
山の概要
平家山・烏帽子形山は竹原発電所の背後に聳える山で、送電線の鉄塔が多く、電力会社の管理道と登山道が共有して山を
縦横に巡っている。登山道は良く整備され、分岐のポイントには手製の標識が架っている。
登山ルートは色々なルートを選択出来、時間や体力に応じて楽しむことが出来る。尚、登山道は吉川和博さんの整備のお陰で
歩きやすくなり縦走も可能となっている。
Route Map:床浦登山口から歓喜山・平家山・烏帽子形山を縦走し、福田に下山
Road Map :竹原市街から185号線を東進し、エデンの海駐車場へ |
2017年2月3日(金曜日) 晴れ
ホーム8:15.。。。。 9:15エデンの海駐車場9:20 → 9:42歓喜山登山口 → 10:10鉄塔 → 10:19歓喜山10:25 →
10:41鉄塔 → 10:55滝の観音分岐 → (休憩10分) → 11:41東平家山展望岩(昼食)12:23 → 12:36平家山 → 12:44鉄塔 →
13:40烏帽子形山13:48 → 14:27烏帽子形山登山口 → 14:47国道出会い → 15:25駐車場15:30.。。。。。 16:25ホーム
行動時間:6時間5分(休憩、昼食時間含む)
昼食時間:42分 |
今回は山を周回した後、大乗から国道を歩いて忠海に帰る予定だ。忠海高校の少し西にあるパーキングエリア【エデンの海】に駐車する。
広島市出身の作家、若杉慧(わかすぎけい)が県立忠海高等女学校の教師として在職した経験をもとに執筆した小説「エデンの海」が
映画化されたときのロケ地となった。それ以来、目の前に広がる瀬戸内の美しい海は「エデンの海」と呼ばれ親しまれている。
パーキングエリアの後ろには、今日最初に登る歓喜山がこんもりとしている。忠海高校のグランドに沿って、国道185号線を歩いていくと
坂の頂上付近で山側に向かう分岐がある。国道から離れて山に向かって進むとすぐ分岐があり、正面に中電道の道標が見えるが、ここは
右手の道を採る。ため池の修理をするおじさん達に挨拶をして、犬に猛烈に吠えられながら通り抜けて進むと最終民家の納屋の角に中国
電力の送電線案内道標が立っている。ここが歓喜山の取り付きで、縦走路の入口だ。
ミカン畑の間を緩やかに登っていると畑仕事のおじさんが声をかけてきた。中島 宏さんの「中国 山歩き」が中国新聞に掲載されてから
「最近は大乗まで行く人が多くなった」とのことだった。
緩やかに谷道を登っていくと中電道の分岐の道標がある。ここを右に曲がり山道に入っていく。一気に傾斜が増し、息が切れるが5分ほど
で稜線に乗ると広い尾根道が真っすぐ延びている。道の良さに惑わされて緩やかにみえるが、結構急な登りだ。トレイルランの兄ちゃんに
あっという間に抜かれ、遠ざかっていく後姿を見ながら15分程歩くと今日初めての送電線の鉄塔に出た。
鉄塔からは展望が良く効く。台形をしたのが黒滝山、手前の三角錐の山の奥に白滝山、岩の姿やポールが見えるから間違いない。
鉄塔を後にすると傾斜が一段と増してくる。山腹を巻く道が右手に見え、【← 歓喜山 平家山 →】の案内がある。直進して歓喜山に向か
う急坂を登っていく。左手から回り込むように進むと歓喜山山頂に着く。樹林の中に円形に並べられた岩の中央に国土地理院の三角点が
鎮座している。 この円座が昔、歓喜天を祀っっていた岩座(いわくら)跡だろうか?
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「エデンの海」駐車場 |
JRを跨ぐ坂の頂点付近を左折する |
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この分岐は右へ |
中電道の取り付き |
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中電道分岐の道標から山道に入っていく |
火の用心の短冊がある中電道 |
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分岐から5分で尾根に乗る |
広い尾根道も傾斜は急 |
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鉄塔に到着 |
鉄塔から黒滝山・白滝山 |
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平家山への巻道分岐 |
歓喜山山頂 |
山頂を後にすると猛烈な下りが待っている。急坂を下り切った辺りで巻道が合流してくる。真砂土の馬の背をどんどん下って鞍部へ、そして
登り返すと本日2本目の鉄塔に着く。鉄塔から7〜8分登ると【滝の観音】分岐があるピークに達する。ピークからの下り坂で見る平家山は
岩を散りばめた急峻な山肌を見せて聳えている。 まさか正面突破なんてことはないだろう?
鞍部まで下ると道は右に向かい、尾根道を登っていく。 ペースが上がらない!腹が減ってはとエネルギー補充して再出発。
疎林になった急登からは瀬戸内海が見え隠れする。展望岩の案内を過ごし、東平家山手前の岩場で180度の展望を楽しみながら昼食
にする。
正面には歓喜山から歩いてきた峰々が、東には黒滝山・白滝山の山塊を見、西には竹原火力発電所を見下ろし、遠くは野呂山のゆったり
とした山影が見渡せる。
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歓喜山からの激下り |
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巻道が合わさってくる |
馬の背の縦走路を下り鞍部へ |
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鞍部から登り返すと最初の鉄塔 |
【滝の観音】分岐があるピーク |
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急峻な岩場が目立つ平家山 |
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尾根道の登山道 疎林になり展望が開ける |
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最後の急坂 |
展望岩 |
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黒滝山・白滝山の山塊 |
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先端の歓喜山からの歩いてきた山並み |
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西側 竹原火力発電所 |
東平家山は何の目印も無い樹林の中だ。 東平家山から少し下っと所に【平家の滝】分岐がある。登り返したところに平家山山頂の三角点
がある。葉を落とした樹林の間から僅かに北の展望が望めるが、夏場は全く展望は利かないだろう。
緩やかに下っていくと平家山の鉄塔に出る。更に下っていくと送電鉄塔が立つ烏帽子形山が深い谷を挟んで遥か彼方に聳えているのが
見える。今日の縦走がまだ道半ばだと思い知らされる。
やがて登山道は滑りやすいザレ場の急坂となり、一気に高度を下げていく。平家山から130mほど高度を下げ、再び登りになる。
大きなイノシシのヌタ場を過ぎ、暫くすると谷道分岐がある。ここは自治体の境界線に沿って山道を進む。ロープの張られた急坂を登って
いくと尾根に上がり、左に鋭角に曲がって尾根道を行く。小さなコブを下った鞍部で谷道が合流してくる。見た感じでは谷道の方が良い道
に見える。道が急になってくると賽峠分岐がある。道が平坦になり、再び坂道を登ると木々の間から突然鉄塔が現れる。やっと烏帽子形山
山頂だ。三角点は見当たらない。鉄塔下からは谷の向こうに平家山が見えている。
何故かコーヒータイムの予定を忘れて下山にかかる。展望岩から見ると平家山が迫力を持って迫ってくる。谷を縦横無尽に送電線が走っ
ている。
南西に延びる尾根道を下っていくといたる所に絶好の展望岩がある。いちいち寄るのが面倒くさくなったころ岩場の激下りが始まる。
激下りを無事終えるとやがてなだらかな地形になり、畑の跡が現れる。民家が見えるとやがて烏帽子形山の登山口に出る。
左手の舗装路を進むが、左手の高い山に向かっていく。ここで迷走? 高い山と思ったのは川土手だった。この川はとてつもない天井川
だったのだ。時間をロスしながらも国道に出て、40分歩き駐車場に帰ってきた。
縦走路のフカフカ道からアスファルト舗装の道なって膝と腰に猛烈な負担となった!
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平家の滝分岐 |
平家山山頂 |
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なだらかな下り |
この分岐は? |
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平家山の鉄塔 |
烏帽子形山は遥か彼方 |
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滑りやすいザレ場の急坂を慎重に下る |
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大きなヌタ場 |
谷道分岐 |
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ロープの渡された急登 |
谷道が合流してくる |
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賽峠分岐 |
やっと到着 |
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烏帽子形山山頂 |
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展望岩から烏帽子形山を振り返る |
平家山の全貌 |
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展望岩 たくさんある内の一つ |
岩場の始まり |
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強烈な岩場下り |
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なだらかな道 |
木漏れ日が美しい・・・ |
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民家の角を曲がる(小さな標識を見逃さないように) |
烏帽子形山登山口 |
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平家山と烏帽子形山を振り返る |
エデンの海駐車場に帰る |
ひとこと:里山のアップダウンは強烈! |