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 陀峯山(だぼうざん):438.0m        広島県江田島市大柿町

 山の概要
  陀峯山は江田島市の東能美島に聳える巨岩を纏った雄峰である。早瀬瀬戸の対岸から眺める山容は登山意欲をそそられる
  が、登山道はすべて舗装された林道で、車でも山頂まで行くことが出来る。
  山頂の360度の展望と併せて、天狗岩と丈ノ内展望台の絶景ポイントは必見の価値がある。
  陀峯山山頂への登山ルートは大君からの隠地林道、深江からの椿林道と大原から登る陀峯山登山道の3ルートがある。
  陀峯山登山道はもっとも古くつくられたルートで、もとは高清水山付近までの細い農道だったが、昭和41年ごろに陀峯山山頂に
  テレビ中継塔を作るための機材運搬道として山頂までの簡易作業道がつくられた。
  昭和43年、その簡易作業道を拡張整備し、観光道、林道、農道を兼ねた陀峯山開発道、通称陀峯山登山道が完成した。
  昭和後期の頃までは、のどかな牧歌的雰囲気の漂う観光登山道兼林道として大いに活用されてきたが、その後、大君からの
  遠望ができて展望の良い隠地林道の開通により、観光登山道としての価値が急落して車の通行もほとんど無くなってほんとうの
  登山道となり、観光登山の主役は隠地林道コースとなった。
 
 Route Map大君登山口から山頂を経て、河内登山口に下山
 Road Map呉駅から音頭大橋、早瀬大橋を渡り、大君港へ 

 2017年12月21日(木曜日)
  晴れ

 ホーム8:00.。。。。 9:10大君港駐車場9:20 → 9:35大君登山口 → 9:50隠地林道開通記念碑 → 10:10あと3km地点 → 

 10:22天狗岩10:50 → 10:55丈ノ内展望台11:07 → 11:27陀峯山登山道合流 →11:38深江分岐 → 11:45陀峯山頂(昼食)12:50
 → 13:05隠地林道分岐 → 13:32砂防ダムカーブ → 13:58河内登山口 → 14:18大君港14:35。。15:40ホーム

 行動時間:4時間58分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:65分

 早瀬大橋を渡るだびに気になっていた山だが、山頂まで車道が通じているというので今まで登ることがなかった。寒い日が続くが島の山
 なら暖かいだろうと登ってみることにした。早瀬大橋を渡り、人づてに聞いていた大君港に車を乗り入れると大君港の駐車場は駐車禁止に
 なっていた。広い駐車場の端っこに駐車し、江田島オリーブファクトリーの客ということにして勘弁してもらうことにしました。下山後には
 コーヒーを飲み、高級オリーブオイルを買って帰りました。
 大君港を出て、交差点を左に曲がり、次のT字を「←陀峯山」の案内標識に従い、山に向かって入っていく。旧大柿高校を過ぎ、左に曲がり
 閉鎖した工場の裏を東に進むと川沿いに出る。「陀峯山 5.8km」の案内がある。住宅地の中を案内に従って急な坂道を登っていく。
 同じ家が並ぶ住宅地を抜けると川沿いの道になる。サネカズラ(美男葛)が沢山群生している川沿いの道を進んでいくと隠地林道開通記
 念碑があり、砂防ダムの下を急カーブすると隠地林道へと入っていく。ここからは道幅も広くなり、傾斜も緩くなって、快適な山登りだ。
 あまりの暖かさに大汗を掻いていると「あと、3km やっと半分」の案内、大君港から約3km、50分の歩行。そこから10分、そろそろ休み
 たいと思った頃に天狗岩の看板があった。
 
早瀬瀬戸から望む陀峯山 江田島オリーブファクトリーと大君港
樹齢300年のオリーブの木が道路沿いにある 大君の道路標識
大君登山口 結構急な登り
サネカズラ(美男葛) 隠地林道開通記念碑
クサキ ヤブムラサキ
暖かくて快適な登山道 「あと、3km やっと半分」の案内

 天狗岩は陀峯山で一番の景勝地だ! 看板には「ここから120m 下」とある。まさか標高ではあるまい? 横木の階段を下りると緩やか
 な山道になり天狗岩のテラスに出た。風化で凸凹しているが大きな一枚岩の広いテラス先に天狗の頭がある。見下ろせば岩場の先に早
 瀬大橋、青い瀬戸に白い橋が美しい。テラスを降りて見上げれば巨大な岩壁が連なっている。
 絶景を堪能し、林道から再び見下ろすと「天狗の鼻」や「象の鼻」も見えている。
 
「あと、3km」の案内から10分で天狗岩の看板 天狗岩
天狗岩のテラスから早瀬大橋を俯瞰 天狗岩で遊ぶ
天狗岩を下から 向かいが丈ノ内展望台
林道から天狗岩を見下ろす 天狗岩を拡大

 天狗岩から5分で丈ノ内展望台に着く。陀峯山二番目の景勝地だ! 案内の裏に回り込むと鉄製の階段があり、大きな岩の上に出る。
 見上げれば陀峯山山頂が仰がれ、見下ろせば追ノ浦渓谷の荒々しい岩肌が迫ってくる。しかしここから200m程なだらかな尾根を進み、
 尾根の先端に立つとその迫力は一段と増して見える。そして、ここから先程遊んだ天狗岩を振り返ると、その大きさ、高さ、凄さを目の当
 たりにして感動する。
 
丈ノ内展望台の看板 丈ノ内展望台
中央が陀峯山 追の浦渓谷
別荘地遠望(副隊長の友達の別荘もある) 丈ノ内展望台から天狗岩を・・・

 陀峯山の2大景勝地で遊んだあとは山頂に向かうだけだ。巨大な岩の切り開きを通り、標高327mの深道山の山腹を巻いて、鞍部から
 陀峯山の主尾根に取りつく。 丈ノ内展望台から20分で陀峯山登山道に合流する。
 深江の分岐を右に過ごすとチェーンソーの音が聞こえ、やがて登山道の下刈をする作業員の人達に出会う。林道は次第に急になり、広い
 山頂広場に着く。
 山頂には電波塔と東屋、一段下には公衆トイレもある。そして標高438mの展望所からの眺めは素晴らしい。江田島をほぼ一望でき、東
 能美島北側から西能美島と江田島に分かれた陸地迄よく見える。電波塔の建物の周りには、方角ごとのパネルが設置してあるが、色あ
 せてよく分からなくなっている。
 日当たりが良く、展望の良い広場に降りて、倉橋島の山々を見ながら昼食を採る。広場も山頂も独り占めだ!
 
岩を切り開いた林道 戦争遺跡  折れた石碑を補強してある
陀峯山登山道に合流 深江分岐を右に過ごす
登山道の下刈をする作業員 陀峯山山頂と駐車場
右手のピークにある陀峯の石碑 天体望遠鏡のある別荘(個人のもの)  奥にトイレがある
倉橋火山をみながら昼食 岳浦山
山頂から北の展望  正面が真道山、左が野登路山・砲台山、右奥が江田島・古鷹山

 山頂で眺望を楽しんだ後、陀峯山登山道を下り、河内登山口に向けて下山することにする。
 東側の電波塔から尾根道があるような気がして、深江分岐を回り込んでみると、立派な山道が山頂に向かっていた。
 隠地林道を右に過ごし直進する。葉を落とし冬支度を急ぐ木々を見ながら下っていくとパイプの砂防ダムが右手に見え、更に下ると古い
 砂防ダムの下で急カーブを描いて高度を下げていく。この八幡川にはいくつもの砂防ダムが架っている。
 放置されたミカン畑があちこちに散見され、ここにも後継者不足が押し寄せているのだろう。やがて登山道は終点となり、階段を下りて広い
 車道に出ると宝持寺 陀峯霊園がある。2車線の新しい車道を進むと陀峯山登山道の石碑が立つ国道487号線に出る。
 石碑からの国道歩きの20分は足に堪えたが、無事大君港に帰ってきた。
 駐車のお礼こ兼ねてオリーブファクトリーで少し休憩しよう!
  
深江への分岐 椿林道からの立派な山道は?
のんびりと・・・・・・ 八幡川にはいろんな砂防ダムが架っている
砂防ダムの下で急カーブ 陀峯山を振り返る
4kmの案内板 河内登山口
ひとこと:今年最後の山歩きは意外に楽しかった!
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