おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 
 馬乗山(うまのりやま):500.3m        広島県福山市山野町

 山の概要
  馬乗山は福山市北部にそびえる茫洋とした山である。山頂に馬乗観音堂、その周辺の鬱蒼とした境内には祠や
  墓石、烏天狗面などが散在する。展望は途中の尾根筋や山頂手前の小ピークから開けるが、三等三角点の峰は
  雑木に覆われて見過ごしやすい。
  この山の面白未は何といっても山腹の県指定天然記念物の鍾乳洞「上原谷石灰岩大礫」であり、洞穴に祭られた
  岩屋権現が深山幽谷の感を醸し出す。鍾乳洞は赤色の凝灰岩質礫岩の上に巨大な石灰岩塊が覆いかぶさって
  できた地質であり、その下に地下水が含む炭酸浸食で洞となったわけである。したがって天上井からは鍾乳石、床
  上には石筍が形成され、岩窟内に響く水音で周囲が荘厳な雰囲気に包まれている。
       −「広島県百名山」中島篤巳著よりー
 Route Map岩屋権現登山口から岩穴宮を経て、馬乗山・馬乗観音へ、下山は往路をピストン
 Road Map山陽自動車道福山東ICから国道182号、県道21号線を北上し、山野峡へ 

 2016年10月20日(木曜日)
  晴れ

 ホーム7:00.。。。。 8:40岩穴宮駐車場8:45 → 8:55岩穴宮9:00 → 9:13中国自然歩道合流 →

 9:29廃屋 → 9:43車道出会い5 → 10:16馬乗山10:19 → 11:23馬乗観音(接待)10:53 → 11:40岩穴宮 → 
 11:47駐車場11:50。。。。11:55龍頭峡駐車場12:00 → 12:07竜頭峡入口 → 12:23昼食13:10 → 
 13:25遊歩道終点 → 14:00竜頭峡入口 → 14:06龍頭峡駐車場14:10。。。。 15:50ホーム

 行動時間:3時間2分(休憩間含む 馬乗山のみ)
 昼食時間:ー分

 副隊長の膝の怪我が意外に酷く、2週間経ってもまだ腫れがひかない。 紅葉には早いが、今回はハイキング気分で歩ける
 馬乗山で足の具合を 試してみることにする。
 福山東ICで山陽自動車道を降り、国道182号線を北上する。道上を過ぎたところで「山野峡」の標識に従い右折して県道21
 号線に乗る。神辺を過ぎ、道なりに山里を北上していくと山野峡に至る。田原のバス停には大きな案内板があり、ここで左折
 して小田川を渡り、竜頭峡入口を通過して、さらに南下していくと岩屋権現の鳥居が見えてくる。
 説明版を挟んで、右手に5〜6台停められる駐車場がある。鳥居を潜り、神社めぐり」の幟がはためく参道を進むと、「岩屋権
 現まで300m」の標識が立つコンクリート打ちの細い道に入る。 間もなく参道の舗装は終わり、山裾を巻くようにして急な道
 が杉林の中へ入っていく。杉林は鬱蒼としているが、心地よい冷気が流れている。突然、頭上高くに切り立った大岩壁が現
 れる。これが天然記念物の岩穴宮だ!手摺の付いた階段を登っていくと巨大な空洞の前の広場に着く。天然記念物「上原谷
 石灰岩巨大礫」の解説板がある。そして洞窟の中には「多祁伊奈太伎佐耶布都神社」の祠、岩屋権現(岩穴宮)が祀られて
 いる。この古風な神社名を現代風に読むと「稲田氏の剣を祭る神社」となる。
岩屋権現駐車場 岩穴宮の鳥居
山裾を巻くように登っていく 秋明菊の咲く入口
集落を見ながら登っていく 桜の木で作った道標
岩穴宮への階段  洞窟の中には狛犬と立派な社がある お堂の壁に馬乗観音の標識(マウス ON)
 
 岩穴宮から馬乗山へは標識に従い杉林の中の急な階段道を登る。やがて谷筋の急な階段を真っすぐ登ると中国自然歩道の
 山野峡・加茂ルートに達する。左は中谷原を経て竜頭峡、右は馬乗観音だ。標識に従って右折。急階段から解放されてほっと
 する。自然林の緩やかな登りの尾根を乗り越すと道幅が広くなり、前方にガードレールと廃屋が見えてくる。車道として作られ
 た道も今は廃道と化している。廃屋から15分ほど歩くと未舗装の車道に出る。折り返すようにUターンしる。左方向へ馬乗観
 音1,4kmの標識がある。右へは「高野甲左衛門墓 1.5km」とある。
 
鬱蒼とした杉林の中の横木の急階段 中国自然歩道と合流し、緩やかな道へ
間もなく明るい自然林へ この立派な道は?
ガードレールの下に廃屋 左手の斜面には「祝屋敷の社」の石碑と祠
シロヨメナ&ヤマハッカ         廃道から車道へ
 
 未舗装の車道を暫く歩くと、やがて舗装路に変わる。途中で見晴らしの利くところもあるが全体に展望はよくない。かわりに
 今夜のビールのツマミ「自然薯の実むかご」を採りながら歩いていく。この極上のビールのツマミは荒地に自生する小粒の
 実に限る香ばしさとモチモチ感が栽培されたものとは全く違う。ただ、ちょっと触っただけでパラパラ落ちてしまうので細心の
 注意がいる。 傘があれば完璧に採取できるが・・・・。
 色づき始めた木々を見ながら進んでいくと大正集落から上がってきた車道と合わさった。梟の木彫が冠している道標が可愛
 い。馬乗観音まで0.2kmの表示がある。
 三叉路から山頂に向けて歩いていくとソフトバンクの電波塔があり、そのすぐ横に白塗りの標識が立っているが文字が消え
 てしまっている。三角点表示の案内があったのだろう。
 今回は電波塔の階段を利用させてもらった。電波塔のすぐ横に馬乗山の三角点があった。
 さらに車道を奥へ進んでいくと「福山藩校誠之館分校跡」の説明版、さらに進み、車道が終わったところが老杉に囲まれた
 馬乗観音だ。
 お賽銭を投げ入れ拝んでいると奥から、ここの奥さんから声がかかり、お茶の接待を受けた。
 この5月から堂守に来たということだ。30分もお邪魔してしまった。
 下山は来た道を引き返す。どうやら副隊長の膝は最後の急階段でも無事だったようだ!
 
折り返すように車道を進む ヤマハッカと大きなキノコ
色づき始めた木々を見ながら・・・ 大正からの車道に合流(マウス ON フクロウの木彫の案内)
ソフトバンクの電波塔の右横が山頂 馬乗山山頂三角点
馬乗観音のフクロウ像 馬乗観音のHPはこちら 鐘楼のもフクロウの木彫
お茶を御馳走になりました ヤクシソウ
竹林まで帰るとすぐ廃屋 駐車場に帰る
 山野峡は竜頭峡と猿鳴峡の総称で 田原から県道21号線を直進すると猿鳴峡、田原から左折し400mほど行くと竜頭峡の
 入口がある。
 今回は6月22日の大雨による落石の為、竜頭峡の見どころである竜頭の滝までは行くことが出来なかったが、県道418号
 線から階段を下りれば滝まで行くことが出来る。しかし、紅葉にはまだ早く、渓谷の美しさも鑑賞することが出来なかった。そう いったことで竜頭の滝も猿鳴峡も訪ねることはなかった。
竜頭峡駐車場 竜頭峡入口
入口の売店も廃業? 休業中の竜頭山荘
舗装された道を渓谷の奥へ この橋を渡ると山道の遊歩道
山野峡の案内図と通行止めの注意書(マウス ON)   竜頭の滝には行かれず 仕方なく河原で昼食
ひとこと:秋の味覚「むかご」や「山なすび」に舌鼓!
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