槌山(つちやま):488.0m 広島県東広島市八本松町吉川
山の概要
槌山は広島県東広島市の西条盆地の西南端に位置し、南北朝時代に築城された山城跡として歴史的にも由緒
ある山である。
槌山城は、大内氏の安芸の国支配の拠点として西条守護が在城していました。天文20年(1551年)、陶氏に
よって大内義隆が滅ぼされると、槌山城には大内義隆派の将兵が篭り陶氏に対して反旗を翻しました。
陶氏は毛利氏に命じて槌山城を攻撃しますが、このとき、毛利隆元は吉川砥石山、吉川元春は東山、小早川隆
景は鬼ヶ丸城に陣して三兄弟は協力して槌山城を攻めたと伝えられています。−登山口の説明板よりー
Route Map:長寿の森中電道入口から鬼ヶ丸・槌山山頂を目指し、正面登山口に下山
Road Map :県道335号線戸坂峠より東広島市に700m進んだ所にある「長寿の森」入口より入る |
2016年1月8日(土曜日) 晴れ
ホーム10:00.。。。。 10:25長寿の森駐車場10:30 → 10:40中電道入口 → 10:45作業道終点 →
10:45中電道分岐 → 10:50鉄塔 → 11:08 分岐 → 11:10クロス鉄塔11:15 → 11:17 410mピーク →
11:20笹ヶ峠分岐 → 11:40鬼ヶ丸11:50 → 12:05鞍部の分岐 → 12:25槌山山頂(昼食)13:12 →
13:26鞍部の分岐 → 13:37正面登山口 →<山麓散策>14:00。。。。。14:25ホーム
行動時間:3時間30分(休憩、昼食、散策時間含む)
昼食時間:47分 |
9年ぶりの槌山は様変わり!
槌山は県道335号線の広島市安芸区の阿戸と東広島市八本松町の吉川の境にある戸坂峠から東広島市に700m程
寄ったところにある「長寿の森」の案内板に従って林道に入っていく。少し進むと豊穣の池の堰堤があり、その反対側にこの
山城の案内板と登山口がある。 森林再生の為か辺り一面、中腹まで伐採され(ヒノキの植林されているが)丸裸になった
ようだ。いまさらヒノキの植林? コナラや山桜じゃないの?
松枯れが進む山の上部は今も枯松等の間伐が行われている。
以前ここは由緒ありそうな「念仏の森」だったはずだが、陰気くさいと思ったのか、いつの間にか名前まで目出度い「長寿の
森」に変わっている。 |
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「長寿の森」入口 |
長寿の森 正面が槌山 |
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豊穣の池の前に駐車 |
槌山城跡登山入口 |
槌山城跡登山入口から山頂を往復だけでは物足らないので、今回は中電道を辿り、鬼ヶ丸・槌山山頂を経て、登山口に下山
するルートを歩くことにする。
「長寿の森」入口に引き返していくと「セブンイレブンの森」の看板があり、広い作業道が稜線に向かって伸びている。ここの
植林はヒノキじゃない。これはいい、大きくなるのが楽しみだ。
紛らわしい谷道の進入路のすぐ先に、馴染みの黄色い札の架った入口がある。県道から20mほど入った所だ。
いきなり猛烈な急登。傾斜が緩むと「セブンイレブンの森」からの作業道終点に上がる。5分ほどの辛抱だ。 広い作業道を
進んでいくと鉄塔巡視路への分岐がある。分岐から尾根道を5分ほど登ると鉄塔に出る。
送電線のクロスした鉄塔を目指して、良く整備された鉄塔巡視路を登っていく。尾根道とはいえ結構急な登りが続く。左手に
鉄塔が見えると分岐がある。直進はクロス鉄塔への道、右折すると鬼ヶ丸への縦走路だ。
鉄塔で小休止したのち、少し引き返し410mピークから緩やかに下っていくと笹ヶ峠の分岐に出る。縦走路を遮っている倒木
を回り込み更に下っていく。展望はないが未知のルートは楽しい。
登山道が登りに転じると羊歯の多い、明るい道になる。やがて花崗岩の風化した道になると鬼ヶ丸は近い。
鬼ヶ丸山頂は展望は無く、山頂標識もない。山頂から岩の間を縫って東に下ると槌山を正面に見る展望岩がある。
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中電道の登山口まで戻り、中央の鉄塔を目指す |
「セブンイレブンの森」の作業道 |
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紛らわしい進入路 登山口ではありません |
いきなり急登の中電道の登山口 |
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作業道終点に登ってくる |
広い作業道を行く |
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作業道から鉄塔巡視路へ |
鉄塔から槌山を見る |
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良く整備された鉄塔巡視路 |
鬼ヶ丸分れ |
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クロス鉄塔 |
410mピーク |
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笹ヶ峠分岐 |
羊歯の道 |
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風化した花崗岩の道になると鬼ヶ丸は近い |
山頂直下の鬼ヶ丸展望岩 |
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展望岩から槌山を見る |
槌山に通じる狭い下山道 |
槌山への縦走路は鬼ヶ丸山頂から2〜30m戻ったところにある羊歯に覆われた細い道に入っていく。
鬼ヶ丸山頂部を形成する巨岩の下を回り込むと、羊歯に隠れた猛烈な下り坂が行く手を遮っている。転がり落ちるように坂を
下り、小さなコブを越えると槌山との鞍部で正面登山道と合流する。 三叉路には境界の石柱と鬼ヶ丸の説明板、槌山城跡
まで480mの標識が立っている。登山道は山頂に向けて尾根道がまっすぐに伸びている。整備途中?か、旧登山道の横に
真新しい木の階段がついている。 登るにつれて後ろを振り返ると西から南の山々が見渡せ、先ほどまで居た鬼ヶ丸の切り
立った岩壁も一望できる。
階段が途切れるとロープのある岩場の急登になり、登り切った辺りが一番の展望地になっている。
さらに登ると樹林の中の緩やかな道となり、ロープの付いた小さな急登を登ると平らな広場となって山頂に着く。
山頂の松林は枯れたのか伐採されて、眺めは良くなっているが以前の面影はなく、山頂東の城郭への道は藪化してしまって
いる。
帰途は三叉路まで戻り、正面登山道を下る。松枯れは進んでいるが羊歯に縁どられた登山道は昔のままだ。懐かしみながら
下っていると伐採地に出た。登山口までもうすぐだ。豊穣池がキラキラ輝いている。
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大岩の下から羊歯に覆われた急坂を下る |
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鞍部の三叉路 |
槌山登山道から鬼ヶ丸を振り返る |
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槌山への急登 整備中?の階段が新しい |
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軽快に急坂を下っていく若者 |
ゲンカイツツジ |
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本丸への最後の登り |
槌山山頂 |
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松枯れの間から槌山を振り返る |
明るい羊歯の道 |
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伐採地まで下りるともうすぐ終点 |
正面登山口に無事下山 |
ひとこと:八本松町吉川地区って「美しい日本のむら景観百選」に選ばれたところだって! |