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 嶽ヶ城(たけがじょう):556.2m
        広島県東広島市河内町宇山

 山の概要
   障子嶽城跡(通称城山)は宇山の北側にそびえる標高556メートル、比高200メートルの山で、嶽が城山、高
   城山とも言われますが地域の人は「城山」と呼び親しんでいます。
   山城としての遺構がよく残っており、本丸跡には土塁があり、本丸のまわりには何段かの郭と空堀が見られます
   誰が城主であったかは明らかではありませんが南北朝時代の上山氏の第二の城ではないかと推測されていま
   す。
   頂上には桜が植えられて、春には山腹の山桜とともに美しく山を彩っています。(登山口の説明板より)
 Route Map宇山下の登山口から山頂を目指し、龍王山を往復して往路を下山
 Road Map国道375号線大渡橋北詰から県道33号線に入り、「さわやか茶屋」の標識から左に入り市道を宇山へ 

 2016年2月22日(月曜日)
  晴れ時々曇り
 ホーム9:30.。。。。 10:22県道342号線路側駐車10:25 → 10:32教念寺 → 10:37 下の登山口 → 

 10:44最終民家 → 10:53 上の登山口10:55 → 11:06林道合流 → 11:17嶽ヶ城山山頂(昼食)12:05 →

 12:13林道分岐 → 12:20 上の登山口14:15 → 12:27竜王社 → 12:35龍王山山頂 → 12:48上の登山口 →
 12:59下の登山口 → 13:02さわやか茶屋13:04 → 13:17駐車場所13:25。。。(道の駅 湖畔)。 15:15ホーム

 行動時間:2時間45分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:48分
予想以上の展望に大満足
 河内町宇山は廃校跡のそば道場・「さわやか茶屋」で度々テレビに登場する、少しは名の知れたところだ。その集落を後ろ
 から優しく守っているように、ゆったりとした風格のある山が嶽ヶ城山だ。
 国道375号線を北上し、大渡橋北詰から県道33号線を沼田川に沿って下って行くと「さわやか茶屋」の標識があり、そこか
 ら左の坂道に入っていく。森の中をを走り、峠を越えると、山の中腹に集落が見えてくる。集落の背後になだらかな山容の山
 が聳えている。それが嶽ヶ城山だ。
 集落に入り、福富町からの県道342号線と合流した先に「ここは宇山です 案内図」の看板が立っている。看板の前に、
 旧道と新道がロータリー状になっている所に駐車する。まだ先にも駐車する場所はいくつもあるが、今日はのんびり山里を
 楽しみながら歩いて行くことにする。梅の花が咲き、棚田ではブドウやアスパラガスの世話をする人が、のろのろ?と仕事を
 しているのどかな風景に春近しを感じる。 ここはアスパラガスやブドウの産地で直売所や「宇山ぶどう園」の看板が立って
 いる。
 教念寺の立派な石垣と山門を見上げ、カーブを曲がるとすぐ嶽ヶ城登山道入口に着く。「城山・龍王山入口」の標識や「障子
 嶽城跡」の説明板やいろんな立て札が賑やかに立っている。 ここから北に向かって梅の花の咲く道を道成りに登っていく。
 最終民家を過ぎ、紅梅の門を潜れば竹林の中に入っていく。この先、舗装路は傾斜が次第にきつくなり、明るい峠に出た所
 に龍王山登山口の標識がある。地図にある北の竜王山(549m)とは別の山で地図上に記載は無い。
 その先に、今日の本命「城山登山口」の標識がる。
  
さわやか茶屋の案内に導かれ左へ 峠を抜けると宇山の里
宇山の案内板 ロータリー状になった旧道に駐車
春・・・・・ 教念寺
色々な看板が立つ下の登山口
蝋梅(ロウバイ) 白梅
紅梅 最終民家
紅梅の間を抜け竹林の中へ 竹林の中の急坂

 山道が折り返すように付いている。よく整備された広い道だ。木々には名札が付いていて、学校の遠足に使っているのかも
 知れない。稜線に出ると明るい気持ちの良い尾根道になり、ピークから一気に垰に降りると林道に合流してくる。ここからは
 この林道を登っていく。尾根を切り通して造られた道は結構な急勾配だ。
 狭い尾根に郭の看板、こんな狭い場所に?小さな門でもあったのだろうか? 少し広くなったところに郭の標識、更にもうひ
 とつ、ここは広場になっていて郭跡らしい雰囲気。その先が空堀になっている。
 少し進むとコンクリートの階段がある。2013.11.24の文字が見える。この日に改修したのだろう。コンクリートの階段の次
 はコンクリートの丸太を輪切りにして埋めた階段だ。不安定この上ないこの丸太の階段が古い階段のようだ。
 頂上へ最後の登りは木の階段が架けてある。頂上は周囲を帯郭と呼ばれる平地に囲まれた土塁の上にある。
 頂上は土塁で囲まれた平坦な場所で、東屋と本丸跡の看板と三等三角点がある。三角点はそれを示す白杭もなく、独立峰
 としてはすこし粗末に扱われているように思える。
 周囲が伐採してあって頂上からの展望は素晴らしく、北に板鍋山、北西にカンノ木・鷹巣山、南に頭崎山、その遥か彼方に
 四国連山、南西に野呂山の姿も見える。東の方だけ木立が邪魔しているが、ほぼ360度、展望が効く。
 礎石?の残る大きな岩のところで展望を楽しみながら昼食にする。
 下山は途中合流してきた林道を下ってみる。荒れた急な道は登山口のすぐ北側の峠に降りてきた。
 
城山登山口 気持ちのいい尾根道
尾根のピーク 垰に下ると林道が合流してくる
広い林道を登っていく
「郭」の看板を二つ過ごすと郭の先に「空堀」の標識がある
コンクリートの階段から丸太の輪切りの階段へ、そして最後は木の階段へ
嶽ヶ城山頂      本丸跡の標識と三角点
北西方向に鷹巣山とカンノ木山
北方向に板鍋山
南方向は頭崎山の彼方に石鎚山の影

 続いて龍王山に登ってみる。嶽ヶ城登山口の反対側に龍王山登山口がある。イノシシ避けの柵を開け落ち葉の積もった広い
 道を登っていく。イノシシのヌタ場の泥水の深い水溜りを過ごし、登山口から10分で鳥居が見えてきた。鳥居の先が広場に
 なっていて竜王社の祠が祭ってある。祠の後ろから密集した木々を掻き分け山頂を目指してみる。祠から一旦下り、上り返し
 た所がピークのようだ。黄色のテープが3本木に巻き付けてあった。展望は無く密集した木立の中だ。
 下山は薄い踏み跡を辿ると鳥居のすぐ北側に出た。もとの峠まで降りて、舗装路を集落の下の登山口まで戻る。
 せっかく宇山へ来たのだから「そば処 さわやか茶屋」まで足を延ばしてみようと旧宇山小学校へ。
 ここの蕎麦は宇山在来種から生まれた宇山三号という風味豊かな蕎麦だそうだが、生憎山頂でたっぷり腹ごしらえしてし
 まって、もう食べる余力が無い。
 駐車地まで帰って、福富町の「道の駅 湖畔」に寄り、地元の野菜を仕入れて帰途に就く。
 
龍王山登山口 竜王社の鳥居
竜王社 龍王山山頂
ひとこと:さわやか茶屋で蕎麦を賞味するべきだった。残念!
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