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 雪彦山(せっぴこさん):811.1m
        兵庫県姫路市夢前町

 山の概要
   雪彦山(せっぴこさん)は兵庫県姫路市にある山である。弥彦山(新潟県)、英彦山(福岡県・大分県)と共に日本
   三彦山として知られる修験道の山であり、ロッククライミングの名所でもある。
   雪彦山は洞ヶ岳(811m)鉾立山(950m)、三辻山(915m)の総称で三辻山に二等三角点が設置されている。
   また、登山案内の多くには「大天井岳」、「不行岳」、「三峰岳」、「地蔵岳」等の岩峰から構成される洞ヶ岳の最高
   峰である「大天井岳」を雪彦山と看做している。
   なお、「大天井岳」の標高は長らく8884mとされてきたが地形図からもこれは明らかに誤りであり、測量の結果
   正確な標高は811.1mであると判明した。
    
 Route Map雪彦山キャンプ場登山口から大天井岳を経て虹ヶ滝コースに下山
 Road Map中国道夢前スマートICから県道67号線を北上し、山之内で県道411号線、県道504号線と乗り継ぐ

 2016年3月17日(木曜日)
  晴れ

 ホテル7:45.。。。。 8:25雪彦山駐車場8:40 → 登山口8:47 → 8:57不動岩 → 9:17展望岩9:27 → 

 9:48尾根に出る → 10:08出雲岩 → 10:24セリ岩 → 10:47馬の背 → 10:56大天井岳山頂(昼食)11:27 → 

 11:34天狗岩 → 11:35下山道分岐 → 11:36鎖場 → 12:06地蔵岳分岐 → 12:15地蔵岳 → 12:50虹ヶ滝 → 

 12:52峠のベンチ12:57 → 13:07大曲 → 13:15出合  → 13:27堰堤 → 13:33登山口 → 13:35駐車場13:40。
 。。。。。 17:20ホーム

 行動時間:4時間55分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:31分
ロッジ横から始まる急な登山道
 遠征二日目は本命の雪彦山だ。県道雪彦線を進んでいくと前方に岩峰が見えてくると間もなく駐車場に着く。人気の山も平日
 とあってか車は止まっていない。有料駐車場のはずだが、おばちゃんが集金の来なければタダになるらしいが?
 準備を整え登山開始。登山口の右手に登山届のボックスがある。登山届に記入してバンガロー横の登山口から登り始める。
 取り付きからいきなり階段の急登である。階段はすぐ終わり、ガレた石ころ道になり、九十九折れの急登へと変わっていく。
 雪彦山名物の急登だが、多くの人が登るので、路面は良く踏まれ、皆が掴まる幹や根はツルツルになっている。
 赤い矢印を辿れば危険は無いが、急登には違いなく、喘ぎながら登っていく。
 登山口から30分で展望岩に到着。節理のあるギザギザ岩で、お尻に岩が当たり痛くなるので座る場所を選ばなくてはなら
 ない。しかし、ここから眺める雪彦山の岩峰群は迫力があり素晴らしい眺めだ。
 
県道から 雪彦山駐車場
雪彦山登山口の案内に従い進んでいく バンガロー横の階段が登山口
いきなり急な登り 不動岩
九十九折れの急登が続く
展望岩から大天井岳を仰ぎ見る 展望岩&行者堂跡
出雲岩からは鎖場が続く
 行者堂跡を通過。この辺りから登山道は少し傾斜が緩むが、それでも依然として急な道が続く。展望岩から20分で主稜線の
 肩に着く。ここから、この岩山に似合わないような平坦な道を進み、岩峰の西側(裏)へトラバースしていく。
 最初の鎖場を降り、谷を渡ると間もなく出雲岩に着く。オーバーハングした岩が今にも落ちてきそうな巨大な岩場だ。ロック
 クライミングの残置物が上のほうに残っている。下にある大きな岩は上から剥ぎ落ちてきたものだろう。
 出雲岩を過ぎるとすぐに鎖場が現れる。岩の割れ目に太い鎖がぶら下がっている。鎖を使ってよじ登るが、狭い岩溝に挟まれ
 体の自由が利かず四苦八苦する。鎖場の次は木の根の急登だ。登り切ると覗き岩、大きな岩を巻いて登ると見晴らし岩へ。
 南方の山並みが一望できる。昨日登った七種山や明神山が見えている。続いての難所はセリ岩。大きな岩に挟まれた狭い
 隙間を通る。メタボ返しの関所のようだ。入口付近はスムーズに通れるが出口付近は狭くなって通れない。ザックを下して横
 向きになって何とか通過出来た。
 セリ岩通過後も急な登りが続き、鎖やロープ場が連続する。馬の背を過ぎ、細めの鎖やロープのある岩場を登っていくと雪彦
 山大天井岳頂上はもうすぐだ。
 山頂手前で若者二人が追い付いてきた。一人には先を譲ったが、もう一人は相当疲れてスピードが遅いので先に行かせて
 もらった。 出雲岩から30分のところを1時間近くかかって、やっと山頂に達した。
 頂上はあまり広くなく岩がゴロゴロしているのでここも座って休む場所は限られている。山頂には祠が有り、石仏が二体祀ら
 れている。ここからも西側の展望が開けており、眼下には登山口の板根集落が見えている。
 
主稜線に出てトラバース道へ
最初の鎖場を降りると間もなく出雲岩
巨大な出雲岩 狭い鎖場を登る
          木の根道の急登 セリ岩、ザックを下して通り抜ける(マウス ON)
見晴らし岩からの展望
岩場、鎖場の急登が連続する
ロープを使って岩を登る 馬の背を行く副隊長
鎖やロープが連続する岩場
雪彦山山頂 山頂で昼食
山頂からの展望  七種山と七種槍の尖峰が見えている
下山道も鎖場の連続
 雪彦山大天井岳を後にして下山開始。三角点のある雪彦山には回らず地蔵岳経由で虹ヶ滝に下山することにする。ネットの
 情報では三角点頂上は樹林の中の登山道の途中にあり、展望もなくあまりぱっとしないらしい。
 地蔵岳から虹ヶ滝ルートは登ってきたルート以上に急峻な登山道で、鎖やロープ場が連続して急降下していく。
 山頂から急激な下り坂を降りると鞍部に巨岩の天狗岩が見える。その先で道が二分し、左は三角点雪彦山、右が地蔵岳へ
 の下りである。 分岐の先が雪彦山下山のメインイベント垂直鎖の下降だ。下降口には「登山道(一般コース)」と「登山道(上
 級コース)」の標識があり、「この岩場は大変すべりやすいため、滑落事故が多発しています。登山についてはくれぐれも注意
 をしてください。」の看板が立っている。
 一般コースを覗いてみるが、こちらも結構な崖だ。これで一般コースと言えるのか?? 
 上級コースの岩場に取り付く。最初は垂直な5mほどの鎖場だ。最後はオーバーハングしていて鎖にぶら下がって降りること
 になる。 垂直な鎖場の後の長い鎖場は高さ30mはありそうで、二連の鎖になっている。
 その後も、木に掴まり、岩に掴まりの下山が続き、地蔵岳の分岐に到着。地蔵岳に登るには踏み後で岩が白くなっている所を
 探し、三点支持を心がけて登ると簡単に頂上に達した。山頂の岩場に地蔵岳の標識が置いてあった。
  
山頂から下山道は激下り 鞍部の天狗岩
分岐 左は雪彦山三角点 右が地蔵岳への下り 一般コースと上級コースの分岐
長い鎖場
地蔵岳 岩場と山頂 地蔵岳
虹ヶ滝で一般下山道と合流
 ザックをデポしてあった分岐まで戻り下山を再開する。鎖やロープの連続する急な足場の悪い下山道を下り、雪彦山の岩肌が
 間近に見える展望岩に着いたが、今日はロッククライミングするクライマーの姿は見えない。
 展望岩からも険しい道が続き、岩肌が露出した谷やロープのある岩場と難所の連続。ようやく一般道が合流する虹ヶ滝に降り
 てきた。
 大きな岩がゴロゴロした沢を渡り、対岸に登りかえすと峠の休憩所がある。ザックを下してベンチに座り不行岳、地蔵岳の荒々
 しい岩峰を振り返る。
 ここからはやっと歩きやすい登山道になる。やがて植林帯に入り、「大曲」から右折してキャンプ場の登山口へ下る。
 石の階段を下り、ガレ場 そして「出合」から暫く沢を下る。そして程なく格子枠砂防ダム(雪彦川第二ダム)へ。
 二日続きの山登りで疲れた足が「まだか、まだか」と言っている声がきこえそうだ。
 ダムの急階段を降りると少しの林道歩きで登山口に戻ることができた。
 駐車場には数台の車が止まっている。
 雪彦山は標高こそ高くはないが、山頂からの展望も良く、変化に富んだ登山道はスリルに満ち溢れ実に楽しい山である!
岩肌が露出した谷を渡る
最後までロープが・・・ 虹ヶ滝
沢を渡り、向かいの斜面を登り返す 峠にある休憩所
やっと歩きやすい登山道に 植林帯の中に大曲の標識
出合からは沢下り ミツマタの花
格子枠砂防ダム(雪彦川第二ダム) 無事帰還 駐車場には数台の車
ひとこと:山ヒルが動き出す前に登れてよかった!
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