おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 

 竜王山(りゅうおうざん):1059.8m
        香川県高松市塩江町

 山の概要
   竜王山は香川県と徳島県の県境に連なる讃岐山脈の中央にある最高峰である。香川県側は高松市と仲多度郡
   まんのう町に属し、大滝大川県立自然公園に指定されており、徳島県側は美馬市に属している。
   竜王山は二つの峰を持ち、東の峰は讃岐竜王、西の峰は阿波竜王と呼ばれている。讃岐竜王は標高1058mで
   三角点は設置されておらず、阿波竜王は標高1059.8mで四等三角点が設置されている。阿波竜王の三角点は
   まんのう町に位置し、香川県の最高峰となっている。また讃岐竜王と阿波竜王とは別に両峰の南西にも「竜王山」
   という名称の一等三角点(標高1012.7m)が設置されている。
   
 Route Map奥の湯ふれあいの里から阿波竜王、讃岐竜王を経て、相栗峠に下山する周回コース
 Road Map瀬戸中央自動車道から高松自動車道、国道193号線を経由し、県道153号線で奥の湯温泉へ 

 2016年4月10日(日曜日)
  曇り

 ホーム5:00.。。。。 7:45奥の湯キャンプ場駐車場7:50 → 7:55塩江向学寮登山口 → 8:53キャンプ場9:05 →

 9:10一合目 → 9:40林道出会(休憩)9:55 → 10:02松尾分岐 → 10:17縦走路合流 → 10:28浅木原分岐 → 

 10:35阿波竜王山頂10:53 → 11:14讃岐竜王11:20 → 11:33 1005mピーク → 11:46鷹山公園(昼食)12:23 →
 12:53 776mピーク → 13:26相栗峠13:30 → 13:44相栗峠登山口 → 14:10駐車場。。。。塩江温泉

 行動時間:6時間20分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:37分
讃岐山脈の稜線を歩く
 香川県には登山意欲をかきたてるような山は少ない。 それは標高の低さばかりでなく、その植生にも原因があるように思え
 る。今回の遠征はそんな中、香川県の南に連なる讃岐山脈の中央に位置し、標高の一番高い竜王山と三番目に高い大滝山
 に登ることにする。
 今日は塩江温泉奥の湯ふれあいの里を出発し、阿波竜王、讃岐竜王そして相栗峠に縦走して塩江温泉に宿泊する予定だ。
 時間が早いのか日曜日なのに奥の湯ふれあいの里に人影は無い。山支度をして県道を100mほど南に行くと大手前高校 
 塩江向学寮の入口がある。寮の裏手に登山口があり、コンクリート舗装の道を登っていくと、すぐ山道の分岐にでる。しかし、
 この山道は崩れて寸断され、修復される気配もない。崩落個所を過ぎ5分も行くと明るい茶畑が広がる場所に出る。茶畑も
 荒れており、最近は手入れもされていないようだ。
 廃屋を左に過ごすとコンクリート舗装された道になり、やがて林道と交差する。 林道を渡り、5分ほど進むと民家の前に出る。
 民家の裏手を登っていくと指導標があり、右手に細い道が分岐しているが指導標の矢印がはっきりしていない。そのまま左
 手の広い道を進んでしまって、次の民家の横のあぜ道を強引に登ることになったが、猿に出会える幸運もあった。
 ここからキャンプ場までは20分程の林道歩き。地元の人とのんびり散歩。途中、竜王山への近道を右に過ごすと5分でキャ
 ンプ場に着く。
奥の湯キャンプ場 広い駐車場
大手前高校 塩江向学寮入口 塩江向学寮登山口
向学寮の上にあがるとすぐ山道になる 崩れた登山道
茶畑 ムラサキケマン
舗装された生活道 ネコノメソウ&ムラサキサギゴケ
車道をショートカットしながら高度を上げていく どこまでも民家が点在する
 この民家の横を登った後、道を間違える
猿 発見! 最上部の車道を西へ キャンプ場まで1000mの標識
地元の人も一緒にキャンプ場まで 竜王山へのショートカット道

 キャンプ場には京都ナンバーの車が駐車している。キャンプ場から竜王山をピストンするのだろう。トイレ(綺麗な水洗トイレ)
 を借りて満開の桜の下で一休みする。
 管理棟とトイレの間から登山道が始まる。広い林道を引き返すように東に向かって進み、貯水タンクのところから舗装が切れ
 地道の林道になる。1合目でショートカット道が合流してくると山道らしくなり、傾斜も増してくる。程なく2合目の標識、キャンプ
 場が起点なのか? 合目間の距離が短いような気がする。3合目を過ぎると雑木林の中の緩やかな道から、植林帯の中の
 急な登りになってくる。5合目の標識を過ぎ、急登を頑張ると真新しい林道に飛び出す。ここで一息入れ、さらに稜線を目指し
 ジグザグの急登を登っていく。 林道から7分で尾根上の松尾分岐に着く。作りかけの林道が縦横無尽にに走っている。
 ここからは尾根道を登り、ピークからは緩やかなトラバース道を進み、9合目の標識を過ぎると5分で縦走路に出る。東に行く
 と讃岐竜王、西に行くと阿波竜王。今回は讃岐竜王方面に帰るので阿波竜王に向かう。
 一旦下り、登り返すと今度は急激な下りが待っている。半分朽ちかけた横木の階段を慎重に下ると鞍部に地蔵さんが待って
 くれている浅木原分岐に着く。
 鞍部から緩く登り、車道を左に見ると、最後の階段の上に山頂展望台が見えてくる。
 山頂展望台からは阿波竜王の電波塔群が見えるが遠くの山は霞んで見ることは出来ない。山頂直下の車道からは次々と人
 が上がってくる。展望台の前にある小さな四等三角点には小石が乗せられ、見落してしまいそうだ。
 
キャンプ場管理棟 貯水タンクから山道へ
広くて緩やかな道 1合目でショートカット道が合流してくる
雑木林の中の緩やかな道から、やがて植林帯の中の急な登りになってくる
5合目辺りの植林帯の急登 新しい林道を横切る
稜線上の松尾分岐 9合目
阿讃縦走路に合流 急な横木の下り階段
鞍部にある浅木原分岐 阿波竜王への登り
阿波竜王山山頂 阿波竜王の電波塔群

 暫く休憩し、エネルギーを補給して讃岐竜王に向かう。ここからは阿讃縦走コースを東に縦走だ。
 浅木原分岐を見つめるお地蔵さんを左に過ごし阿讃縦走路を行く。急階段を上り下りし、竜王キャンプ場分岐まで戻ってきた。
 目の前には天まで届きそうな急階段、標識には「阿波竜王600m 讃岐竜王100m」とある。たかが100mと元気を出して
 登り始めるが、上に行くほど傾斜がきつくなり息が上がってくる。階段を登り切ると間もなく讃岐竜王の山頂が見えてくる。
 山頂からの展望は全く無く、立派な標柱とベンチが設置してある。標柱の後ろには三角点と見間違う境界線の石柱と「どじ山
 会」の1050mと書かれた白い杭が立っている。標高は1058mでは?
 
浅木原分岐を見つめるお地蔵さんを左に過ごし阿讃縦走路を行く
         讃岐竜王名物の急階段         振り返ればすれ違った人は遥か下に・・・
縦走路脇にある讃岐竜王山山頂

 県境に沿って走る阿讃縦走路は何処までも広くて、完璧に整備された登山道が続いている。松の巨木や赤松の林そしてシャ
 クナゲの植えられた長い下り坂をドンドン降りていくと鷹山公園に着く。
 数本の桜はまだ満開を迎えていない。丁度昼前、東屋横のベンチで簡単な昼食を採る。その間にもひっきりなしに車が上がっ
 てくる。竜王山は車で来る山として人気があるのか? 
 縦走路は車道を横切り、尾根続きに889mピークに向かっている。この辺りは身近なところにタムシバが咲いている。
 次の776mピークへの起点には 左に迂回路があるが直進して山頂に。ここにも四等三角点がある。
 ピークからは猛烈な急階段が延々と続き、階段が切れるとその後は急なジグザグの下りになる。逆コースから登ると猛烈な
 登りが延々と続くことになる。
 一旦、林道に飛び出した後再び山道に戻り、緩やかになった道を進んで行くとヒメシャラの植林帯がある。ヒメシャラの植林と
 は珍しい! ヒメシャラの植林帯の下で登山道は行き止まりとなり、北に向かって左折する。やがて林道に降り立ち林道竜王
 塩江線から県道7号線へ下って行く。
 相栗峠は右に100m程のところにあり、先ほどの登山道からの階段が降りてきている。その向かいには縦走路への階段が
 続いているが、この道は使われていないようだ。
 
広い縦走路 1005mピークを通過
        亀甲型の表皮が美しい老松             鷹山への長い下り坂
鷹山公園 車道を横切り889mピークヘ 相栗峠まで2100m
タムシバの咲く889mピークからの横木の下り
776mピークへの起点 左に迂回路 タムシバ
776mピークの三角点 急な階段からジグザグの下りになる
一旦林道に出て、再び山道へ
ヒメシャラの林の横を下る ツツジ&クロモジ
林道竜王塩江線から県道7号線へ 県境の相栗峠

 相栗峠から少し下ったところに大滝山への縦走路入口がある。その先からは車道を串刺しにするようにショートカットしながら
 降りていく。アオキの茂る道を下ると車道の相栗峠登山口に出る。ここからはひたすら車道を歩いて奥の湯キャンプ場へ。
 竜王山キャンプ場への林道入口を過ぎ、奥の湯キャンプ場の手前200m程のところに登山口がある。丁度茶畑の下辺りだ。
 奥の湯キャンプ場は沢山の人で賑わっている。が駐車場には我が愛車のみ。
 14;10無事帰着。ホテルまでは10分程の距離だ。
 
車道をショートカットしながら下って行く
アオキの茂る道を下ると相栗峠登山口に下山
満開の桜の下を・・・・ 面白いバス停の看板
「ここは松尾ちゅうとこや このバス停は上西のてんこつ
やけん こっから先はめんめで歩いていたーえー」
ここが新しい?登山口 無事駐車場に帰着
ひとこと:一等三角点まで行くべきだったかな!?
ページTOP 山便りへホームへ 

osidori登山隊