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 蓮華山(れんげさん):576.4m
        山口県岩国市玖珂町

 山の概要
   蓮華山は山口県岩国市の玖珂盆地に聳える標高576mの山である。
   急峻なこの山の山頂には中世の山城跡があり、南麓に対峙する小さな鞍掛山に築かれた山城と、旧山陽道の
   覇権をめぐって敵対関係にあった。また、この山は信仰の対象でもあり、山上には多老神社跡や郭跡があり、中
   世の息吹が感じられる。
   山頂からの展望は南面のみで、北面は樹木に遮られ展望は無いが、山頂より西に400m程行ったところにある
   西峰展望台からは北面の木が伐採され西中国山地の山並みを見ることができる。
   
 Route Map比叡神社登山口から本コースを進み山頂へ、下山は尾根コースを下り市の滝へ周回
 Road Map山陽道玖珂ICから県道70号線で国道2号線へ。玖珂中学校前を右折し、300m先を左に入る 

 2016年2月10日(水曜日)
  晴れ

 ホーム8:30.。。。8:35比叡神社石段下10:30 → 10:36舗装T字路 → 10:49谷津林道登山口 → 10:53堰堤→ 

 10:58沢から離れる → 11:12左岸へ渡る → 11:29右岸へ渡る → 11:39急登終り → 11:48市の迫滝分かれ →

 11:55ひよどり越え → 12:11尾根道分岐 → 12:18蓮華山山頂 → 12:28西峰展望台(昼食)13:26 →

 13:37蓮華山山頂 →13:42尾根道分岐 → 13:52一般コース合流 → 14:19市の迫滝14:28 →14:39谷津林道出会→
 14:48比叡神社石段下 → 比叡神社参拝15:10。。。。。16:10簡保の宿 光

 行動時間:4時間18分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:58分

急登とシャリバテでヘロヘロに

 山陽道玖珂ICを降り、ナビをセットするが比叡神社の表記が無く、30分程迷走してなんとか神社の鳥居の前に着く。
 あれ! ネットで見る長い石段は? 鳥居の左を抜け、桜並木を100mほど進むと比叡神社の石段下に着いた。やれやれ!
 比叡神社の路肩に駐車して右手の「本コース」の道を採る。神社の社域を過ぎたところでT字路を左に採り、山方向に向って
 歩いて行く。
 最終民家を過ぎると舗装が切れ、耕作放棄地の中を進んでいく。すでにイノシシ避けの防護柵もなく、前方には蓮華山が立
 ちはだかるようにその雄姿を見せている。やがて山道となり、ヒノキ林を抜けると林道谷津線に出る。
 
比叡神社の鳥居と桜並木の参道 比叡神社階段下の駐車場所
蓮華山山頂 本コースへ 蓮華山へ向かって棚田の中を行く

 「蓮華山登山道」の標識に従い、林道を横切って再び山道に入っていく。 4分後に堰堤の左側を乗り越し、その5分後には
 沢から離れて、左の斜面をジグザグに登り、高巻きし石の露出した道を進み、沢に合流すると左岸に渡る。いよいよ急登の
 始まりだ。急斜面に付けられた九十九折の山道は2013年の豪雨以降に整備されたのかまだ砂留の木が新しい。下を見れ
 ば沢は倒木に埋まっている。九十九折の山道が終わると、再び沢に合流し木橋を渡って左側の尾根に取り付く。
 今までの谷筋の道と違い、尾根は明るく木の間越しに下の風景も垣間見え、気持が良いが険しさは依然変わらずジグザグに
 一気に高度を稼いでいく。
谷津林道登山口 石積みの跡を右に見ながら進む
大きな堰堤 沢から離れて急斜面をジグザグに登る
石のゴロゴロした道 左岸に渡り、急斜面をジグザグに
沢沿いに登っていく 右岸に渡り、尾根に取り付く(マウス ON)

 きつかった急登が終わり、長いトラバース道を進むと「比叡神社 市の迫滝経由」の標識がある分岐に着いた。左手の比叡神
 社方面への道はあまり使われていないのか踏み跡が薄い。
 標識に従い、右手の道を登っていくと「ひよどり越え」の峠に着く。急登にエネルギーを使い果たしたのかペースが全く上がら
 ず、ここでアンパンを齧ってエネルギーを補給する。
 すこし元気が出たところで、左手に進み、しばらく行くと尾根コースが合流してくる。帰りに使う予定のコースだ。
 明るい尾根道を緩やかに登り、主稜線の鞍部に出たところで、左に向かうとすぐ蓮華山山頂に着いた。
 広い平らなスペースの真ん中に蓮華山山頂の山頂標識がポツンと立ち、片隅に二等三角点と多老神社の祠がある。
 山頂からの展望は南面のみで、北面は樹木に遮られ展望は無い。
 
やっと緩やかな道へ 市の滝分岐
ひよどり越え 尾根道分岐
もうすぐ山頂 蓮華山山頂

 山頂広場を一通り散策し、ここから 400m・7分の標識のある西峰展望台に向かう。途中、末貞分岐を過ごし、550m中の
 ピークを越えると西峰展望台に着く。(7分はきつい!)
 展望台からは玖珂盆地が一望できる。すぐ下に鞍掛山、その先に尖峰の氷室岳、そしてなだらかな高照寺山、さらにその先
 には瀬戸内海も見える。
 北方面も伐採され雪を被った西中国山地の山々が見渡せるが、名前は定かでない。
 展望を独り占めして、遅い昼食にする。 またまた、鍋焼きうどんだ!
 
多老神社の祠 蓮華山西峰展望台400m
蓮華山西峰展望台 北側の展望   西中国山地の山々

 帰途は蓮華山山頂に引き返し、尾根コース分岐まで降りてきた。分岐のコース案内板には「尾根道 急坂・岩場あり 展望良
 好」の表示がある。期待して良さそうだ!
 尾根コースは直線的に降りる分、急坂が続く。振り返れば蓮華山が高く聳えている。小さな岩場の上に立てば眼下に鞍掛山
 や玖珂盆地の広がりが一望出来る。10分ほど急坂と格闘すると一般コースに合流する。
 快適な尾根道は10分ほどで終わり、「市の迫滝」の標識に従い右手の谷に向け転げ落ちるように下って行く。沢近くまで下り
 滝の上部からザレ場をジグザグに下り、大岩の洞窟を過ぎると市の滝観音に降り立つ。
 弘法大師に見送られ、緩やかになったが石ころだらけの道をのんびり下って行く。この辺りの沢も豪雨の跡が痛々しい。
 良く手入れされたヒノキ林の中を下って行き、朽ちかけた木橋と鉄橋を渡ると道幅が広くなり、やっと歩きやすくなる。
 市の迫滝から10分で谷津林道に。ここから舗装路を歩き、10分ほどで比叡神社石段下に帰ってきた。
 
帰りは尾根道へ (マウス ON 分岐に架る案内板) 山頂を振り返る
眼下の鞍掛山と玖珂盆地 岩場の急斜面
一般コース合流 蓮華山を振り返る
気持ちの良い尾根歩きは一時 尾根道から急斜面のザレ場へ
ザレ場の急斜面をジグザグに下ると市の迫滝へ
観音堂からは緩やかな道 ヒノキ林の中をのんびりと・・・
林道出会い 無事帰着
 おまけ
峨眉山に沈む夕日(簡保の宿 光から)
ひとこと: ここも山城跡 どうりで険しい山だった!
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