おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 

 大滝山(おおたきさん):946.0m
        香川県高松市塩江町

 山の概要
   大滝山は香川県と徳島県の県境に位置する山。讃岐山脈の一部で、標高は946m。讃岐山脈で3番目に高い
   山であり、香川のみどり百選にも選定されている。山頂の徳島県側に四国別格二十四霊場二十番札所の大瀧寺
   や西照神社があり登山者も多い。
   
 Route Map苫尾口登山口から尾根道を縦走し、中腹道を通りウドン谷口に下山する周回コース
 Road Map高松市塩江支所から国道193号線から県道7号線、県道153号線を経由し、大滝山キャンプ場へ 

 2016年4月11日(月曜日)
  曇りのち晴れ

 塩江温泉7:50.。。。。 8:05大滝キャンプ場駐車場8:10 → 8:13苫尾口登山口 → 8:27林道出合 → 

 9:15苫尾峠 → 9:25苫尾山 → 9:44三本松分岐 → 10:08大生峠 → 10:28城ヶ丸山頂 → 10:44ブナ峠 →

 10:50大滝山(西照神社)・昼食11:10 → 11:35大生峠分岐 → 11:50中腹道分岐 → 12:13中腹道三本松分岐 → 
 12:45大ケヤキ → 13:02林道出会 → 13:10ウドン谷口登山口 → 13:16駐車場13:20。。。。17:05ホーム

 行動時間:5時間06分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:20分
往路は長り稜線歩き、復路は「森の巨人たち」の大ケヤキに会いに中腹道へ
 昨日に続き、今日も阿讃縦走路を歩く山旅だ。キャンプ場最奥の第5駐車場に車を置き出発する。キャンプ場にはテントが
 2張あり、すでに出かけている。たぶん我々と同じ大滝山に登るのだろう。
 駐車場から100程先にある大屋敷橋を渡ったところに苫尾口の登山口がある。登山口の標識には苫尾峠1370m・大滝山
 4290mと書かれている。
 登山口からいきなり急な道に入り、ガレた沢を渡って植林帯の中を急な斜面をジグザグに登っていく。高度がぐんぐん上がり
 15分程で林道に出る。目の前のは赤茶けたコンクリートを吹き付けた壁面が立ちはだかり、登山道の続きは見えない。とり
 あえず右に行った見ると、尾根を回り込んだところに「歩道」の0ひょうしきが有り、コンクリートの壁面に浅く階段がつけられ
 てる。これが登山道の続きであった。
 この階段を登って山道になると、尾根にそって再びジグザグの急登が始まる。この登りはかなりきつい登りだ。ヒノキの鬱蒼と
 した中を登っていくと分岐がある。ウドン谷口からの道が合流してくる分岐だ。 苫尾口から620m、苫尾峠まで750mの案
 内がある。まだ半分も登っていないが、息を切らすような急登はここまでだ。ここからはトラバース気味に進み、谷を渡り、隣の
 尾根へ取り付く。支尾根に乗って、Uターン気味に左に向かい主稜線に出たところが苫尾峠だ。風が吹き抜ける稜線は寒さが
 堪え、ウインドブレーカーを羽織って苫尾山へ向かう。
大滝キャンプ場第5駐車場 大屋敷橋
苫尾口登山口 いきなりの急登
荒れた沢 苫尾峠まで1170mの標識
コンクリートを吹き付けた山壁の歩道 ミツバツツジ
ウドン谷口からの道が合流してくる 苫尾峠まで750m 谷を渡り、隣の尾根へ
支尾根に乗って、左に向かい主稜線へ 縦走路上の苫尾峠

 峠から10分ほど登ると苫尾山の山頂で四等三角点がある。山頂から阿讃縦走路のなだらかな登山道を下って行くと右に
 大規模農道経由で苫尾に下る分岐がある。分岐を右に過ごし、緩やかなアップダウンを繰り返していくと赤松の綺麗な林の
 ピークの先に「三本松」の標識が立っている。標識を過ぎるとすぐ三本松の分岐があり、左に中腹道に下る道が分岐している。
 次に目指すのは大生峠だ。稜線上の縦走路から中腹道に下る道は三本松分岐とこの大生峠分岐の2か所だ。
 三本松分岐から緩やかな登りをのんびり登っていると行く手に濃い樹林におおわれた山が立ちはだかった。881mピークだ。
 苫尾峠からほとんどきつい登りが無かったから、この短い急登でもちょっときつかった。急な階段を登り、樹林の中のピークを
 越える。道標には大生峠まで470mと書かれている。
 881mピークから下ったところが大生峠だ。峠の前方には城ヶ丸が立ちはだかっている。はじめは左にトラバースするように
 進むが、そこからは尾根に沿った急なジグザグの急坂となり、いっきに約100mの高低差を登り切と城ヶ丸山頂だ。
 943.3mの山頂には東屋があり、山頂標識前にはベンチも置かれている。
 二等三角点の前には、それを見守るように石仏が置かれている。その石仏には八十八番大窪寺と刻まれており、ここから大
 滝山に向かう道端には点々と石仏が並んでいる。
 この稜線は香川県と徳島県の県境になっていて、徳島県側には大瀧寺の寺領という看板と県境標識がいくつも立っており、
 互いに自己主張をしているようだ。
 城ヶ丸から尾根道を下りブナ峠に着く。香川県側にはブナの森が広がっているが、我々が見慣れているブナの森から見れば
 規模は小さく、純林とは言い難い。
 ブナ峠には新しい門柱が立っていて大瀧寺と刻まれている。この峠から、少し右に下ったところに寺らしき建物が立っている。
 これが新しく再建された大瀧寺だろう。
 峠から直進すると大瀧寺本堂跡の石柱が立ち、左手の小高いところに登ると、三角点は無く、山頂標識だけが幹の麓に括り
 つけられた大滝山山頂に着く。
 山頂の南側に西照神社がある。神社のベンチで簡単な昼食を採る。
 
苫尾山(819m)頂上 なだらかな縦走路
苫尾分岐(大規模農道へ) 美しい赤松林 三本松
三本松分岐 大生峠分岐
急坂を登ると大滝山・城ヶ丸(943.3m)
三角点前の石仏と大滝山への尾根道
県境標識 ブナ峠 左は林道 右は大滝寺 直進が大滝山
大滝寺 大滝山山頂

 昼食後、神社の左手にある大瀧寺四国霊場巡拝路の石柱を潜り、石仏の並ぶ巡拝路を城ヶ丸まで戻り、大生分岐から中腹
 道へ下って行く。15分程下ると中腹道に降り立つ。
 ここからは樹林の中の快適な道だ。山肌に沿って、谷を渡り尾根を越え緩やかな道が続いている。中腹道大生分岐から174
 0mを約25分で中腹道三本松分岐に到着。
 ここから中腹道も少し荒れ気味になる。谷はザレて、道幅は極端に狭くなり道幅の無いザレ場には「危険注意」の看板だけが
 立っている。ロープでも渡してくれれば楽になるのに・・・・。 もっと崩落した谷にはテキサスゲートのような橋が架けてある。
 そんな道をどんどん歩いて行くと、突然稜線に向かってのガレ場のジグザグ急登になった。登り切って少し平坦になるとヤマ
 シャクヤクが目に付くようになる。蕾もあり、あと1週間ほどで花が咲きだすだろう。
 ガレ場の谷を過ぎ、尾根を回り込んで下りになると、そこに大ケヤキが立っていた。これは林野庁の「森の巨人たち百選」に
 選ばれた「大屋敷のケヤキ」なのだ。樹齢は推定300年以上で高さは30mとある。周りに木々は無く、孤高を保って威厳が
 漂っている。
 苫尾峠への分岐を過ぎ、どんどん下って行くと林道が見えてくる。往路の林道の東の方になる。林道を横切り、更にジグザグ
 に急降下すると車道に飛び出す。ここが「うどん谷口登山口」だ。
 うどん谷口登山口から150mほど歩くと朝に登った苫尾口登山口がある。
 1時16分無事駐車場に帰着。テントの住人もすでに下山して食事の支度中だ。
 
西照神社 大瀧寺四国霊場巡拝路のスタート地点
大滝山を振り返る 大生分岐から中腹道へ
中腹道への道 中腹道大生分岐
谷渡り 中腹道の三本松分岐
道幅の無いザレ場には「危険注意」の看板だけ ゲートのような橋
一転、急な登りで高度を上げる ヤマシャクヤクの蕾
「森の巨人たち」百選の大ケヤキ
マムシの説明付き標識 苫尾口への分岐
林道からの下り ウドン谷口の登山口
林道歩きは5分程 キャンプ場の駐車場に無事帰還
ひとこと:スリルに富んだ中腹道は「森の巨人」の領域!
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