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 乳頭山(にゅうとうざん):1478.0m
        秋田県仙北市田沢湖

 山の概要
   乳頭山とは、秋田県仙北市と岩手県雫石町にまたがる山でる。十和田八幡平国立公園の中に位置する。
   遠くから見たゆったりとした印象とは異なり、山頂の東側は断崖絶壁となっている。山頂は崩壊が」進んでいる。
   秋田駒ヶ岳とともに古くから知られた山で、秘湯で名高い乳頭温泉郷の北東に乳房のような山容を見せている。
   山頂からは、岩手山や林野庁の森林生態系保護地域に指定されている葛根田川源流部などを一望できる。また
   東隣の笹森山と三角山の鞍部に広がる千ヶ沼原は、尾瀬にも匹敵するほどの高層湿原とも言われている。
   
 Route Map乳頭温泉郷から黒湯を経て山頂を目指し、田代平山荘から孫六温泉に周回
 Road Map乳頭キャンプ場から国民休暇村・乳頭温泉郷へ 

 2016年7月8日(木曜日)
  晴れ

 乳頭温泉郷7:00. → 7:25黒湯温泉7:30 → 7:55一本松温泉8:10 → 9:32稜線9:40 → 10:15田代平分岐 →

 10:30乳頭山山頂10:35  → 11:00田代平分岐 → 11:30田代平山荘(昼食)11:45 → 11:50孫六温泉分岐 → 

 12:16 1178m地点 → 13:00 孫六温泉0.6kmベンチ → 13:38 孫六温泉登山口 → 13:46黒湯温泉 →
 14:12 乳頭温泉郷14:20。。。。。 14:25キャンプ場

 行動時間:7時間12分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:15分
 今日は久しぶりに天気が良くなった。 待望の山登りが出来る! 計画には無かったが、乳頭温泉郷の奥に聳える乳頭山に
 登ることにする。乳頭山は鶴の湯への途中から見ると乳房そのものの形をしている。(表題の写真)
 キャンプ場から休暇村までは車で5分ほど、黒湯まで車で行けるが歩くことにする。気持ちの良いブナ林の中を30分程のウオ
 ーミングアップだ。
 黒湯温泉の駐車場から乳頭山登山道入口の標柱に導かれて下っていくと孫六温泉からの道と合流する。右手の狭い道を下
 り、広い林道に出ると乳頭山の標柱がある。ここが乳頭山登山口だ。右手に黒湯の建物を見ながら一本松沢に沿って登って
 いくと護岸工事の為、迂回路が作られている。工事現場の上に出ると本来の登山道になる。一本松沢の対岸からは温泉の蒸
 気が噴き出ている。さすが豊富な湯元を持つ乳頭温泉郷だ。
 沢に架る橋を渡ると広い林道と別れ、狭い山道になり傾斜も増してくる。しばらく行くと一本松沢の支流に出、沢の中を歩いて
 いく。対岸に渡り、少し登ると野天風呂のある一本松温泉跡地に着く。お湯が自噴していて、奥には白濁した湯がかけ流し状
 態の浅い湯船がある。下山時だったら、話のタネに入浴するのも良いかもしてない。
 ここで休憩していると女性3人組が登ってきた。この登山で唯一出会った人達だ。
 
国民休暇村 乳頭温泉 林道を黒湯へ
黒湯温泉駐車場 黒湯温泉入口
孫六温泉分岐 乳頭山登山口
黒湯温泉 湯煙をあげる源泉
一本松沢に沿って登る 沢に架る橋を渡り右岸へ
白濁した水が流れる一本松沢 季節外れの色づき
岩の多い山道から沢の中の道へ・・・沢を渡り左岸へ
ユツバシオガマ 秘湯の湯 一本松温泉
 一本松温泉を出発し、30分程登って小沢を渡ると、いよいよ急登の始まりだ。登山道は整備されており、階段になっているが、
 登るには段差があって大変である。小沢から40分程かかって、やっと展望の利く標高1273mの稜線上に上がった。ベンチも
 あり、絶好の展望台だが、生憎の霧で周りの山は見えず、乳頭山への尾根だけが北に延びているのが見える。
 山頂へは、この尾根を登っていく。周りの景色は見えないが、足元に目を移せば、多くの花が咲いている。岩場やガレ場の道を
 花に癒されながら登ってい。やがて広い尾根に続く木道の道を進むと、田代平との分岐にでる。山頂までは300m、もうひと頑
 張り。山頂直下に近寄ってみる乳頭山は、遠くで見せる穏やかさとは別物である。南側の岸壁は垂直に落ち、荒々しい姿だ。
 11時30分、乳頭山の山頂に到着。雲の間に岩手山の山頂が垣間見えるが、秋田駒ヶ岳は見えない。山頂の崖下に秋田
 駒ヶ岳からの縦走者の二人連れの姿が見える。風が強く早々に下山にかかる。
 
急な長い横木の階段 疲れたぁ〜    やっと緩やかに・・・・
ハクサンシャジン ヨウラクツツジ ヨツバシオガマ
緩やかになった階段道を登ると稜線へ 山頂部が見えてくる
エビネ 稜線に上がると後1kmの標識
大きな石が転がる道から小さなゴーロの道へ
オノエラン ? ニッコウキスゲ ハクサンチドリ
木道の先に山頂が見える(中央の小さな尖峰)     分岐から山頂は300m
乳頭山は絶壁の上にある                              乳頭山山頂
山頂標柱 雲間に見えた岩手山
 
 田代平分岐もでは往路を引き返す。田代平山荘へと緩やかに下っていく。左手、眼下には田沢湖が見え、ニッコウキスゲの咲
 くお花畑を更に下っていくと、前方に田代平山荘が見えてくる。
 田代平山荘はトイレもある2階建ての避難小屋で、周りには大小の池塘があり、ニッコウキスゲや ミツガシワが美しく咲いて
 いる。池塘の向こうにはなだらかな乳頭山の姿があり、水面が開けていればその姿を美しく映すであろう。
 
分岐を右折、田代平へ ゴーロの道から木道へ
 
左手下に田沢湖  ニッコウキスゲのお花畑 
乳頭山とゴゼンタチバナ          眼下に田代平山荘を見ながら        
 
 田代平山荘 山荘前の湿原 
 湿原から見る秋田駒ヶ岳      青い空が似合う湿原と ミツガシワ

 山荘を出て、西に200mほどで孫六温泉の分岐がある。孫六温泉まで2kmの表示がある。ここで左折し孫六温泉に向かう。
 田代平の平坦なコースもやがて尾根筋の山道になり、藪が木道を塞ぐようになる。壊れた木道や、ぬかるみの道などをクリア
 し、下り坂が緩やかになって小さなピークに着くと、孫六温泉0.6kmの標識とベンチが置かれている。
 ブナに囲まれここで小休止をとる。
 腰を上げて尾根を下る途中から建物の屋根が見えてくると間もなく孫六温泉登山口に着く。登山口には水場があり、喉を潤し
 頭から水を被って汗を流す。
 孫六温泉の軒先を通り、一本松沢に架る橋を渡り、黒湯温泉へ。
 黒湯温泉から林道をクールダウンしながら休暇村に帰った。
 
   
孫六温泉分岐  孫六温泉入口 
 
眼下に田沢湖を見ながらお花畑を行く 
 
湿原から乳頭山を見る 
荒れた登山道    壊れた木道に 被さる笹と沼地の連続
 孫六温泉まで0.6kmの標識とベンチ                        美しいブナの森                   
 
孫六温泉登山口  冷たい水で顔を洗い喉を潤す 
孫六温泉 黒湯登山口に帰着
ひとこと:孫六温泉への下山道、秋田駒の登山道整備に予算がとられ、こちらにはお金が回らないのだそうです
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