七種山(なぐさやま):683.0m 兵庫県福崎郡福崎町
山の概要
七種山(なぐさやま)は兵庫県福崎町にある標高683.0mの山である。 山域にはつなぎ岩や笠岩等の奇岩が
が多くみられ、落差72mの雄滝をはじめとした七種48滝があることでも知られ、関西百名山やふるさと兵庫100
山にも選ばれている。また、遠くから見ると槍の穂先ように尖った形をしている七種槍(なぐさやり・577.3m)と
山頂にお薬師様が祀られている薬師峰(やくしみね・616.2m)の3つの山は、総称して七種三山(なぐささんざ
ん)と呼ばれている。
Route Map:野外活動センター登山口から七種槍・七種山を周回縦走
Road Map :中国道夢前スマートICから福崎青少年野外活動センター駐車場へ |
2016年3月16日(水曜日) 曇り後晴れ
ホーム5:00.。。8:15野外活動センター駐車場8:20 → 8:25登山口→ 8:40鉄塔→ 9:00 340mピーク9:10 →
9:14鉄塔 → 9:42 393mピーク → 11:06七種槍山頂11:20 → 11:55 430mピーク → 12:02小滝林道分岐 →
12:07小滝林道12:17 → 小滝林道登山口12:20 → 13:00トラバース道 → 13:10稜線分岐 → 13:16 笠岩 →
13:28七種山山頂(昼食)13:52 →14:20遊歩道分岐 → 14:32七種神社 → 14:48鳥居前駐車場 →
15:00作門寺山門 → 15:28作門寺山門15:35。。。。。16:05ホテル
行動時間:7時間8分(休憩、昼食時間含む)
昼食時間:24分 |
稜線へ標高差200mの激登り
今回は播磨の名峰、雪彦山と七種山を巡るミニ遠征の山旅だ。ともに切り立った険しい岩峰が売りの山だ。
七種山は福崎町観光協会の七種山登山(http://www.fukusaki-tabigaku.jp/kankou/nagusa.html)を参考に、七種槍から七種
山へ反時計回りに縦走することにする。一般的には七種山から七種槍への縦走コースと採るらしいが・・・・・。
8時過ぎ福崎町青年野外活動センターに到着。センター向かいの駐車場は活動センターの専用駐車場で登山者用は30m
北に行ったところに登山者用専用駐車場が用意されている。駐車場には七種山の地図付き案内板も設置され至れり尽くせ
りだ。
登山支度をして、上級者(健脚)コース「七種槍〜七種山」縦走にいよいよ出発だ。このコースの謳い文句は
「七種山〜槍」ではなく、「槍〜七種山」をお勧めします
槍・七種山を正面に、スリル満点の岩尾根歩き・・・・・・
日本アルプスを彷彿とさせる縦走登山が楽しめます!
■ 全行程11km 歩行時間5時間30分
(センター)から3.5km。150分〜(七種槍)〜3km・90分〜(七種山)〜4.5km90分(センター)
このルートとは少し違い、小滝林道に一旦下り、七種山に登り返すコースを採る。
野外活動センターの南、田口奥池の間にあるフェンスを開けてを登山開始する。青く澄んだ池に遊ぶアヒル?ガチョウを見な
がら池の向こう側に3分の1ほど回り込むと「周遊コース入口 七種槍3km・七種山5km」の標識が立つ登山口がある。
登山口からいきなりの急登である。慣れない体にはきつい。それでも明るい雑木林の中の登りで、振り返れば田口奥池も見
下ろすことができ、辛くは感じない。
15分で送電線の鉄塔に着く。すでに汗ビッショリだ。服装調節を兼ね一休み。鉄塔からは左に七種薬師、中央に七種山、そ
して右に七種槍の七種三山が見て取れる。
鉄塔から岩場を登ること20分で、ようやく尾根のピークに辿り着く。槍と七種山が遥か彼方に聳えて見える。
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福崎青少年野外活動センター |
登山者専用駐車場 |
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湖畔の登山口 |
青い湖水を湛える田口奥池 |
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湖畔の遊歩道 |
登山口 |
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急な登り坂 |
最初の鉄塔 |
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鉄塔から見た七種三山七種薬師(左)・七種山(中央)・七種槍(右) この山の名花 ヒカゲツツジなら良かったが・・・ |
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更に岩場を登り続ける |
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急坂を登った最初のピーク |
気持ちの良い尾根道 |
展望とスリルの尾根を七種槍へ
尾根道は変化に富んだ解放感のある登山道だ。送電鉄塔を潜り、「この先岩場 滑落注意」の看板が立つ小さなピークを越
えると目の前に巨大な岩場が聳え立つ。
この岩場は七種山系唯一の鎖場がある。鎖といっても登攀用の鎖ではなく手摺のようなものだが、今では錆びて朽ち果て下
に落ちている。足を踏み外さないように用心しながら岩を回り込み、岩峰の中央部を登り切ると357mの岩峰の尾根上に立
つ。振り返れば素晴らしい展望が開けている。P357からP393は直ぐ目の前にある。四等三角点標石(点名・奥山)が道脇に
埋まっている。
三角点を後にし、更に岩場を登っていくと展望の良い小さなピークに達する。
暫く岩稜歩きを楽しむと尾根上のピークから両側が切れ落ちた七種槍への吊尾根を眼下に見下ろす。七種槍への道は短い
が激下りでトラロープが張られている。吊り尾根は左は切れ落ちているが右は傾斜があり恐怖感は感じない。
ここまでは落葉樹や赤松が多く展望の尾根道だったが、七種槍への最後の登りになると周囲の木々は常緑広葉樹が増えて
展望は無くなる。登山道は七種槍の西側から山頂に向かっているが、皆が適当に登る為か踏み後が数本頂上に延びている。
歩き始めて2時間45分、ようやく七種槍山頂に到着。標高577.3m四等三角点がある狭い山頂は周囲を樹林に囲まれ展
望はあまり良くない。
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「この先岩場 滑落注意」の看板が立つ小さなピークを越えると目の前に巨大な岩場が聳え立つ(P357) |
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岩場から振り返ると右下に田口奥池 |
393.4mピーク(点名・奥山) |
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七種槍手前のピークの岩場 |
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両側が切れ落ちた七種槍への吊尾根 |
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七種槍への吊り尾根の登り |
吊り尾根への下り |
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山頂直下の岩場 |
七種槍山頂 |
七種山まで試練の道
七種槍頂上を後にして、七種山を目指し北西に急な坂を下って行く。 雑木に挟まれた展望の無い尾根道が急激な下りから
やがて緩やかになり、一つのピークを過ぎ、更に少し登り返すと430mピークに着く。
ピークを過ぎると鹿避けのフェンスに沿って植林帯を下って行くと小滝林道分岐の標識に出会う。直進は尾根ルートの縦走路
となっているが、左折して小滝林道への細くて急なエスケープルートに入っていく。
薄暗い道を5分余り下ると明るい河原に降りてきた。河原の向こうには小滝林道が見えている。
河原を渡り、林道終点の登山口でこれからの急登に備え一息入れる。登山口にある立派な丸太の橋を渡り山の中に入って
いく。暫くは川の右岸を横木の階段で登っていくが、5分もすると道は左に折れ、左手の尾根に取り付く。
ここから標高差200mを一気に登る急坂になる。段差のある横木の階段がどこまでも続く心臓破りの急登だ。
傾斜の緩むトラバース道まで、なんと長く感じたことか、やっと緩やかな道を歩く事のできる幸せを噛みしめた。
明るいトラバース道を10分ほど進むと主稜線の尾根に出る。「七種山頂上まであと0.4km」の標柱が立っている。
岩場の尾根道を登り、笠岩を過ぎると山頂直下の急登が待っている。幾筋にも分かれた急登を登り切ると七種山山頂だ。
歩き始めて5時間の長丁場だ。 展望を楽しみながら遅い昼食を取る。
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430mピーク |
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鹿避けの柵の横を下り、小滝林道分岐を右折する 直進は尾根道を七種山へ |
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小滝林道 |
小滝林道七種山登山口 |
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ここからは横木の階段 |
支流の沢を渡る |
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トラバース道 |
主稜線分岐 |
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岩場の尾根を行く |
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笠岩 |
七種山山頂 |
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展望岩からの眺望 田口奥池から歩いた尾根が一望できる |
この山の名勝「つなぎ岩」が山頂にあるが、疲れていて何故かパスしてしまって下山の途に就いた。
山頂を後にするとすぐ、尾根の縦走路を右に過ごすと急激な下り坂が始まる。展望岩で一瞬展望が開けるが後は樹林の中
をひたすら激下りに耐えなければならない。
25分ほどで「七種の滝」の上部に着いた。滝へと流れる水の量は少なく、滝の岩肌を濡らすぐらいしかなさそうだ。
ここから緩やかな遊歩道が分岐しているが、滝の横の急な岩場を下り、七種神社の境内に降りる。
境内には滝見台があり落差72mの滝の全貌を見ることができる。境内から階段を下ると虹ヶ滝があり、太鼓橋を渡る観光客
が目に入ってきた。やっと人の姿が・・・。
荒れ気味の林道を下って行くと車道終点の鳥居前駐車場に着く。車が2台停まっていた。
ここからは長い林道歩きだ。林道右手には旧金剛城寺跡の石垣が所々に見え、多くの参拝者で賑わった当時のおもかげを
今に伝えている。
そこから10分あまりで作門寺(江戸時代の金剛城寺の名称)の山門に着く。その先には駐車場があり広島ナンバーの車が
停まっていた。
作門寺山門から30分、長い林道歩きも終わり無事、青少年野外活動センターの駐車場に帰ってきた。
7時間の長い山旅だった!
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激下りの登山道 |
七種の滝(雄滝) |
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七種神社 |
太鼓橋 |
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虹ヶ滝 |
鳥居前駐車場 |
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弁慶ののこぎり岩 |
作門寺山門 |
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作門寺山門駐車場に建設中のトイレ |
駐車場に無事帰着 |
ひとこと:人気の山だと思ったが、七種神社まで誰にも出会わず! |