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 妙義山(金洞山)(みょうぎさん・こんどうやま):1073.0m
        島根県隠岐町

 山の概要
   赤城山、榛名山と共に上毛三山の一つに数えられる妙義山は、白雲山・金洞山・金鶏山・相馬岳・御岳・丁須ノ
   頭・谷急山などとあわせた総称で、南側の表妙義と北側の裏妙義に分かれている。。特に下仁田側から眺望で
   きる金洞山(1094m)は別名中之嶽と呼ばれ親しまれてきた。奇岩がいたるところに見られる妙義山の中でも
   中之嶽の景色は、中腹を巡る第一石門から第四石門を始め、ロウソク岩・大砲岩・筆頭岩・ユルギ岩・虚無僧岩
   といったユニークな名前の岩石群は日本屈指の山岳美と讃えられている。ー「ウィキペディア」よりー
    
 Route Map石門群登山口から堀切りを経て岩稜帯の縦走路に上がり、中之嶽から中之嶽神社に下山
 Road Map 

 2016年5月8日(日曜日)
  晴れ

 中之岳駐車場8:10 → 8:16石門群登山口 → 8:25第一石門 → 8:44第二石門 → 9:08第三石門 →

 9:11第四石門 → 9:27大砲岩 → 9:35天狗の評定 → 10:42 鷹戻し基部 → 11:45 50m鎖場 →

 12:05鷹戻しの頭 → 12:20ルンぜ上部(昼食)12:50 →(25m2段鎖場) → 13:24第四石門分岐 →
 13:40東岳 → 14:00中之岳14:10 → 15:20中之岳神社 → 15:35駐車場15:40。。。。 もみじの湯

 行動時間:7時間30分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:30分
鎖場だらけの岩の殿堂、妙義山・金洞山に挑む
 妙義山は東の「白雲山」と西の「金洞山」があり、去年は白雲山に登り感動したが、今回は一段と難関が待つ金洞山に挑戦
 することになった。
 今日も快晴、ホテルから妙義山の岩峰が青空に映えているのが良く見える。その威圧感は登山者の挑戦と拒んでいるかの
 ようだ。金洞山は白雲山に比べ、山の規模は小さいが岩峰はより鋭く尖り、難所の数も多い。
 午前8時、中之岳大駐車場に到着。300台は停められるという駐車場はまだ閑散としている。中之岳神社の赤い鳥居の背後
 には金洞山が聳えている。石門群登山口からアタックするため、神社はスルーして少し戻り、数分で登山口到着。登山口には
 妙義山と石門群の案内板が設置してある。
 
ホテルから見た妙義山全景 左のギザギザの山が金洞山
中之岳駐車場 金洞山をバックに勢ぞろい
石門群登山口へ 登山口の案内板

 ここでルートを再確認して、いざスタート! いきなり「かにの小手調べ」の鎖場!  鎖場を登って下り、まずは石門巡りへ。
 いきなり目の前に現れた第一石門は大きすぎて縦の写真にも入らない。帝釈峡の雄橋を凌ぐ大きさだ。
 次は「かにの横這い」から「たてばり」、剣山のよこばい、たてばいとは比べ物にならないが…。 「たてばり」を登ったところが
 第二石門。ここらは危険度も低く、全く問題無し。 「つるべさがり」「かたてさがり」の鎖場を下り、第二石門からさらに進むと
 第三石門の分岐がある。第三石門は門というより穴といった感じで、穴の先は通行止めになっている。
 分岐まで戻り第四石門の広場に到着。東屋があり、時間的にも休憩には丁度良い場所だ。
 第四石門も、第一石門の負けないくらい立派な門の形をしている。門の中には、名物岩の一つ「大砲岩」が見えている。文字
 通り大砲の形をしている。その右に立っているのは「ゆるぎ岩」。
 第四石門を後にし、分岐を右にとり、鎖場を一気に下ると鎖のトラバースが現れ、続いて鎖場の登攀へと移動していく。足場が
 しっかり刻まれているから安心して登れる。
 高台に上がると右手に大砲岩とすぐ近くに直立不動のゆるぎ岩がある。まずは大砲岩に立ち寄り記念撮影。つぎに天狗の評
 定の岩に上がり、何故か「バンザイ!」。
 
石門群登山口を入るとすぐ「かにの小手調べ」そして第一石門へ
「かにの横這い」「たてばり」を経て第二石門へ
「つるべさがり」「かたてさがり」の鎖場
第二石門 第三石門
第四石門 大砲岩とユルギ岩
鎖のトラバースから登攀の鎖場を通り高台へ
大砲岩 ユルギ岩
大砲岩 天狗の評定

 大砲岩見物後は分岐に戻り、今回遠征の最終目的を果たすべく、妙義神社の方向に向かって中間道を歩いて行く。
 岩壁が覆いかぶさり頭上注意の個所や約170段の鉄階段を歩き、堀切へ向かう 中間道から堀切への分岐は指導票もなく、
 気を付けないと見落としてしまいそうだ。岩にX印のある所から稜線に向かうと「この先、鷹戻し付近滑落死亡事故が多発して
 います。上級者でも非常に危険な個所です。ザイル等の装備のない方は、登山を自粛して下さい。」の看板が立っている。
 ここから岩場の急な道を10分ほど登ると稜線上の堀切に達するが、ここまでは特に危険な個所はない。
 堀切りから、いよいよ「鷹戻し」の基部に向け、まずは鎖のトラバースを渡り、危険周知の看板を右手に見送り登り返していく。
 鷹戻しが近づくにつれ緊張感が高まってくる。そして鷹戻しに取り付く心の準備を整える。
 オーバーハング状の鎖場を登り、垂直の鉄梯子を上がって「スリップ注意 クサリを放すな!!」の表示を通過していく。そして
 最後に鷹戻し最難関の鎖場 50mの岩場に架る鎖の登攀だ。腕力尽きてクサリを放せば滑落の二文字が待っている!
 まずは最初の難関をクリアして鷹戻しの上部に到達。一先ず安心!
 白雲山を横目にルンぜ25m2段鎖場に向かう。稜線上は両側が切れ落ちた断崖個所があり気を抜くことは出来ない。
 ルンぜを渡った狭い尾根で昼食にするが、緊張で皆食欲がない。
 
鉄階段や頭上注意の個所を通り堀切へ向かう
いよいよ「鷹戻し」の基部に向け、まずは鎖のトラバース
鎖のトラバースを渡り、急坂を登り返し、オーバーハング状の鎖場へ
鷹戻し最難関の鎖場
白雲山を横目にルンぜ25m2段鎖場に向かう

 食後は恐怖のルンぜ25m2段鎖場の降下だ。一段目は岩の裂け目(ルンゼ)をクサリを掴んで必死にテラスまで下って行く。
 2段目はオーバーハングして下部が見えない。ここは塚田ガイドのザイルを使って下降したので楽に安全に降りれた。鎖なら
 腕力をフルに使ってぶら下がり手探り(足探り)で足がかりを探さなくてはならなかった。妙義山の中でも最も危険な場所だ。
 鎖場を降りると第四石門のエスケープルーの分岐がある。Nさんは「ここから降りる」とだだを捏ねたが・・・。エスケープルート
 には下りないで東岳、中之岳へと歩いて行く。
 稜線上は高度感あふれ、絶景に満ちているが、痩せ尾根は両側が切れ落ち気を緩めることは出来ない。
 急坂を登ると東岳山頂に着く。特に標識は無く目印は鎖だけ?
 狭いピークの下は断崖状態で、目の先には次に向かう中之岳と西岳を捉え、眼下には高度感たっぷりの絶景と石門巡りの
 コースが見える。
 
ルンゼ25m2段鎖場を降りる 1段目は鎖を使い、2段目はザイルで下降
第四石門分岐 東岳山頂
東岳から中之岳へのルートを確認 高度感たっぷりの絶景 石門巡りが見える

 東岳からの下りは長いが足場がしっかりしているのでそれ程難しくはない。難なく下り終え、再び狭い稜線歩きになる。昨日
 登った荒船山の平らな山頂も見えている。振り返れば東岳の尖って岩峰が高く聳え、”あんなところを”と感嘆する。
 そして最後の頂、中之岳に到達。祠のある狭い山頂で暫しの休息。
 中之岳直下の鎖場は、再びザイルでの降下。ザイルが無くても大丈夫ですが、ザイルの方が楽ちんです。
 中之岳と西岳のコルから左に折れ、最後の岩間の鎖場を下り終えると、もう安心です。間もなくハイキングコースに合流する。
 中之岳神社の長い階段を管営、金の大黒様に無事を報告して危険に満ちた妙義山(金洞山)の山旅は終わった。
 
東岳からの長い下り
コブ岩を通り中之岳へ 中之岳山頂
記念写真 中之岳神社下山口
中之岳直下の鎖場 最後の鎖場
無事中之嶽神社に生還 金色の大黒様
ひとこと:全員無事遭難することもなく帰還できたことに感謝!
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