笠戸アルプス縦走:尻高山249m・高壺山255m・白浜山188m・摺鉢山229m 山口県下松市笠戸
山の概要
笠戸島は山口県下松市沖の瀬戸内海に浮かぶ三日月形の島で本土とは笠戸大橋で結ばれている。
2010年本浦から深浦まで全島縦走出来るスカイ・ハイキングコースが再整備されロングコースの登山が楽しめ
るようになった。標高200〜250mの低山を巡る本浦から深浦までの全島縦走をすると、どのコースを歩いても
6〜7時間かかるが、ルート上はエスケープルーとも多くあり、体力にあったコース選びも自由に出来る。
縦走路には展望が望めるところは少ないが木の間より時々垣間見る瀬戸内海は一幅の清涼剤となる。
Route Map:深浦バス停から尻高山、高壺山、白浜山、スリバチ山を巡り、ふれあい岬へ下山
Road Map :簡保の宿光から国道188号線を西進し、笠戸島入口を右折して笠度大橋を渡りふれあい岬駐車場へ |
2016年2月11日(木曜日) 晴れ
簡保の宿光7:25.。。 。7:50ふれあい岬駐車場8:00 → 8:03笠戸ハイツ8:19 。 。8:38深浦バス停8:40 →
8:51林道外野山線入口 → 9:12尻高山登山口 → 9:35尻高山山頂9:40 → 9:47象の肩分岐 → 9:58ガラン越え→
10:12大浦越え → 10:36高壺山 →10:48砲台山 →11:02円形窪地 →11:12地蔵峠 →11:32休憩地(昼食)11:50 →
11:58排水タンク → 12:18江の浦山 → 12:25白浜駐車場12:35 → 12:48展望岩12:58 → 13:11白浜山 →
13:28峠ノ浦越え → 14:06奥畑山14:12 → 14:18見晴らしの丘 → 14:24摺鉢山 →14:52瀬戸遊歩道入口 →
14:55ふれあい岬駐車場15:00。。。 。。。 17:05ホーム
行動時間:6時間15分(休憩、昼食時間含む)
昼食時間:28分 |
「山歩きと山野草」さんのレポートを参考に深浦から「ふれあい岬公園」までのロングコースの縦走に挑戦してみる。
簡保の宿から「ふれあい岬公園」の駐車場までは30分ほどだ。途中の笠戸大橋は塗装工事中で写真にはならない。
登山支度をして笠戸島ハイツでバス待ちをしていると「ホームページの人ですね!」と声をかけられた。拙い我がホームペー
ジに訪問してくださるとは有り難いことです。そのご夫婦も我々と同じルートを縦走するとのことでした。
我々4人だけを乗せてバスは深浦へ出発。空は雲一つない快晴、いい山旅になりそうだ!
深浦バス停から海沿いを西に進んでいくと広場がある。広場には車が1台駐車し、青年が登山支度をしている。この広場は
私有地だが駐車場として開放されている。
広場の先で左折し、ガラン越えの道に入ると程なく外野山林道の分岐がある。 右折して分岐に入ると外野山林道の白い標
柱が石垣に立て掛けてあり、一安心して先に進む。ミカン畑で作業中のおじさんに励まされ林道を登っていくが、登山口まで
は思いの外遠い。駐車場にいた若者があっと言う間に追い越していく。笠戸ドックの産業廃棄物処理場を過ごすと間もなく
111mピーク北側の峠に着く。峠を曲がった先に尻高山登山口の案内があり、木には矢印の案内札が下がっている。この
14日に行われるトレイルラン用の標識だろう。
入口の狭い急坂を登ると、刈りこまれ広々とした登山道になる。ロープのある急坂の先が山頂かと思いきや、まだ暫くは尾根
道が続く。
4等三角点のある尻高山山頂は南面が切り開かれ、眼下に火振岬の灯台が見える。深浦バス停から1時間、休憩するには
丁度良い時間だ。
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ふれあい岬駐車場 |
深浦バス終点停留所 |
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駐車場の先を左折 |
外野山林道へ(マウス ON 標識) |
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尻高山登山口 |
ロープのある急登 |
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尻高山山頂 |
山頂から南の眺め 眼下に火振岬 |
尻高山から南尾根を下り、少し登り返すと象の肩分れだ。国有林の標柱を直角に左に曲がり、軽いアップダウンを繰り返し
ながら下って行くと、鞍部で左からガラン道(谷道)が合流してくる。
ガラン越えからも幅の広い緩やかな尾根道が灌木帯の中にずっと続き、一山越えると十字路の大浦越えに着く。この鞍部に
は左右からしっかりとした道が上がってきている。
大浦越えからは少し傾斜がが増し、岩場の道にはロープもあるが、その必要はない程度の坂だ。傾斜が緩むと羊歯に囲まれ
た明るい尾根道になり、灌木の間から火振岬が見え、振り返ると尻高山も見えている。
ヤマモモの巨樹を過ごすと、やがて登山道の真ん中に2等三角点のある高壺山に着く。山頂からの展望は無い。
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尻高山から南尾根を下り象の肩分れで直角に左に曲がる |
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岩の多い道 (マウス ON 振り返ると目の前に・・・・) |
深浦へのガラン道分岐 |
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緩やかにアップダウンを繰り返すと大浦越えで広い深浦道が上がってくる分岐に出る |
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ロープのある岩場の道 |
明るい羊歯の尾根道 |
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振り返ると尻高山 |
灌木の間から東側の眺め |
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この山の主? ヤマモモの大木 |
高壺山山頂’(マウス ON 草叢に手製の標識) |
高壺山から下って行くと尾根伝いに多数の戦時遺構が見られるようになる。塹壕に架る橋を渡ると遺構群の中で最大の赤
レンガ造りの建物が今にも崩れそうな状態で残っているところに出る。遺構群から先はロープの設置した長い急坂となる。
逆コースと採り、これを登りに使うと相当きついことになる。急坂が終わり、しばらく進むと大きな円形の窪地に出る。203m
ピークだ。窪地の縁からは広く展望が開けているが、東に見えるのは尻高山で、3時間も歩いたのにまだ深浦の圏内だ。
窪地からロープのある斜面を下ると左手から深浦からの観音道が合流し、その先で地蔵堂の建つ地蔵峠に至る。
ここで登山道整備に余念がないおじさんに出会う。リュックには整備道具がいっぱい入っている。話をしながら歩いて行くと
分岐が現れた。直進方向には倒木が置いてあり通行止めのようだが、これはトレイルラン用とのことで 「行っても三角点(小
深浦山)があるだけで、何にも無い」と言われ、登頂はパスし、直角に折れてロープの付いた長い急斜面をおじさんと一緒に
下って行く。
緩やかに下り、緩やかに登った辺りにある羊歯が刈り払われた場所で昼食にする。別れにあたってチョコレートを1箱も頂き
恐縮したが、この山の持ち主だということなので有難く頂戴した。
配水タンクのところに降りて、左手の舗装路を下っていくと、クリーム色のアパートの裏でおじさんが待っていてくれ親切に取り
付きを教えてくれた。
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塹壕跡を渡り |
レンガ造りの遺構へ |
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ロープのある長い下り坂 |
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203mピークの円形窪地 |
まだ見えるのは尻高山 |
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左手から深浦からの観音道が合流してくる |
地蔵堂 |
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登山道整備のおじさんと一緒に |
瀬戸の海を見ながら昼食 |
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配水タンク |
縦走路への入口を教えてもらう |
左手に笠戸ドックを見ながら岩の多い尾根道を登る。大きな岩のある江ノ浦山(99m)を越え、墓所の裏を下ると白浜駐車場
に出る。大きな広場だ。駐車場の北側の道を少し東に歩いたところに「スカイ3号ハイキングコース・本浦4.6km」の案内が
立っている。(これはスカイ2号の間違いだ。)
ここから山道に入っていく。始めのうちはしっとりとした山道だが次第に荒れた地面になり岩の多い急斜面の道になる。10分
程喘ぐと眺めの良い展望岩に着く。笠戸ドックや縦走してきた山々が見渡せる。その山々の稜線の後ろに尻高山が覗いてい
る。 白浜山の南斜面は笠戸アルプスのなかで特異な存在だ。木々が少なく羊歯ばかり多くて荒れた登山道からは展望も開
けている。樹林の中をひたすら歩く、いままでの登山道とは趣をことにする。
荒れ気味の登山道を登り切ると白浜山山頂に着く。三等三角点と山頂標識があるだけで展望は無い。
山頂を後にすると白浜山北斜面のスカイ2号は従来通りの山道になり、快適な下り坂になる。
鞍部の峠(峠ノ浦越え)から標識に従い左折し尾郷方面に下って行く。
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笠戸ドックと小深浦山 |
これから向かう白浜山 |
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江ノ浦山 大きな岩が山頂 |
小島 地図では本島に繋がっている? |
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白浜駐車場 |
スカイ2号の起点(白浜山登山口) |
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岩の多い急斜面の道 |
展望岩からの眺め&白浜山山頂 |
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白浜山北面のスカイ2号 |
峠ノ浦越えで左折する |
谷筋を下って行くと展望が開け、眼下の尾郷集落から遥か遠くに尻高山も見渡せる。道成に進んで行き、スカイ2号の標識の
立っているところから山道に入る。横木の階段が続く急斜面をジグザグに登っていく。今日の登山で一番しんどいところだ。
稜線に出て少し楽になったところで一息入れて先に進む。急な登りはこれが最後だ。
奥畑山(232m)の分岐に到着。まだ2時だ。ゆっくりしていこうと分岐の岩に腰掛休憩する。
奥畑山からは瀬戸遊歩道で摺鉢山へ。広い道が延々と続いている。見晴らしの丘を過ぎると摺鉢山の三角点と山頂標識が
道端に立っている。展望も趣もない林道のような遊歩道を歩き、ちいさなコブを二つほど越えると急なジグザグ道になり、一気
に高度を下げていく。 左手下に舗装路が見えるとコンクリートの急坂を降りて瀬戸遊歩道入口に飛び出す。
ふれあい公園駐車場まではすぐの距離だ。朝は我々の車だけだったが、今は数台駐車している。
長かった山旅も無事終わった!
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スカイ2号の案内(奥畑山登山口) |
急なジグザグの登り |
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奥畑山 |
あ〜ぁ、疲れた! |
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奥畑山からは瀬戸遊歩道 |
大城分岐 瀬戸へ2km |
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見晴らしの丘 |
道端に三角点と山頂標識の立つ摺鉢山 |
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林道のような広い遊歩道 |
瀬戸遊歩道入口 |
ひとこと:瀬戸遊歩道じゃなく、スカイ1号で本浦に下るべきだった! |