おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 
 富士山(ふじさん):3776.1m        静岡県・山梨県

 山の概要
  この日本一の山について今さら何を言う必要があろう。 (中略) 一夏に数万の登山者のあることも世界一だろう。
  老いも若きも、男も女も、あらゆる職業の人々が、「一度は富士登山を」と志す。これほど民衆的な山も稀である。
  というよりも、国民的な山なのである。日本人は子供の時から富士の歌をうたい、富士の絵を描いて育つ。自分の
  土地の一番形のいい山を指して何々富士と名づける。最も美しいもの、最も気高いもの、最も神聖なものの普遍的
  な典型として、いつも挙げられるのは不二の高根であった.。   ー「日本百名山」深田久弥著よりー
   
 Route Map五合目登山口から山頂を目指し、お鉢巡り後、下山道を下山
 Road Map 
 8月16日(火曜日)
  広島空港7:45.。。。 9:10羽田空港9:30。 。13:20五合目登山口14:00 → 16:55富士七合目

 8月17日(水曜日) 晴れ
  富士七合目5:40 → 7:25富士八合目7:50 → 11:30富士山頂・お鉢巡り(剣ヶ峰)14:10 → 15:40富士八合目

 8月18日(木曜日)
  富士八合目5:30→9:10五合目登山口10:00。10:30浅間神社。羽田空港20:00。。21:45広島空港

 行動時間:5時間19分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:41分
富士山吉田口スバルライン5合目
「一生に一度は富士登山を・・・」と思い、「広電中国新聞旅行」の楽々ツアーで富士登山に参加する。
台風7号が関東をかすめて通過するのを、追いかけて飛行機に乗る。果たして、無事富士登山できるのだろうか?
昼過ぎには富士山吉田口スバルライン5合目に到着。飛行機を使うと早くて楽だ。曇ってはいるが雨の心配は無さそう。
外国人観光客で賑わう五合目で昼食を採り、小御岳神社に参拝して富士登山の成功と安全を祈願する。
ここ五合目はすでに標高2305mの高地だ。登山1時間以上前に来て、ゆっくりしたのは高山病対策としては正解だ。
富士山吉田口スバルライン五合目の賑わい
出番を待つ馬達(馬は5合目から7合目まで) 小御岳神社
五合目〜七合目
いよいよ富士山にむけて出発!
五合目からはほぼ平坦な広い道(滝沢林道)を緩やかに下っていく。最初の分岐点・泉ヶ滝で滝沢林道と別れ、登山道になる。
六合目に続く道は、向かって右側の上り坂。ここから、いよいよ登りが始まる。ガスもとれ、明るい陽射しとともに青空も広がって
きた。
泉ヶ滝から六合目までは、ダケカンバやカラマツの森の中を進み、森林限界を過ぎると、一気に下界の展望が広がる。
五合目から1時間ほどで六合目(標高2390m)到着。
安全指導センターの前を過ぎ、吉田ルートと合流地点で休憩。山頂方向を見上げるとジグザグの登山道が山頂に向け、延び
ている。ここからはジグザグ道の本格登山になる。
安全指導センターから10分ほどで、下山道との合流点に達する。帰りはこの下山道を降りていく。

七合目は一番下の花小屋(標高2700m)から一番上の東洋館(標高3000m)と標高差300mに間に7軒の山小屋がある。
我々の泊まる宿・鎌岩館は下方の標高2790mの位置にある。
 
富士山にむけて出発。まずは、下りで足慣らし 最初の分岐点、泉ヶ滝で滝沢林道と別れ、登山道になる
ガスがとれ、下界が見えてきた シェルターの中を行く
六合目(標高2390m)  吉田ルートと合流 吉田ルート(下山道)と合流 (マウスON 標識拡大)
山頂目指してジグザグ道を登っていく 下界を見下ろし、壮快な山登り
7合目の小屋群が見えてくると急な岩場の道になる
七合目〜八合目
登山二日目の今日は富士山山頂とお鉢巡りだ。ご来光こそ拝めなかったが、空は快晴 真っ青な空が広がっている。
岩場を登り、まずは赤い鳥居が一際目立つ鳥居館(標高2900m)を目指す。此処が七合目の中間点(本当の7合目?)。
鳥居館を過ぎると、後は七合目最上部にある山小屋・東洋館(標高3000m)を目指す。急な岩場を超え、最後の階段を登れ
ば東洋館に達する。いよいよ3000m越えです。
七合目の東洋館と八合目の太子館は標高差100mほど。七合目の鎌岩館を出発して45分、みんなの足取りも心なしか重く
なったように見える。七合目からの岩場を登り切ると標高3150mの位置に蓬莱館がある。五合目から山頂までのちょうど
中間点の場所になる。見上げればジグザグに付けられた登山道の赤い擁壁の上に元祖室(がんそむろ)の山小屋が見える。
元祖室の横には、江戸時代に富士巡礼の火付け役となった食行身禄様が祀られており、巡礼登山の聖地として知られている。
元祖室を過ぎると本八合目が見えて来る。本八合目周辺は胸突き八丁と呼ばれ、昔から行程中の難所として知られてきたと
ころです。長い階段を登っていくと、標高3400mの本八合目に到着する。
 
7合目小屋・鎌岩館の朝 ご来光は拝めなかったが、空は快晴 眼下には山中湖
雲一つない青空のもと山頂目指して登山開始
岩場の登り 赤い鳥居が目立つ、7合目鳥居荘
7合目最後の山小屋・東洋館をめざして 休憩した岩場から見下ろす絶景
8合目山小屋・太子館 蓬莱館の頭上には元祖室の山小屋
本八合目へ 山頂を目指す登山者の列
八合目〜吉田口山頂
山小屋の間を縫って、後半戦、最後の登りに取り掛かる。赤茶けて黒ずんだ山肌につけられたジグザグ道に登山者の列が連
なっている。
最後の山小屋・来光館を過ぎ、白い鳥居が見えたら、いよいよ九合目。標高は3600mだ。九号鳥居を越えると、岩に埋もれ
た迎久須志神社が現れるが、現在は閉鎖中です。
九合目を過ぎてもしばらくは砂礫の道が続くが、山頂直下の150mは再び岩場の狭い道になる。最後で一番きついところだが、
見上げれば山頂はすぐそこに見える。
狛犬の間を通り、山頂直下の鳥居を潜って急な階段を上がり、コーナーを回れば、いよいよ吉田口山頂(標高3720m)である久須志神社に到着する。
神社の左手には、3軒の土産物屋が並んでおり、富士山銀座と呼ばれ多くの人で賑わっている。およそ山頂らしくない風景だ!
ここで、お鉢巡りをする人選が行われ、半数の11人が剣ヶ峰に向かうことになった。
 
九合目の鳥居に向けて 9合目の鳥居を潜る 標高3600m
山頂直下の鳥居 富士山吉田口山頂
富士山頂上浅間大社奥宮の碑 久須志神社と吉田口山頂風景
お鉢の山並み
お鉢巡り〜八合目
お鉢巡りは、大内院(お鉢)と呼ばれる直径600m、深さ200mの大噴火口の周りを一周する約2時間のコースです。八峰が
これを取り囲み、最高峰が剣ヶ峰(標高3776m)。お鉢巡りは、時計回りが古来の通例です。
賑わっている久須志神社の前を通り、通例どおりに時計回りに進んでいく。土産物屋を抜けると大日岳への登りと浅間神社奥
宮への道、吉田口下山道が分岐している。 大日岳には登らず、浅間神社奥宮への道を進む。伊豆岳、成就岳の東側を巻い
て行くと御殿場口山頂(標高3700m)の銀明水がある。御殿場口山頂には富士山郵便局が開設されている。
御殿場口山頂から5分も登ると浅間神社奥宮が鎮座する富士宮口山頂(標高3720m)に着く。
浅間神社奥宮から馬ノ背の猛烈な急坂を登れば、日本最高点の剣ヶ峰山頂に着く。測候所の横の狭い場所に「日本最高峰
富士山剣ヶ峰」と彫られた石柱と二等三角点がある。折角の日本一なのだから一等三角点にすればいいのに!
剣ヶ峰からすぐ下の分岐へ戻り、左へ下っていくと、やがて大沢崩れ上端の外輪コース出る。
正面に白山岳と釈迦の割石を見ながら歩いていき、やがて外輪コースと別れ、右に下っていく。 金明水への分岐を右に過ごし
しばらく登っていくと、左眼下に西湖や河口湖が見えるようになり、吉田口山頂に戻ってくる。
吉田口山頂から八合目までブルドーザーが通る広い下山道をジグザグに下り、八合目下山道分岐から今夜の宿・太子館へ。
 
お鉢巡りに出発
富士山火口
御殿場口頂上(標高3700m) 御殿場ルートと合流
富士山頂郵便局 富士山浅間大社奥宮
いざ、剣ヶ峰へ ザレ場の急坂の上に剣ヶ峰
富士山測候所跡 富士山最高地点・剣ヶ峰(標高3776.1m)
剣ヶ峰から虎岩と富士山浅間大社奥宮を俯瞰 剣ヶ峰を後に・・・・
白山岳と釈迦の割石 お鉢めぐりを終わり吉田口富士山山頂に帰る
八合目〜五合目
登山3日目。8合目はすっぽりとガスの中だ。山小屋を出て、下山道分岐まで戻り、六合目まで吉田口下山道を下っていく。八
合目山小屋から赤土の斜面のブルドーザーの道をジグザグに下っていく。砂滑り状態だ。ひたすら下ると緊急避難所があり、
さらに20分ほど下るとトイレがある。八合目から六合目までトイレはここだけだ。トイレを過ぎると、ようやく道が緩やかになる。
落石を防ぐシェルター内を通ると登山道と合流する六合目に着く。八合目から1時間30分の行程だ。砂滑りで説かれた足を
休ませる。
六合目からは、登りと同じ道をスバルライン五合目まで歩く。五合目は相変わらずの賑わいだ。
地ビールで乾杯して富士登山成功を祝う。日本一の山、富士山に乾杯!
 
ガスの中、下山道を下る 我々はシェルターの中へ、個人の登山者はシェルターの外
6合目で休憩 無事、泉ヶ滝に帰着
相変わらずの賑わい スバルライン五合目 富士山地ビールで乾杯
北口本宮富士浅間神社
みんなで一生懸命歩いたお陰で、時間の余裕が出来、予定外の北口本宮浅間神社に参拝。
杉や檜に覆われた参道を進むと、木造の鳥居では国内第一という朱塗りの大鳥居が迎えてくれる。大鳥居を潜り、山門を抜
けると荘厳な社殿が構える。1730年代に建てられた建物だ。このお宮は富士山登山の「北口」(吉田口」の起点になっている。
 
富士山大鳥居 社殿
ひとこと:台風と遭遇することもなく、晴天の富士登山が出来、大ラッキー!
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