おしどり登山隊                                             |山便りへ ホームへ 
 伯耆大山(ほうきだいせん):1710.6m   鳥取県大山町

 山の概要
  伯耆の国にありながら出雲冨士という名があるあるのは、この山が整った冨士型に見えるのは、出雲から望んだ
  場合に限られるからであろう。(中略) しかし何々冨士ならどこにでもある。大山がそれ以上に私を感歎させたの
  は、その頂上のみごとな崩壊ぶりであった。東西に長い頂稜は、剃刀の刃のように鋭くなって南面・北面へなだれ
  落ちている。まるで両面から大山を切り崩しにかかっているふうに見える。
  その北面が夕陽に染められた時の美しさは、古陶の肌を見るかのようであった。南壁は晴れた朝の陽で見た。脆
  い崩壊の一つ一つがクッキリした影を持ち、その上に尖ったピークが突っ立っている。これも美しい眺めだった。
              −深田久弥著「日本百名山」よりー
   
 Route Map南光河原駐車場から夏山登山道を山頂へ、下山は行者谷へ
 Road Map 米子道溝口ICから枡水高原を経て、大山環状道路を登山口へ
 以前の大山:2009.08.292013.02.28  

 2016年10月7日(金曜日)
  快晴、ずーと快晴

 ホーム5:00.。。。。。。8:00南光河原駐車場8:05 → 9:35五合目9:45 → 10:25六合目避難小屋10:35 →

 11:28八合目 → 11:45大山山頂12:00 → 12:05避難小屋(昼食) 12:40 → 13:25六合目避難小屋13:30 →
 13:40行者谷分岐 → 14:07元谷14:15 → 14:35大神山神社14:50 → 15:12駐車場15:20。。。。19:10ホーム

 行動時間:6時間57分(休憩、昼食時間含む)
 昼食時間:35分
天気晴朗なれど・・・・・!
  
やっと秋らしい天気になってきた。今回は心機一転?久しぶりに夏山の大山に登ってみることにする。
  体調が不十分の上に、昨夜は睡眠不足。はたして標高差900m余りの急登に耐えられるか?
  8時南光河原駐車場に到着。 駐車場はほぼ満車状態。平日だが今日の天気に誘われて、次々駐車場に詰め込んでくる。
  身支度をして夏山登山道入口から登りだす。ゆっくり慎重に歩を進めるが、やっぱりシンドイ。舗装や石畳も終わり、阿弥陀
  堂分岐からは緩やかな横木の階段道になる。登山口から30分、やっと一合目の標識。だんだん傾斜がきつくなりペースが
  遅くなる。賑やかな小学生の声が追いかけてくる。二合目で休憩していると追い越していった。三合目まで休憩なしで行くら
  しい。彼らは3合目まで45分だと話しているが、我々は1時間以上も懸かっている。何処までも続く急登、段差のある丸太の
  階段を上がるのは、猛烈に疲れる。何とか五合目に着くと抜いて行った人達が休憩している。 小学生の群れも、さすがに
  ばらけてきている。五合目からは、左手に三鈷峰を見ながら高度を上げていく。 五合目から、すぐだと思った六合目も随分
  遠く感じる。 
南光河原駐車場に駐車 夏山登山道入り口
阿弥陀堂分岐 ここから山頂まで2.6km 1合目
一合目から2合目へ 遠いなぁ〜 二合目で休憩
二合目から三合目、だんだんきつくなってくる                  やっと五合目の祠      

 10:25 6合目避難小屋に着く。避難小屋の前は大入り満員だ。ここからが、大山一番の急登だが、昔のように頭上
 に人がいる感じではない。樹木が大きくなり、岩場だったところは金網の俵も少なくなり階段になっているので恐怖感
 は無くなっている。しかし急登には変わりなく、腰痛には堪えるが、ここまで来れば半分惰性で登れる。
 六合目から40分掛かって七合目標識を過ぎると展望が開け、登ってきた尾根も見下ろせる。
六合目避難小屋 六合目避難小屋から見る三鈷峰と北壁
ここからは猛烈な急登 急登を一歩一歩
三鈷峰を見ながら急登をひたすら登る

 八合目まで上がってくると急登は終わり、ダイセンキャラボクの中へと入っていく。キャラボクの林を抜け、石室分岐
 に出ると大山山頂部の全貌が見えてくる。山頂に至る木道の上や稜線には点々と人影が見える。キャラボクの群生
 する山頂部の広々とした平原の端をのろのろと登って行く。疲れた足には、緩やかな木道の僅かな登りもしんどい。
 やっと九合目、もう少しだ! 避難小屋に陣取った小学生の賑やかな歓声が聞こえてくる。
 山頂小屋を過ごして弥山山頂に向かう。
 11時45分 予定より45分遅れて大山山頂に到着。山頂碑の前の雛壇に座り込み、暫し休憩。
 暫く絶景を楽しんだ後、小屋の陰で風を避け昼食。食欲無し!コーヒーとアンパンのみ。 
見下ろせば素晴らしい高度感     八合目の標識をすぎるとダイセンキャラボクの中へ
木道を歩き石室分岐に出ると山頂部が見渡せる
木道から大山山頂を見る 振り返れば日本海まで
頂上避難小屋 大山山頂標識

 12時40分 元気を取り戻したところで下山にかかる。100人程の小学生の群れに交じって下山。素晴らしい景色を
 眼下に眺めながら木道を歩く。木道が終わるころ小学生に追いつかれる。彼等は走ったり止まったりし、 ペースが
 合わずここでも苦戦。
 六合目避難小屋でやっと群れから脱出。やっと静かな山歩きが出来る。 
 
山頂の雛壇から 帰りは元気よく・・・
三鈷峰と奥大山の山々 大山山頂稜線

 今回は五合目の行者谷分岐から元谷へ下ることにする。荒れ気味の丸太の急階段が続く下山道だ。傾斜が緩くなる
 と現れる木道にほっとする。分岐から15分、激下りしたのに分岐から僅か0.3kmしか下っていない!標識の地図を
 見ると、ここから先はさらなる急坂のジグザグ道になっている。標識から10分ほど急坂を下ると眼下に広い緩やかな
 道が見えてきた。
 分岐から25分元谷の河原に降りてきた。正面には三鈷峰、右手には元谷避難小屋が見えている。ここからは三鈷
 峰の帰りに歩いた道だ。
 元谷の河原を渡り、堰堤の傍から登山道へ。ここから行者登山口(大神山神社)までの30分はだらだらとした長い
 道のりだ。緊張感が薄れたのか副隊長が転倒し、膝をしたたかに打ったようだ。
 日本一の石畳の道を下り、大山寺jを左に過ごし門前町を抜けて、15時12分 南光河原駐車場に無事到着。

 長くて、苦しい山旅は終わった!大山って、こんなにしんどい山だったかナ〜?! 
6合目避難小屋の小学生 五合目分岐から行者谷へ
急な横木の階段、緩やかな木道を繰り返し下っていく
激下りしたのに分岐から僅か0.3kmしか下っていない やっと元谷へ
元谷の河原を渡り登山道へ 大神山神社へ0.8kmの標識
大神山神社の山門に向かって 溝口から伯耆富士を振り返る
 ひとこと:体調不良か? 体力減退か?        
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