迂回路は急登の登山道
天気が回復すると猛暑がぶり返してきた。厳しい残暑の山登りを避けようと帝釈峡にやってきた。
随分昔に来たことはあるが、鍾乳洞の記憶がかすかに残っているだけで後は記憶にない。ただ、帝釈エリアから
神龍湖エリアまで歩いたことはない。現在は、昔からある帝釈川沿いの遊歩道は落石の為、当分の間通行止めと
なっており、迂回路が遊歩道として整備されている。この迂回路は、かなり急な坂を登り、下るコースとなっており
登山の装備と体力が必要とある。
県道23号線の帝釈トンネルの手前、来鍾大橋を渡り、左折すると「賽の河原」や「帝釈天 永明寺」を左に過ごすと
第一駐車場に着く。時間が早いせいか車は見当たらない。
今日は遊歩道ということで、足元はトレッキングシュウズだ。後で苦労することになったが・・・・。
食堂が並ぶ、町中を過ぎると、日差しがきつい。架橋工事中の川を仮橋で迂回すると帝釈峡入口に着く。こちらの
第二駐車場には数台車が駐車している。
お土産屋と帝釈峡の標識の間が帝釈峡の入口だ。 |
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駐車場からの道は架橋工事中 |
帝釈峡入口 |
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人影のない涼しい渓流沿いの道を200mほど進むと白雲洞がある
一番乗りか?料金所の人はまだ準備中・・・ |
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白雲洞は帝釈峡を代表する鍾乳洞だ。奥行き200m、所要時間10分ほどのこじんまりした洞窟で
途中の通路を狭く、離合も難しいほどだ。そのため、滑らかな岩肌に触れながら進んでいく。
中央部は大きく開け、高い天井から石筍や石柱などが自然のままで見られる |
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白雲洞の先には「鬼の唐門」がある。その横には「鬼の供養塔」
帝釈川の支流にかかる天然橋で、昔はこの支流が石灰洞を作っており、その後、洞の天井部が
ほとんど崩れ落ち、その入口部分が天然橋として残った。 |
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帝釈峡の象徴で、天然記念物の「雄橋」
帝釈川の渓谷にかかる石灰岩の天然橋「雄橋」は、全長90m、幅18m、厚さ24m、川底からの高さ40mで、
日本で一番大きい天然橋です。
この橋は昔は、東城と西城・庄原方面を結ぶ街道として人通りも多く、馬や籠も通っていた。 |
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「断魚渓」を過ぎると「マスの養魚場」がある。ここで渓流沿いの遊歩道は終わり、「かもじ橋」を渡ると迂回路になる。
ここで引き返す人がほとんどのようだ |
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迂回路にはいるとフシグロセンノウの群落が迎えてくれる。オレンジ色が木陰を鮮やかに彩っている。
群生地を過ぎると、いよいよ急な迂回路の始まりだ。長い横木の階段が続いている。たしかにこれは登山道だ。
一気に汗が噴き出す。時々、森を渡ってくる風が心地よい |
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養魚場から20分、峠の東屋に着く。持参したスイカで涼をとる。峠のピークはなだらかな道を進んだもう少し先だ。
下りにかかると途中、ツリーハウス、炭焼き釜、等がある「こだわり農場キャンプ場」がある。 |
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坂を下りきったところが山方集落だ。スコラ高原に通じる車道が通じている。車道から鋭角に左折し林道を進む。
キツネノカミソリを見ながら歩いているとクロネコヤマトの車が来た。こんなところに配達? たしかに民家があった! |
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迂回路は最後の民家の手前で林道と別れ、左折して草に覆われた山道に入る。民家の庭先を通るのを避けたようだ
フェンスに囲まれた道にはボタンヅルやワレモコウが咲いて、秋の到来を告げている |
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ボタンヅル |
ワレモコウ |
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民家を過ぎると林道に出て、もう一つ峠越えが待っている。
ピークを過ぎ、東屋からは急坂になり、やがてジグザグの下りから、猛烈な下りの階段になる。
トレッキングシューズで来たことを後悔するがもう遅い。 |
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急階段が終わるとなだらかな道になり、柏岩橋の分岐で迂回路は終わる。
分岐から100mほど行くと、トンネルの向こうに金網で仕切られた柏岩橋があった |
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神龍橋と遊覧船
元紅葉橋。保存活用のため昭和60年12月に移転された。土木遺産の橋。 |
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桜橋から紅葉橋を眺める。 山菜蕎麦を食べ、紅葉橋へ |
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休憩所まで350m この標識から帰りの急登が始まる |
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山方集落まで帰ってきた |
静かだった散策路も沢山の人で賑わっていた |
ひとこと:涼しい渓流沿い有り、急な山道有り、楽しい一日だった! |