三週連続暖かい島の山へ
寒い日が続くこの時期はすこしでも暖かい島の山へ。今週も「低山名山」さんのレポートを参考に三原市の佐木島
アルペンルートを歩くことにする。
今日は三原の達磨祭りの日だが時間が早いせいか、思いよりも早く港についてしまった。お蔭で一便早い高速艇
(9:25のフェリーから8:57の高速艇に)で三原港を出発。待合室には船を待つ登山姿の人も見られたが・・・。
10:10鷺港到着。フェリー乗り場から広い道を道なりに進んでいく。途中に映画「裸の島」ロケ班宿泊地の看板があり
民家の庭に記念碑が立っている。そこを過ぎ、しばらく歩くと狗山登山口の標識がある分かれ道を左折して、川沿い
に進んで行き、更に左折し山に向う道を登っていくと、すぐ舗装路から分かれて地道に入って行く。
森に入り、落ち着いた感じの登山道を登っていくと大師堂があり、すぐ上には同じような行者堂がある。行者堂を過
ぎると岩の多い山道を尾根に向かって登っていく。尾根に上がると展望の良い岩場があり、服装調節を兼ね一息入
れる。
竹林を過ぎるとポンプ場のある最初のピーク行者山に着く。行者山から一旦下り登りかえし、平坦な尾根のピークが
朽ちた松が一本立っている皿松(ピーク)だ。皿松から5分程行くと大きな岩がある「アルペンルート展望台」に着く。
ここからは大平山と狗山を遠望できる。まだ先は長そうだ!ゆっくり休憩して英気を養おう!
展望台から急坂を下り、登り返したところが4っつ目のピーク明神山だ。ここから登山道は右に直角に曲がり西に向
かう。竹林の中を潜り、水溜りのある鞍部に出る。一瞬、三古志峠と見間違えるが標識には焼山・三古志峠はまだ
先の表示がある。標識の先から登り返し、焼山分岐を左に過ごし、羊歯の道を北へと進むとピークで一転し、南西に
向きを変え鞍部の三古志峠へ下って行く。ここで一つの山塊が終り、佐木島のメインの山塊へと移っていく。
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佐木島の鷺港 |
「裸の島」の看板(マウスON ロケ地宿弥島) |
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狗山登山口の標識 |
町道から林道へ |
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コンクリート舗装の道から地道へ |
森に入ると雰囲気が一変 |
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大師堂 |
すぐ上に行者堂 |
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岩の多い山道を登ると尾根に出る |
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休憩に最適地 もう休憩? |
ポンプ場のある行者山山頂 |
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狗山は遥か彼方 |
皿松の朽ちた松 |
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アルペンルート展望台 |
明神山から直角に曲がる |
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竹薮を下って行くと水溜りのある鞍部へ |
鞍部から登り返す |
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焼山分岐 |
羊歯漕ぎの道 |
急登を前にエネルギー補給し、三古志峠を出発する。急登を3分ほど登ると小さなピークに上がり、そこから美しい
ウバメガシの並木に沿って下って行く。やがて佐木島アルペンルートで最もキツイ急勾配の坂に差し掛かる。滑り易
い足場に折角のロープもあまり役に立たない。登りきったところは360度の展望が広がる狗山山頂だ。せっかくの展
望も生憎の天候で瀬戸内海の絶景は霞んではっきり見えないが南には険しそうな大平山が黒々と横たわっている。
一休みして狗山山頂を後にする。下りも最初は猛烈な坂。傾斜が揺るむと大平山は目の前、再び急登が待ち構えて
いる。
急登を登った先は幸神登山口分岐のある尾根道だ。ここまで来ればあと一息。歩いてきたルートを振り返りながら
大平山への道を辿る。途中に見晴しの良い岩が何箇所かあったが昼は大平山山頂で・・・・・・。しかし、山頂は期待
に反し、昼食に絶好の場所には見えなかった。(個人的な意見) 引き返すのも癪だし、ならば、もう少し我慢して「ね
んねこ岩(猫岩ではない)」で昼食にしよう。
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三古志峠 |
ウバメガシの木々が美しい |
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狗山への急な登り |
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狗山山頂標識と四等三角点 |
狗山山頂から見る大平山 |
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急坂を下る 上から石を落とさないように! |
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幸神登山口分岐 |
狗山と縦走ルートを振り返る |
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大平山山頂 |
山頂から少し下にある簡易トイレを右に見送り、羊歯の茂る緩やかな道を進むとやがて急な坂道となって鞍部の二
本松に下って行く。
十字路のようになっているが東への道は行き止まりだ。直進して向かいの山に取り付く。5分も登ると観音さんの石
仏が並ぶ平坦なカヤトの原に着く。石仏列の端にある須ノ上登山口分岐を左に過ごし、踏み跡の薄い尾根道を直進
すると小さな岩場に出る。そこが「ねんねこ岩」だ。岩場から先は通行禁止になっている。
展望はあまり良くないが今日はここで昼食だ。今日もうどんとおにぎりだ。
帰り道「観音さん」の辺りから大平山・狗山・焼山・展望台ピークと歩いてきた全ルートを見渡すことが出来た。
二本松からは緩やかな登山道を気持ちよく下って行く。やがて蜜柑畑の横を通り、大平山登山口のある車道に出る。
分岐毎にある標識に従い下って行くと向田港に向かう交差点にでる。
13:45 二本松から40分程で向田港に到着。フェリーの出航までは1時間近くある。何にも無い殺風景な向田港に
唯一あるのが磨崖和霊地蔵。きょうは腰まで海に浸かっている。
フェリー接岸と同時に早々に貸切状態のフェリーに乗り込みストーブの前で暖を取る。三原港で見た登山姿の団体
は佐木島一周ウォーキングだったらしい。
船上からアルペンルートと佐木島に別れを告げ、今年の島旅を終りにする。
横木の階段も無い自然のままの登山道、急傾斜のアップダウンと楽しみいっぱいの「佐木島アルペンルート」、昼食
に最適な場所は狗山山頂、それと大平山山頂手前の岩場だろう。
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羊歯の茂る尾根から急坂の下りへ |
鞍部の二本松 |
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観音さんの石仏 |
ねんねこ岩(丸印) |
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大平山・狗山・焼山・展望台ピークを見渡す |
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蜜柑畑の横を通り、大平山登山口へ下山 |
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広い車道に出る |
春満開の菜の花 |
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向田港が見えてきた |
向田港の磨崖和霊地蔵 |
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貸切状態のフェリー |
船上から見るアルペンルート |
ひとこと:一週ごとに厳しくなった島の山、腰痛に堪えた!・ |